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JP2001002666A - ピロリジン類の製造方法 - Google Patents

ピロリジン類の製造方法

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Publication number
JP2001002666A
JP2001002666A JP2000083979A JP2000083979A JP2001002666A JP 2001002666 A JP2001002666 A JP 2001002666A JP 2000083979 A JP2000083979 A JP 2000083979A JP 2000083979 A JP2000083979 A JP 2000083979A JP 2001002666 A JP2001002666 A JP 2001002666A
Authority
JP
Japan
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reaction
water
pyrrolidine
alkanediol
ammonia
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000083979A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Nishijima
一裕 西嶋
Tatsumi Ichiki
達美 市来
Sadakatsu Suzuki
貞勝 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonen Chemical Corp
Original Assignee
Tonen Sekiyu Kagaku KK
Tonen Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tonen Sekiyu Kagaku KK, Tonen Chemical Corp filed Critical Tonen Sekiyu Kagaku KK
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 1,4−アルカンジオールとアンモニア又は
アルキルアミンとを反応させてピロリジン類を得る方法
において、副反応を抑えることにより、ピロリジン類の
収率の向上、副生物の低減、触媒寿命を向上させる方法
及び高純度のピロリジンを得る製造方法の提供。 【解決手段】 1,4−アルカンジオールとアンモニア
又はアルキルアミンを触媒の存在下で反応を行う際に、
反応系に水を添加させて行うことを特徴とするピロリジ
ン類の製造方法及びピロリジンにテトラヒドロフランを
添加して、共沸蒸留することによる高純度ピロリジンの
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピロリジン類の製
造方法に関し、特に、1,4−アルカンジオールとアン
モニア又はアルキルアミンを触媒の存在下に反応させて
ピロリジン類を製造する方法及びその精製方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ピロリジン類は、医農薬中間原料として
有用な化合物であると共に、特にピロリジンは、脱水素
して得られるピロールを重合したポリピロールをコンデ
ンサーに用いたり、パイプラインの閉塞防止用インヒビ
ターとしてのポリアクリロイルピロリジンの原料等とし
て有用な化合物である。ピロリジンの一般的製造方法と
しては、テトラヒドロフラン(THF)などの環状エー
テルとアンモニアとを気相で反応する方法が多数開示さ
れている(特開平1−268681号公報、特開平3−
14570号公報等)。しかし、環状エーテルは、対応
する1,4−アルカンジオールに比べて一般的に高価で
あり、より安価な1,4−アルカンジオールを原料とし
たピロリジン類の製造方法が望まれている。
【0003】1,4−アルカンジオールとアンモニアと
を気相で反応させてピロリジン類を得る方法としては、
アルミナ等の固体酸触媒の存在下に反応させる方法があ
るが、反応温度が高温になると副反応が起こりやすい。
特に、1,4−アルカンジオールとして1,4−ブタン
ジオールを用いた場合は、1,4−ブタンジオールがブ
タジエンと水に分解したり、一旦生成したピロリジン
が、生成するテトラヒドロフランと反応してピロリジノ
ブテン類が容易に生成する。さらに、ピロリジノブテン
類は、ピロリジンと反応して1,4−ジ−(1−ピリジ
ニル)−ブタンを生成するか、熱分解してブタジエンと
2,5−ジヒドロピロールを生成する。2,5−ジヒド
ロピロールとピロリジンの沸点差は、4℃程度しかな
く、蒸留分離に高段数が必要となるため、高純度のピロ
リジンを得るためには、2,5−ジヒドロピロールの生
成量が少ない方が望ましく、また同時に副生するブタジ
エンは容易にコーキングして触媒寿命を縮めることとな
り、副生反応を抑えることが重要である。
【0004】また、1,4−ブタンジオールが脱水され
てテトラヒドロフランとなり、テトラヒドロフランとア
ンモニアが反応することにより得られるピロリジン生成
反応では、必ず水が副生する。得られたピロリジンは、
精密蒸留によりピロリジンの純度が水分を除いて99.
