【発明の詳細な説明】
ポリマー染料を含む水性ゲルの形態の化粧品組成物
本発明は、少なくとも一のポリマー染料を含む皮膚、目、爪または唇のメイク
アップのための新規な組成物、並びに皮膚、目、爪または唇のメイクアップ方法
に関する。
化粧品組成物に通常使用される染料は、無機または有機の顔料またはレーキで
あって、一般的に水性及び有機媒体に不溶なもの、あるいは水性または有機媒体
に可溶な色素である。
メイクアップに使用される顔料及びレーキは、起源及び化学的性質において非
常に多様である。したがって、これらの物理化学特性:粒子径、比表面積、密度
等は、非常に異なる。これらの差異は、作用における多様さ:使用及び分散の容
易さ、耐光性、熱安定性及び、各染料が本質的に粉末である場合の機械特性に反
映されている。これらの作用における多様さにより、この製剤の色合いを変更す
る際、製剤者は製剤の組成を再調節しなければならない。これらにより、単色の
形態の所定の製剤の製造もまた制限される。特に、所定の色合いは、理論上はそ
の色を与えるはずの顔料又はレーキが相互に非適合性であるとの事実によって得
ることができない。
有機レーキはあまりに流れやすく、アイライナーまたはマスカラの場合には特
にコンタクトレンズにシミを付ける結果になりがちであるため、着色化粧品組成
物には無機酸化物を使用することが好ましい。しかしながら、これらの無機顔料
は、色が単調で精彩を欠いており、このため十分な彩度の線を得るためには、マ
スカラ及びアイライナー製剤にこれらを多量に導入する必要がある。無機顔料が
このように高割合であることは、メイクアップフィルムの光沢に強く影響する。
この問題はリップスティックの場合においても同様であり;光沢のある組成物は
少量の顔料を用いて製剤しなければならない。このため、メイクアップの分野で
は、カバー力及び色の彩度は、しばしばフィルムのマットな性質と関連づけられ
る。
メイクアップの分野では、現在のところ、明るく強い色は有機レーキによって
のみ得られている(無機酸化物は非常に精彩を欠く色を有する)。しかしながら
、ほとんどの有機レーキは耐光性に非常に乏しく、このことは、これらが経時的
に著しく色褪せることに反映されている。この現象は、これらのレーキが光反応
性顔料、例えば二酸化チタン等と混合されると更に悪化する。ここで、これらの
光反応性顔料は、紫外線に対する保護のためにメイクアップ中に非常に広く用い
られている。その結果、有機レーキの使用はかなり制限され、ひいては得られる
色合いも制限されている。
所定の顔料、特に酸化鉄と所定の活性剤、特にビタミンを含むものとの組み合
わせは、しばしばこれらオイルとこれら活性剤の酸化を招く。
顔料が無機酸化物またはレーキの形態である場合には、ゲル形態の組成物にお
いて、顔料によるゲル化システムのイオン性不安定化現象がしばしば観察される
。
マスカラ組成物においては、10%までの無機酸化物顔料を使用すると、睫毛
上で明らかで許容される着色を得る。しかしながら、このように顔料が高濃度で
あることにより、マスカラのレオロジー性能特性が大きく減少し、このため睫毛
上に不均一なメイクアップ効果が得られる。有機レーキは、少量でずっと鮮やか
な色を与えるが、既述の通りこれらは安易に流れがちでコンタクトレンズにシミ
を付ける危険性があるため、この応用には比較的に不適当である。
さらに、メイクアップ組成物における可能性色素の使用は、この色素が移動し
て皮膚の小皺または皺に固まりがちであるためにこれらの小皺または皺を強調す
る作用を有する。この作用は、メイクアップに望まれる皮膚の欠点を希薄化する
作用とは相対する。これらの可溶性色素は、しばしば、メイクアップ除去後に皮
膚及び爪に非常な親和性を有するシミを残すという欠点を有する。
最後に、十分な着色を得るためには無機顔料は大量に使用しなければならず、
他方では可溶性色素は非常に高い染色力を有するため微少量で使用されている。
その結果、これを測りとり、再現性の条件下で化粧品製剤に入れることは、極端
に精密な操作である。
このように、従来技術の欠点を解消した新規な染料が求められている。
したがって、出願人は、驚くべきことに、所定の群に属するポリマー染料の使
用により、従来技術の欠点をもはや有しない新規な化粧品組成物の調製を行うこ
とができる。
特に、これらの組成物は、所望の色合いに関わらず一定の製剤で調製可能であ
り、非常に広範で非常に微妙な色合いのもの、所望ならば光沢効果と併せて非常
に強い着色のもので、また優れた耐光性をもつものがあるが、これは該組成物が
光反応性顔料を更に含む場合である。
