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JP2001181181A - ポリエチレングリコールの保存方法 - Google Patents

ポリエチレングリコールの保存方法

Info

Publication number
JP2001181181A
JP2001181181A JP36681699A JP36681699A JP2001181181A JP 2001181181 A JP2001181181 A JP 2001181181A JP 36681699 A JP36681699 A JP 36681699A JP 36681699 A JP36681699 A JP 36681699A JP 2001181181 A JP2001181181 A JP 2001181181A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyethylene glycol
less
powder
particle size
odor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP36681699A
Other languages
English (en)
Inventor
Kouzou Mitsuchika
幸三 三近
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
NOF Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NOF Corp filed Critical NOF Corp
Priority to JP36681699A priority Critical patent/JP2001181181A/ja
Publication of JP2001181181A publication Critical patent/JP2001181181A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期保管しても臭気および味覚に優れたポリ
エチレングリコールを得ることのできる保存方法を提供
する。 【解決手段】 粒径500μm以下の粉体を70%以上
含むポリエチレングリコール1gに対して酸素量を0.
15ml以下で保存することを特徴とするポリエチレン
グリコールの保存方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は長期保管しても臭気
および味覚に優れたポリエチレングリコール、経口医薬
用ポリエチレングリコールおよび腸管洗浄剤用ポリエチ
レングリコールを得ることのできる保存方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレングリコールはその毒性が低
いことから、日本薬局方医薬品「マクロゴール」として
種々の薬物の添加剤として利用されている。経口医薬用
としては、主として分子量2,500から20,000
のポリエチレングリコールが賦形剤などとして利用され
ている。また、腸管洗浄剤のように等張化剤として大量
に服用されるケースもある。このような場合、ポリエチ
レングリコールの臭気および味覚は服用の際に嘔吐など
の症状を引き起こす可能性があるため問題となる。ま
た、香粧品の分野において臭気は重要な品質チェック項
目の一つであり、口紅等に使用した場合など味覚が問題
となる場合もある。しかしながら、日本薬局方の性状の
項目には「においはないか、わずかに特異臭がある」程
度の表記しかなく、味覚に至っては全く規定されていな
い。
【0003】また、高分子量のポリエチレングリコール
はこれまで多くの場合、フレーク形状をとっており、経
時的には比較的安定であった。しかしながら、近年、溶
解性が優れている粉体のポリエチレングリコールによる
使用が増えてきている。粉体を使用する場合、フレーク
形状と比較して表面積が大きくなるため酸化劣化が起こ
りやすいことが問題となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、長期
保管しても臭気および味覚に優れたポリエチレングリコ
ール、経口医薬用ポリエチレングリコールおよび腸管洗
浄剤用ポリエチレングリコールを得ることのできる保存
方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(1) 粒径500μm以下の粉体を70%以上含むポ
リエチレングリコール1gに対して酸素量を0.15m
l以下で保存することを特徴とするポリエチレングリコ
ールの保存方法、(2) 粒径500μm以下の粉体を
70%以上含むポリエチレングリコール1gに対して酸
素量を0.15ml以下で保存することを特徴とする経
口医薬用ポリエチレングリコールの保存方法、(3)
粒径500μm以下の粉体を70%以上含むポリエチレ
ングリコール1gに対して酸素量を0.15ml以下で
保存することを特徴とする腸管洗浄剤用ポリエチレング
リコールの保存方法である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で用いるポリエチレングリ
コールは、粒径500μm以下の粉体を70%以上含む
ものであり、好ましくは80%以上、より好ましくは9
0%以上含む粉体のポリエチレングリコールである。粒
径の測定はJISに従ったふるい振とう機を用いた方法
が好ましいが、市販されている粒度分布測定機を用いて
も良い。本発明で用いるポリエチレングリコールは粉体
であれば特に制限はないが、好ましくは分子量が2,5
00〜20,000、より好ましくは2,500〜1
0,000である。
【0007】本発明で用いるポリエチレングリコールの
保存において、公知の方法によって製造されるポリエチ
レングリコール1gに対して酸素量0.15ml以下、
好ましくは0.05ml以下、特に好ましくは0.01
ml以下で保存する。保存時の酸素量がポリエチレング
リコール1gに対して0.15mlを超えると酸化劣化
が促進され、ポリエチレングリコールの臭気および味覚
が悪くなる。なお、酸素量は20℃での酸素量である。