8%程度のものが得られるが、ピロリジンは1〜2%の
水と共沸するため、水を十分に除去出来ないという問題
点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、1,
4−アルカンジオールとアンモニア又はアルキルアミン
とを反応させてピロリジン類を得る方法において、副生
反応、特に得られたピロリジン類とテトラヒドロフラン
類からのピロリジノブテン類及び1,4−ジ−(1−ピ
リジニル)−ブタン類の副生反応を抑えることにより、
ピロリジン類の収率の向上、副生物の低減、触媒寿命を
向上させる方法及び含水ピロリジンから水分を除去する
高純度ピロリジンの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究の結果、1,4−アルカンジ
オールとアンモニア又はアルキルアミンとを反応させる
反応系に水を添加することにより、ピロリジン類からピ
ロリジノブテン類及び1,4−ジ−(1−ピリジニル)
−ブタン類が生成する副反応を抑制することができるこ
とを見出し、さらに水分が含まれたピロリジンにテトラ
ヒドロフランを添加し共沸蒸留を行うことにより水分含
量を大きく減少させることができることを見出し、本発
明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は、1,4−アルカンジ
オールとアンモニア又はアルキルアミンを触媒の存在下
で反応を行う際に、反応系に水を添加させて行うことを
特徴とするピロリジン類の製造方法である。
【0008】また、本発明は、添加する水の量が1,4
−アルカンジオールに対しモル比で0.3〜25である
上記のピロリジン類の製造方法である。
【0009】また、本発明は、ピロリジン中に含まれる
水分を蒸留塔を用いて蒸留分離する際に、テトラヒドロ
フランを加えることにより、塔頂よりテトラヒドロフラ
ン−水の共沸混合物を抜き出し、塔底より高純度ピロリ
ジンを得ることを特徴とするピロリジンの製造方法であ
る。
【0010】また、本発明は、上記1,4−アルカンジ
オールとアンモニア又はアルキルアミンを触媒の存在下
で反応させて得られるピロリジン中の水分を蒸留塔を用
いて蒸留分離する際に、テトラヒドロフランを加えるこ
とにより、塔頂よりテトラヒドロフラン−水の共沸混合
物を抜き出し、塔底より高純度ピロリジンを得ることを
特徴とするピロリジンの製造方法である。
【0011】また、本発明は、上記の共沸蒸留法の脱水
操作により得られたテトラヒドロフラン−水の共沸混合
物を再びピロリジン合成のための原料として用いるピロ
リジン類の製造方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】1.ピロリジンの製造 本発明で原料として用いる1,4−アルカンジオールと
しては、1,4−ブタンジオール(BDOと略記するこ
とがある)の4つの炭素原子上の水素原子が、それぞれ
独立に水素、アルキル基、アルキレン基、アリール基よ
り選ばれる置換基を有しているものを挙げることができ
る。具体的には、1,4−ブタンジオール、1,4−ペ
ンタンジオール、1,4−ヘキサンジオール、2,5−
ヘキサンジオール、4,4−ジメチル−2,5−ヘキサ
ンジオール等が挙げられる。これらの中で1,4−ブタ
ンジオールが好適に用いられる。
【0013】また、本発明で用いる他方の原料として
は、アンモニア又はアルキルアミンが用いられる。アル
キルアミンとしては、メチルアミン、エチルアミン、プ
ロピルアミン、ブチルアミン等の炭素数1〜4の一級の
低級アルキルアミンが使用される。
【0014】本発明で用いられる触媒としては、本反応
に活性を示すものであればよく、特に限定されるもので
はなく、結晶性又は非結晶性金属酸化物およびそれらの
複合体が用いられる。例えば、ゼオライト、アルミナ、
シリカアルミナ、シリコアルミノホスフェート、酸化チ
タン、シリカ−酸化マグネシウム、シリカ−酸化ジルコ
ニウム、シリカ−酸化チタン、アルミナ−酸化チタン、
アルミナ−酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化ニオブ、
酸化銅、酸化亜鉛、酸化クロム、酸化バナジウム、酸化
鉄、酸化トリウム等が挙げられる。これらの中では、固
体酸性を示す結晶性又は非結晶性金属酸化物が好まし
く、特にアルミナ、シリカアルミナ、シリコアルミノホ
スフェート、ゼオライトが好ましい。また、これら金属
酸化物触媒の形状、表面積、細孔分布、組成等に制限が
なく、触媒の活性を向上させるために金属イオンでイオ