特に、これらの組成物は、皮膚上に色素を放出せず、このためメイクアップ後
の皮膚に皺が出現することまたはメイクアップ除去後にシミが残ることが回避さ
れる。このように、これらは皮膚、爪、唇または睫毛の一時的な着色を与え:メ
イクアップ除去後は、皮膚、爪、唇または睫毛は着色されていない。清浄なメイ
クアツプ除去がこうして得られる。該組成物は、“ノン・スクラッチ(non-scra
tching)”性と言及される。
これらの組成物は、製剤を不安定化しない程度に十分少量であるが、再現性の
方法として容易に測り取りうるだけの量のポリマー染料を使用して調製される。
本発明の主題は、目、皮膚、爪または唇のメイクアップのための水性ゲル形態
の新規な組成物であって、少なくとも一のポリマー染料を含むことを特徴とする
°
本発明の主題はまた、皮膚、睫毛、瞼、爪または唇上に着色フィルムを形成す
るための、目、皮膚、爪または唇のメイクアップのための水性ゲル形態の組成物
におけるポリマー染料の使用である。
本発明の別の主題は、メイクアップ除去の後に睫毛、目、爪または唇を着色し
ない、目、皮膚、爪または唇のメイクアップのための水性ゲル形態の組成物にお
けるポリマー染料の使用である。
本発明の主題はまた、上記組成物を睫毛、皮膚、爪または唇に適用することを
特徴とする目、皮膚、爪または唇のメイクアップ方法である。
これらの組成物は、少なくとも一の水性ゲル化剤を含むことが好ましい。
本発明の組成物の粘度は、1Pa・sより大であることが好ましく、より好まし
くは、3Pa・sより大、更に好ましくは5Pa・sよりも大である。
“ポリマー染料”との語は、少なくとも二の全く異なるモノマーであって、そ
の少なくとも一がモノマー有機染料であるものを主成分とするコモノマーを意味
する。
こうしたポリマー染料は、当業者には既知である。例えば、米国特許出願5,
032,670号;同4,999,418号;同5,106,942号;同5,
030,708号;同5,102,980号;同5,043,376号;同5,
104,913号;同5,281,659号;同5,194,463号;同4,
804,719号;国際特許出願92/07913号を参照することができる。
これらの文献には、これらの染料が移動せず、滲出せず、抽出可能でも昇華可
能でもない特性を有することが開示されている。これらはまた、耐光性であり、
強い染色力を有するとの定評がある。しかしながら、これらの文献において、こ
れらを使用しようとする媒体は、主として包装物製造のための熱可塑性媒体であ
る。これらのポリマーを化粧品組成物に導入した場合の驚くべき特性については
、全く示されていない。
本発明に使用可能なポリマー染料には、あらゆる性質の物:ポリエステル、ポ
リアミド、ポリウレタン、ポリアクリル、ポリメタクリル及びポリカーボナート
ポリマー及びこれらの混合物が可能である。
本発明に使用可能なポリマー染料は、好ましくはポリエステルまたはポリウレ
タンポリマーである。これらのポリエステルまたはポリウレタンポリマー染料に
は、結晶質、半結晶質又は無形タイプの物が可能である。
通常、ポリマー染料は、本来少なくとも0.20の粘度を有する(米国特許4
,804,719号公報に記載の方法により測定)。
これらは、
a)ポリエステル族のポリマーである場合は:
(i)少なくとも一のジカルボン酸残基;
(ii)少なくとも一のジオール残基;及び
(iii)少なくとも一の染料モノマー、
b)ポリウレタン族のポリマーである場合は:
(i)少なくとも一のジイソシアナート残基;
(ii)少なくとも一のジオール残基;及び
(iii)少なくとも一の染料モノマー
を含む数種のモノマーの重合化により生成可能である。
ジカルボン酸残基としては、脂肪族、脂環式または芳香族タイプ、例えばテレ
フタル酸またはイソフタル酸、あるいは1,4-シクロヘキサンジカルボン酸、
1,3-シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、セ
バシン酸、1,2-ドデカンジオン酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸等が可能
である。
ある一形態においては、ジカルボン酸残基は、少なくとも一のスルホン基を坦
持可能であり、脂環式二価酸、例えばスルホ=1,4-シクロヘキサンカルボン=
二価酸、あるいはまた芳香族二価酸、例えばスルホフタル酸、4-スルホナフタ
レン-2,7-ジカルボン酸またはスルホ-5-フタル酸のナトリウム塩より選択可
能である。ジイソシアナート残基としては、脂肪族、脂環式または芳香族タイプ