【0008】保存の際、ポリエチレングリコール1gに
対して酸素量が0.15ml以下の条件であれば特に制
限はないが、例えば密封性の高いガラス容器、ステンレ
ス製缶、アルミニウムパウチなどの容器の中にポリエチ
レングリコールを入れ、窒素ガス、アルゴンガスなどの
不活性ガスで空間部分の置換を行い保存を行うことが好
ましい。アルミニウムパウチの場合は脱気してシールを
行ってもよい。経口医薬用、特に腸管洗浄剤用に使用す
る場合アルミニウムパウチを用いることが扱いやすいた
め好ましい。
【0009】不活性ガスの置換方法はあらかじめ容器に
不活性ガスを導入した後、ポリエチレングリコールを容
器内に入れても良いし、ポリエチレングリコールを容器
内に入れた後に不活性ガスを置換しても良い。また、容
器を真空にしても良く、その後不活性ガスで置換しても
良い。また常圧のまま不活性ガスを導入しても良い。ま
た、保存温度は常温であってもよいが30℃以下で行う
ことが好ましく、より好ましくは10℃以下、さらに好
ましくは0℃以下で行う。なお、製造から保存するまで
の間、詰め替え等で酸素量がポリエチレングリコール1
gに対して0.15ml以上になっても、短時間で通常
の環境であれば問題ない。
【0010】本発明のポリエチレングリコールの保存方
法は、経口医薬用ポリエチレングリコール、特に腸管洗
浄剤用ポリエチレングリコールの保存に好適である。腸
管洗浄剤は通常、ポリエチレングリコールを84〜88
重量%、塩化ナトリウム、塩化カリウム、炭酸水素ナト
リウム、無水硫酸ナトリウム等の塩を12〜16重量%
を混合して得ることができる。服用する際に、通常は腸
管洗浄剤130〜145gを水2Lに希釈して服用す
る。
【0011】
【発明の効果】本発明のポリエチレングリコールの保存
方法は、長期保管しても臭気がなく、味覚も良好である
ポリエチレングリコールを得ることができる。このため
経口医薬用ポリエチレングリコール、特に腸管洗浄剤用
ポリエチレングリコールの保存に好適である。
【0012】
【実施例】実施例1 粒径500μm以下の粉体を90%含有するポリエチレ
ングリコール6000(分子量8500)、100gを
アルミニウムパウチ(株式会社生産日本社製、商品名ラ
ミジップAL−14)に入れ、窒素ガスで空間部分の酸
素量を0.5ml(ポリエチレングリコール1gに対し
て0.005ml)にして開口部をヒートシールした。
製造直後、室温で1ヶ月、3ヶ月および6ヶ月保管後、
臭気および味覚について試験を行った。なお、サンプル
は人数分について、1ヶ月、3ヶ月および6ヶ月保管用
をそれぞれ1個ずつ作製して試験を行った。臭気および
味覚の評価は、10人について下記の方法で行った。ま
た、その時の酸素濃度、ホルムアルデヒド、過酸化物価
も併せて測定を行った。試験結果を表1に示す。
【0013】(a)臭気 アルミパウチを振り、ポリエチレングリコールを攪拌
後、開封し、直ちに臭気をチェックし、下記の基準の最
も多い印のものを総合的な評価とした。 ○:殆ど気にならない △:やや気になる ×:かなり気になる
【0014】(b)味覚 試験サンプルを適量なめて、臭気と同様の評価を行っ
た。 実施例2 粒径500μm以下の粉体を95%含有するポリエチレ
ングリコール4000(分子量3000)、100gを
アルミニウムパウチ(株式会社生産日本社製、商品名ラ
ミジップAL−14)に入れ、脱気処理を行ない空間部
分の酸素量を10ml(ポリエチレングリコール1gに
対して0.10ml)にして開口部をヒートシールし
た。評価は、実施例1と同様に行った。結果を表1に示
す。
【0015】比較例1 粒径500μm以下の粉体を90%含有するポリエチレ
ングリコール6000(分子量8500)、100g
(実施例1と同一のポリエチレングリコール)をアルミ
ニウムパウチ(株式会社生産日本社製、商品名ラミジッ
プAL−14)に入れ、そのまま開口部をヒートシール
した。その際、空間部分の酸素量は21ml(ポリエチ
レングリコール1gに対して0.21ml)だった。評
価は実施例1と同様に行った。結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】本発明の保存方法である実施例1および実
施例2は、臭気および味覚とも長期間保存しても問題な
いのに対して、比較例1のポリエチレングリコールは臭
気および味覚ともかなり気になるものであった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径500μm以下の粉体を70%以上
    含むポリエチレングリコール1gに対して酸素量を0.
    15ml以下で保存することを特徴とするポリエチレン
    グリコールの保存方法。
  2. 【請求項2】 粒径500μm以下の粉体を70%以上
    含むポリエチレングリコール1gに対して酸素量を0.
    15ml以下で保存することを特徴とする経口医薬用ポ
    リエチレングリコールの保存方法。
  3. 【請求項3】 粒径500μm以下の粉体を70%以上
    含むポリエチレングリコール1gに対して酸素量を0.
    15ml以下で保存することを特徴とする腸管洗浄剤用
    ポリエチレングリコールの保存方法。
JP36681699A 1999-12-24 1999-12-24 ポリエチレングリコールの保存方法 Pending JP2001181181A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005507407A (ja) * 2001-10-29 2005-03-17 清水製薬株式会社 腸管洗浄製剤

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01125319A (ja) * 1987-11-11 1989-05-17 Morishita Seiyaku Kk 全腸管洗浄液用投与組成物
JPH06238148A (ja) * 1993-02-19 1994-08-30 Dai Ichi Seiyaku Co Ltd 造粒物とその原料

Patent Citations (2)

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