ン交換した触媒も使用可能である。
【0015】本発明の反応においては、上記1,4−ア
ルカンジオールとアンモニア又はアルキルアミンとを上
記した触媒の存在下に、水を反応系に添加して反応させ
る。その反応様式は、特に限定されず、バッチ式反応で
あっても流通式反応であってもよく、さらに液相反応で
あっても気相反応であってもよい。これらの中では、固
体酸性を示す触媒を用いた気相流通系反応が好ましい。
気相流通系で反応を行う場合には、固定床式、流動床式
のいずれの方式であってもよい。
【0016】本発明の反応において、反応温度は、20
0〜500℃が好ましく、特に280〜400℃が好ま
しい。反応温度が200℃未満では、反応の進行が遅
く、500℃を超えるとピロリジン類の選択性の低下お
よび触媒の失活が著しい。
【0017】本発明の反応において、反応圧力は、特に
制限されず、減圧下であっても加圧下であってもよい。
気相流通系の加圧下で本発明の反応を行う場合は、反応
原料の分圧と生成物の分圧の合計が0.5〜50kg/
cmGで反応を実施するのが好ましく、特に1〜30
kg/cmGで反応させるのが好ましい。分圧の合計
が50kg/cmGを超えると、原料の1,4−アル
カンジオールが露点に達するため好ましくない。
【0018】本発明の反応において、アンモニア又はア
ルキルアミン/1,4−アルカンジオールのモル比は、
1〜50が好ましく、特に2〜20が好ましい。モル比
が1未満であると、ピロリジン類の選択性が低くなり、
50を超えると生産性が低下し、かつ回収するアンモニ
ア又はアルキルアミン量が多くなり工業的にも望ましく
ない。
【0019】本発明の反応において、反応系に添加する
水の量は、水モル量/原料の1,4−アルカンジオール
モル量比が0.3〜25が好ましく、特に0.5〜15
が好ましい。水のモル量比が1,4−アルカンジオール
に対して0.3未満であるとピロリジン類の選択性が低
下し、25を超えると空時収率が低下するため好ましく
ない。なお、水は上記の水の量に相当する量であれば、
水蒸気の状態で反応系に添加することもできる。また、
アンモニア水など水溶液として供給してもよい。
【0020】本発明の反応を気相流通系で行う場合は、
反応時間に相当する空間速度(標準状態における供給ガ
ス全量(リットル)/触媒量(リットル)/時間)は、
100〜7000hr−1が好ましく、特に200〜4
500hr−1が好ましい。空間速度が100hr−1
未満であると、生産性が低く、7000hr−1を超え
るとBDO転化率が小さくなるため好ましくない。
【0021】上記のような原料組成、反応条件で、1,
4−アルカンジオールとアンモニア又はアルキルアミン
を反応させると、1,4−アルカンジオールの転化率は
高く、得られたピロリジン類と共生して存在するTHF
類との反応によるピロリジノブテン類の副生、さらにピ
ロリジノブテンとピロリジン類の反応による1,4−ジ
−(1−ピロリジニル)−ブタン等の重質留分の副生を
抑え、さらにピロリジン類の脱水素による2,5−ジヒ
ドロピロールの副生及び分解によるブタジエンの副生等
の副反応を抑えることができ、ピロリジン類を高生産率
で製造できる。また、本発明において副生成物としてT
HF類が生成するが、THF類は反応器出口にて分離回
収し、反応原料としてリサイクルすることができる。
【0022】2.ピロリジンの精製 上記反応で得られたピロリジン含有反応生成物は、蒸留
によって精製されるが、ピロリジンは1〜2%の水と共
沸するため、通常の蒸留によっては水を十分に除去する
ことはできない。本発明の精製方法は、ピロリジンの沸
点(88℃)以下で水と共沸する第3成分として沸点6
6℃のテトラヒドロフラン(THF)を含水ピロリジン
に添加し、塔頂から共沸混合物として水とTHFを抜き
出し、塔底から高純度ピロリジンを得る方法である。
【0023】具体的には、上記反応で得られた含水ピロ
リジンを、第1段の蒸留工程で、約2%の水分を含んだ
共沸混合物に近い程度まで蒸留精製しておき、これにピ
ロリジン中の水分に対して約10〜200倍(重量)、
好ましくは10〜100倍(重量)、特に好ましくは2
0〜90倍(重量)に相当するTHFを添加し、第2段
の蒸留操作を行い、塔頂からTHF−水共沸組成物及び
THFを抜き出すことにより、水を除去し、塔底から水
分含量が0.5%以下の高純度ピロリジンを得ることが
できる。
【0024】ここで、THFは、前述のようにアルカン
ジオールとアンモニア又はアルキルアミンとの反応の中
間体であるので、塔頂から抜き出した少量の水を含んだ