、例えば2,4-トリレンジイソシアナート、2,6-トリレンジイソシアナート
、4,4’-ビフェニレンジイソシアナート、p-キシレンジイソシアナート、メ
チレンビス(p-フェニル)ジイソシアナート、p-フェニレンジイソシアナート
、m-フェニレンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、イソホ
ロンジイソシアナート等が可能である。
ジオール残基は、例えば、エチレングリコール、1,2-プロパンジオール、
1,3-プロパンジオール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、1,4-ブタ
ンジオール、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオール、1,6-ヘキサンジオ
ール、1,10-デカンジオール、1,12-ドデカンジオール、1,2-シクロ
ヘキサンジオール、1,4-シクロヘキサンジオール、1,2-シクロヘキサンジ
メタノール、x,8-ビス(ヒドロキシメチル)トリシクロ[5.2.1.0]デ
カンにおいて、xが3、4または5を示すもの;鎖中に少なくとも一の酸素原子
を含むジオール、例えば、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、1,3-ビス(2-ヒドロキシエチル)ベンゼン、1,4
-ビス(2-ヒドロキシエチル)ベンゼン等から選択可能である。
一般則として、これらのジオールは2から18、好ましくは2から12の炭素
原子を含む。
本発明の有機染料モノマーは、ポリマー染料の調製に使用される他のモノマー
の少なくとも一と反応しうる少なくとも二の置換基を含有せねばならず、また前
記ポリマーが調製される温度及び条件下で安定でなければならない。
これら二つの予備的な条件の他に、染料モノマーの化学的性質は、本発明の実
施のためには重要でない。これらのモノマーは、例えば、アントラキノン、メチ
ン、ビス-メチン、アザ-メチン、アリーリデン、3H-ジベンゾ[7,i-j]イソキ
ノリン、2,5-ジアリールアミノテレフタル酸及びそのエステル、フタロイル
フェノチアジン、フタロイルフェノキサジン、フタロイルアクリドン、アントラ
ピリミジン、アントラピラゾール、フタロシアニン、キノフタロン、インドフェ
ノール、ペリノン、ニトロアリールアミン、ベンゾジフラン、2H-1-ベンゾピ
ラン-2-オン、キノフタロン、ペリレン、キナクリドン、トリフェノジオキサジ
ン、フルオリジン、4-アミノ-1,8-ナフタリミド、チオキサントロン、ベン
ザントロン、インダントロン、インディゴ、チオインディゴ、キサンテン、アク
リジン、アジン、オキサジン等より選択可能である。
ポリマー染料の調製に使用可能な染料モノマーの例については、米国特許出願
4,267,306号;同4,359,570号;同4,403,092号;同
4,617,373号;同4,080,355号;同4,740,581号;同
4,116,923号;同4,745,173号;同4,804,719号;同
5,194,463号;国際特許出願92/07913号を参照することができ
る。
他のモノマーと反応しうる染料モノマーに坦持される置換基は、例えば、下記
の基:
・ヒドロキシル、
・カルボキシル、エステル、アミノ、アルキルアミノ:
であって、式中、Rはアルキル及びアリールより選択される基を表す。Rは好ま
しくはC1−C8アルキル基及びフェニルより選択される。更に好ましくは、Rは
メチル、エチル及びフェニル基より選択される。
ポリマー染料は、通常、少なくとも5重量%の染料モノマーを含み、このモノ
マーを55%より多量に含むことはない。
コモノマー全重量に対する染料モノマーの重量%は、好ましくは10から40
%である。
ポリマー染料の調製については、米国特許出願5,032,670号;同4,
999,418号;同5,106,942号;同5,030,708号;同5,
102,980号;同5,043,376号;同5,194,463号;同4,
804,719号;国際特許出願92/07913号を参照することができる。
本発明の特定の態様に依れば、少なくとも約20mol%のカルボニルオキシ及
び約80mol%までのカルボニルアミドを含む結合基を含む水分散性スルホポリ
エステル染料ポリマーが使用可能であり、前記ポリマーは、水溶性スルホナート
基を含み、当初少なくとも一の縮合可能基を含む熱安定性の有機化合物であって
、ポリマー幹部と、またはポリマー幹部内で反応したものを含む染料を、ヒドロ
キシル、カルボキシルまたはアミノ試薬の等価物全ての総量を基準として約0.