共沸混合物は、再び共沸蒸留用脱水剤として用いること
もできるが、ピロリジン合成反応原料にリサイクルする
ことができ、上記の製造方法と該共沸脱水方法を組み合
わせることにより、非常に経済的なピロリジン製造方法
とすることができる。
【0025】
【実施例】以下に本発明について実施例を挙げてさらに
詳細に説明するが、本発明は実施例に特に限定されるも
のではない。なお、実施例における供給速度、収率、選
択率は次のようにして求めた。 (1)ブタンジオール(BDO)供給速度:25℃、常
圧における液体供給量(リットル)/触媒(リットル)
/時間で求めた。 (2)空間速度:25℃、常圧における供給ガス全量
(リットル)/触媒(リットル)/時間で求めた。 (3)BDO転化率:(1−単位時間当たりの反応管出
口未反応BDOモル数/単位時間当たりの反応管入口供
給原料中のBDOモル数)×100(%) (4)テトラヒドロフラン(THF)収率:(単位時間
当たりの反応管出口生成物中のTHFモル数/単位時間
当たりの反応管入口供給原料中のBDOモル数)×10
0(%) (5)ピロリジン(PD)収率:単位時間当たりの反応
管出口生成物中のPDモル数/単位時間当たりの反応管
入口供給原料中のBDOモル数)×100(%)
【0026】(6)2,5−ジヒドロピロール(DH
P)収率:単位時間当たりの反応管出口生成物中のDH
Pモル数/単位時間当たりの反応管入口供給原料中のB
DOモル数)×100(%) (7)ピロリジノブテン(PDB)収率:単位時間当た
りの反応管出口生成物中のPDBのモル数×2/単位時
間当たりの反応管入口供給原料中のBDOモル数)×1
00(%) (8)軽質生成物収率:単位時間当たりの反応管出口生
成物中のブタジエン、プロピレン等のモル数/単位時間
当たりの反応管入口供給原料中のBDOモル数)×10
0(%) (9)重質生成物収率:単位時間当たりの反応管出口生
成物中の1,4−ジ−(1−ピロリジニル)−ブタン等
のモル数/単位時間当たりの反応管入口供給原料中のB
DOモル数)×100(%) (10)ピロリジン(PD)選択率:単位時間当たりの
反応管出口生成物中のPDモル数/(1−単位時間当た
りの反応管出口未反応BDOモル数−単位時間当たりの
反応管出口生成物中のTHFモル数)×100(%) (11)ピロリジノブテン(PDB)選択率:単位時間
当たりの反応管出口生成物中のPDBモル数×2/(1
−単位時間当たりの反応管出口未反応BDOモル数−単
位時間当たりの反応管出口生成物中のTHFモル数)×
100(%)
【0027】実施例1 内径10mmのSUS−316製反応管にアルミナ触媒
(クライテリオン社製X−CY(1.6)押し出し成型
品)を破砕し、0.71〜1.41mmの範囲に篩い分
けたもの2mlを充填した。触媒層上部には、15〜2
0メッシュのけい砂を充填し、蒸発予熱帯とした。反応
管は外部に設置した環状電気炉を用いて加熱し、触媒層
及び蒸発予熱帯を所定の温度を保つように調節した。反
応管上部よりアンモニアガスを流通し、400℃にて1
時間保持した。その後、350℃にてアンモニア、BD
O、水を反応管上部より供給した。アンモニア、BD
O、水のモル比を5:1:1、空間速度3150hr
−1となるようにアンモニア、BDO、水の供給速度を
制御した。反応開始4〜5時間後の反応結果を表1に示
す。
【0028】実施例2〜6 反応温度、アンモニア、BDO、水のモル比及び空間速
度を変えた以外は、実施例1と同様の方法で反応を行っ
た。その結果を表1に示す。
【0029】実施例7 触媒として、シリカアルミナ(水澤化学社製ネオビード
SA)を用い、実施例1と同様の反応器を用い反応を行
った。その結果を表1に示す。
【0030】実施例8 触媒として、シリコアルミノホスフェート(日揮ユニバ
ーサル社製SAPO−11)を用い、実施例1と同様の
反応器を用い反応を行った。その結果を表1に示す。
【0031】実施例9 触媒として、ゼオライト(エヌ・イー・ケムキャット社
製ゼオライトβ)を用い、実施例1と同様の反応器を用
い反応を行った。その結果を表1に示す。
【0032】実施例10 実施例6と同一条件にて、反応を120時間連続して行
った。120時間経過後のBDO転化率は100%、P
D収率は87.1%、THF収率3.4%であり、反応
開始後初期と比較し殆ど変化しなかった。
【0033】
【表1】
【0034】比較例1 水の代わりに窒素をBDOと等モルの割合で供給した以
外は、実施例1と同様の方法で反応を行った。その結果
を表2に示す。
【0035】比較例2〜9 水を供給しないで、表1に示す触媒及び反応条件を採用
する以外は、実施例1と同様の方法で反応を行った。そ
の結果を表2に示す。
【0036】
【表2】
【0037】表1及び表2から明らかなように、実施例
1と比較例1は、同一接触時間、同一BDO供給速度で
窒素希釈と水添加の効果を比較したものである。水添加
の方がTHF収率は増加するものの、PD収率が増加
し、PD選択率も大きく向上している。比較例1と2を
比べると、窒素希釈した分接触時間が短くなってTHF
収率は多少増加するものの、PD選択率はほとんど変化
しない。また、実施例1と比較例2は同一BDO供給速
度で水添加の効果を比較したものである。水添加した
分、接触時間が短くなっているにもかかわらず、PD選
択率及びPD収率は、増加しており、水添加がPD生産
性の向上に有効であることが示される。実施例2〜6と
比較例3〜6は、低THF収率条件にて水添加の効果を
比較したものである。低THF収率条件にても、主に軽
質/重質副生物の生成が抑制され高いPD収率が得られ
る。実施例7〜9と比較例7〜9は、アルミナ以外の触
媒について水添加効果を比較したものであり、これらの
触媒を用いても水添加は有効であることがわかる。
【0038】実施例11 ピロリジン100重量部及び水2重量部からなる含水ピ
ロリジン溶液にテトラヒドロフラン80重量部を加え、
7段スニーダー分留器を取り付けた蒸留装置を用いて蒸
留した。65℃のおいて、THF−水共沸混合物が約7
5重量部得られ、その組成は、ピロリジン/水/THF
=0/1.7/73(重量部)であった。次に、66℃
において、THF−水混合物約31重量部が得られ、そ
の組成は、ピロリジン/水/THF=23.5/0.2
/7(重量部)であった。最後に釜残として約77重量
部のピロリジンが得られ、その組成は、ピロリジン/水
/THF=76.5/0.1/0.0であった。釜残の
水分をカールフィッシャー法により分析した結果、0.
39%であり、極めて低水分量のピロリジンであること
がわかった。
【0039】比較例10 実施例11の蒸留において、THFを加えなかった以外
は実施例11と同様の蒸留操作を行った。まず、88℃
近辺で、ピロリジン−水共沸混合物51重量部が得ら
れ、その組成は、ピロリジン/水=50/1(重量部)
であった。釜残として51重量部が得られ、釜残の組成
は、ピロリジン/水=50/1であった。どの留分にも
水分が約2%含まれ、蒸留により脱水はできなかった。
【0040】
【発明の効果】本発明の1,4−アルカンジオールとア
ンモニア又はアルキルアミンとを触媒の存在下に反応さ
せてピロリジン類を製造する際に、水を存在させる方法
は、副生反応、特に得られたピロリジン類とテトラヒド
ロフラン類からのピロリジノブテン類及び1,4−ジ−
(1−ピリジニル)−ブタン類や2,5−ジヒドロピロ
ールの副生反応を抑えることにより、ピロリジン類の収
率の向上、副生物の低減、触媒寿命の向上を図ることが
できる。また、含水ピロリジンに上記反応の中間体であ
るテトラヒドロフランを加えて共沸蒸留することによ
り、高純度のピロリジンを得ることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1,4−アルカンジオールとアンモニア
    又はアルキルアミンを触媒の存在下で反応を行う際に、
    反応系に水を添加させて行うことを特徴とするピロリジ
    ン類の製造方法。
  2. 【請求項2】 添加する水の量が1,4−アルカンジオ
    ールに対しモル比で0.3〜25である請求項1に記載
    のピロリジン類の製造方法。
  3. 【請求項3】 ピロリジン中に含まれる水分を蒸留塔を
    用いて蒸留分離する際に、テトラヒドロフランを加える
    ことにより、塔頂よりテトラヒドロフラン−水の共沸混
    合物を抜き出し、塔底より高純度ピロリジンを得ること
    を特徴とするピロリジンの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2の方法で得られたピロリ
    ジンから高純度ピロリジンを製造する請求項3記載のピ
    ロリジンの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の脱水操作により得られた
    テトラヒドロフラン−水の共沸混合物を再びピロリジン
    合成のための原料として用いるピロリジンの製造方法。
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