01から約40mol%含む。上記等価物には、カルボアルコキシ、カルボアリー
ルオキシ、N-アルキルカルバミルオキシ、アシルオキシ、クロロカルボニル、
カルバミルオキシ、N(アルキル)2カルボミルオキシ、アルキルアミノ、N-フ
ェニルカルバミルオキシ、シクロヘキサノイルオキシ及びカルボシクロヘキシル
オキシを含むその多様な縮合誘導体が含まれる。
本発明の好ましい実施態様では、染料ポリマーは直鎖状の分子構造中にカルボ
ニルオキシ結合基を含み、ここで前記結合基の80%までがカルボニルアミド結
合基であってよく、該ポリマーは、フェノール/テトラクロロエタンを40−6
0重量部含有する溶液中、該溶媒100ml中にポリマー0.25グラムの濃度及
び25℃で測定し、約0.1から約1の本来的な粘度を有し、該ポリマーは、主
としてヒドロキシルに関連する酸等価物(100mol%)及びアミノ等価物(1
00mol%)を等モル割合で含み、下記の試薬(a)、(b)、(c)、(d)
及び
(e)あるいはそのエステル生成、またはエステルアミド生成誘導体の反応残基
を含む:
(a)少なくとも一の二官能ジカルボン酸;
(b)酸、ヒドロキシル及びアミノ等価物全ての総量が200mol%であること
を基準として約4から約25mol%の、官能基がヒドロキシル、カルボキシルま
たはアミノである芳香族または脂肪族環に結合した少なくとも一のカチオン性ス
ルホナート基を含む少なくとも一の二官能スルホモノマー;
(c)グリコールまたは、グリコールとジアミンとの混合物で二つの基−NRH
を含むものであって、グリコールが二つの-CH2-OH基を含み、
(1)ヒドロキシルまたは、ヒドロキシル及びアミノ等価物の総モルパ
ーセントを基準として、少なくとも10mol%が下記の構造式のポリエチレング
リコールであって、nが2から約20の整数であるもの、
H-(OCH2−CH2)n-OH
または、
(2)ヒドロキシルまたは、ヒドロキシル及びアミノ等価物の総モルパ
ーセントを基準として、約0.1から15mol%未満が下記の構造式のポリエチ
レングリコールであって、nが2から約500の整数であるもの、
H-(OCH2-CH2)n-OH
また、前記ポリエチレングリコールのモルパーセンテージの前記範囲が、前記範
囲のnに反比例することを条件とする;
(d)-C(R)2-OH基を含むヒドロキシカルボン酸、-NRH基を含むアミノ
カルボン酸、及び-C(R)2-OH基及び-NRH基を含むアミノアルコール、ま
たは前記二官能試薬の混合物より選択される0から少なくとも1の二官能試薬で
あって;試薬(c)または(d)の各R基が、H原子または1から4の炭素原子
を含むアルキル基であるもの;及び
(e)酸、ヒドロキシル及びアミノ等価物全ての総量が200mol%であること
を基準として約0.1mol%から約15mol%の、ポリマー鎖と、またはポリマー
鎖中で反応してなる少なくとも一の酸、ヒドロキシルまたはアミノ基を含む染料
。
水分散性スルホポリエステル染料ポリマーは、望ましくは:
(a)イソフタル酸75mol%から84mol%及び5-スルホイソフタル酸のナト
リウム塩16mol%から25mol%を含む酸性モノマー、
(b)ジエチレングリコール45mol%から60mol%及び、1,4-シクロヘキ
サンジメタノールまたはエチレングリコールまたはこれらの混合物40から55
mol%を含むグリコールモノマー、
(c)染料モノマー0.5から10mol%、
を含む。
こうした染料ポリマーは、米国特許4,804,719号公報に記載されてい
る。
例えば、ポリウレタンポリマー染料は、米国特許5,194,463号公報に
記載されており、下記の化学式(I):
に相当し、式中、
Rは、C2−C10アルキレン、C3−C8シクロアルキレン、アリーレン、(C1−
C4)アルキレン−アリーレン−(C1−C4)アルキレン、(C1−C4)アルキ
レンシクロ(C3−C8)アルキレン(C1−C4)アルキレン及び(C1−C4)ア
ルキレン-1,2,3,4,5,6,7-オクタヒドロナフタレン-2,6-ジイル
(C1−C4)アルキレン基より選択される二価の基であり、
R1は、(a)染料有機ジオールを1から100mol%を含み、前記ジオールのヒ
ドロキシル基が染料化合物の残りとアルキレンユニットで結合しており、また(
b)化学式HO-R2-OHにおいて、R2がC2−C18アルキレン、C3−C8シク
ロアルキレン、(C1−C4)アルキレンアリーレン(C1−C4)アルキレン、(
C1−C4)アルキレンシクロ(C3−C8)アルキレン(C1−C4)アルキレン、
(C1−C4)アルキレン-1,2,3,4,5,6,7-オクタヒドロナフタレン
-2,6-ジイル(C1−C4)アルキレン、(C2−C4)アルキレン-O-(C2−
C4)アルキレン、(C2−C4)アルキレン-S-(C2−C4)アルキレン、(C2
−C4)アルキレン-O-(C2−C4)アルキレン-O-(C2−C4)アルキレン基
より選択される二価の基である有機ジオールを0から99mol%、を含む二価の
有機基であり、
nは2以上である。
R1は、染料ジオールを5から50mol%含み、nは2から100であることが
好ましい。
ポリウレタンについては、染料ジオールモノマーは様々なクラスの発色団より
選択される。これらのクラスの発色団は、アントラキノン、メチン、ビス-メチ
ン、アゾメチン、アリーリデン、3H-ジベンゾ[7,i-j]イソキノリン、2,5
-ジアリールアミノテレフタル酸及びそのエステル、フタロイルフェノチアジン
、フタロイルフェノキサジン、フタロイルアクリドン、アントラピリミジン、ア
ントラピラゾール、フタロシアニン、キノフタロン、インドフェノール、ペリノ
ン、ニトロアリールアミン、ベンゾジフラン、2H-1-ベンゾピラン-2-オン、
キノフタロン、ペリレン、キナクリドン、トリフェノジオキサジン、フルオリジ
ン、4-アミノ-1,8-ナフタリミド、チオキサントロン、ベンザントロン、イ
ンダントロン、インディゴ、チオインディゴ、キサンテン、アクリジン、アジン
、オキサジン等より選択可能である。これらの染料モノマーは少なくとも二のヒ
ドロキシル基を坦持せねばならない。
染料モノマーの例については、米国特許5,194,463号公報を参照する
ことができる。
本発明に使用可能なポリマー染料は、粗製の形態、分散性パウダーの水性媒体
中の溶液またはその水性媒体中の分散物の形態であってよい。
水不溶性ポリマー染料の水性媒体中の分散物は、米国特許出願5,032,6
70号;同4,999,418号;同5,106,942号;同5,030,7
08号;同5,102,980号;同5,043,376号;同5,194,4
63号に記載の通り、既知の方法で水と粗製のポリマー染料から調製可能である
。例えば、粉末または粒子形態のポリマー染料、及び少なくとも一のイオン性界
面活性剤、好ましくはアニオン性または両性の界面活性剤から出発することが可
能である。アニオン性または両性の界面活性剤は、C12−C24脂肪酸のアルカリ
性塩、大豆ホスファチド、リン脂質、リソリン脂質より選択されることが好まし
い。これらのイオン性界面活性剤は、ポリマー染料の重量に対して好ましくは0
.5から30重量%、さらに好ましくは1から10重量%の量で導入される。こ
れらの分散物はまた、300より大、好ましくは1000から15,000の範
囲の分子量を有し、10以上の親水性−親油性バランス(HLBバランス)を有
するポリオキシエチレン化誘導体より選択される少なくとも一の非イオン性界面
活性剤を含むことが望ましい。
例えば、ポリマー染料の水性分散物は、下記の段階によって調製可能である:
(i)少なくとも一のイオン性界面活性剤及び任意に非イオン性界面活性剤の存
在下で、水を使用する水中油型エマルション及び、揮発性有機溶媒中のこれに可
溶なポリマー染料の溶液の調製;
(ii)揮発性有機溶媒の蒸発。
本発明の実行に使可可能な揮発性有機溶媒は、水と不混和性でなければならず
、ポリマーを溶解することができる。その沸点は100℃未満であることが好ま
しい。例えば、炭化水素ベースの溶媒、例えば、n-ヘキサン、シクロヘキサン
またはシクロペンタン;塩素化溶媒、例えば塩化メチレンまたはクロロホルム;
カルボン酸のアルキルエステル、例えば酢酸エチル;ジアルキルエーテル、例え
ばジイソプロピルエーテルから選択可能である。上記溶媒の他に、水不混和性の
極性揮発性溶媒、例えばアセトンまたは低分子量アルカノールを含む溶媒混合物
が、本方法実施の際に使用されることが好ましい。
こうした方法についてのさらなる情報については、米国特許5,043,37
6号及び同5,104,913号を参照することができる。
上記の水性分散物中の水は、蒸発させ、例えばスプレーまたは凍結乾燥によっ
て除去し、あらゆる媒体中に分散可能なポリマー染料組成物の粉末を得ることが
できる。
上記の少なくとも一のポリマー染料を含むゲルは、当業者には既知の方法で調
製される。ポリマー染料は、溶液、水性分散物、またはその元来の形態である分
散可能な粉末または粗製の粉末の形態で導入可能である。例えば、水性組成物は
、上記のポリマー染料の水性分散物から、また少なくとも一のゲル化剤を含む通
常の化粧品成分から調製され、ゲル化が行われる。少なくとも一のゲル化剤を含
む液体形態の水性化粧品組成物であって、少なくとも一の粉末形態のポリマー染
料が上記の通り分散または溶解してなるものを調製し、ゲル化を行なうこともま
た可能である。
当業者には既知のあらゆるゲル化剤が、本発明の水性ゲルの調製に使用可能で
ある。例えば、オルガノポリシロキサン;アクリル及びポリメタクリル=ポリマ
ーまたはコポリマー、ポリアクリルアミド;多糖類誘導体、例えばセルロース誘
導体、例えばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース、微晶質セルロース;キサンタン、ゲランまたはラム
サンポリマー、アルギナート、マルトデキストリン、デンプン及びその誘導体、
ヒアルロン酸及びその塩、カラヤゴム、カロブ粉、グアー誘導体、特にヒドロキ
シプロピルグアー;ポリエチレングリコール(PEG)及びその誘導体、及びポ
リビニルピロリドン及びその誘導体を挙げることができる。
本発明の使用可能なオルガノポリシロキサンは、化学変性により、または化合
物、例えば界面活性剤を添加することによる物理的方法で可溶化される。これら
は、単独でも混合物としても使用可能である。
特に、使用可能な化学的に溶解したオルガノポリシロキサンは、シロキサンと
タンパク質とのコポリマーであって、特に欧州特許出願540,357号公報に
記載の通り水和されていてもいなくてもよい。こうしたポリマーの例は、ポリシ
ロキサンのコポリマーまたは、グラフト化によりタンパク質に共有結合的に結合
した誘導体であって、水和の状態によらないもの、例えばカゼイン、エラスチン
またはコラーゲンまたは小麦もしくは大豆のタンパク質である。
これらのグラフト化コポリマーは、特にCroda社よりCrodasone Wの名で、Phoe
nix社よりPecosil SWP 83またはNon-P-Silicon Proteinの名で市販されている。
本発明のゲルにおいて使用可能な、他の化学的に溶解されたオルガノポリシロ
キサンとしては、ジメチコーンポリオール(CFTA命名法)及びその誘導体も
また挙げることができる。
ジメチコーンポリオールは、特に、1992年の10月、I.F.S.C.C.の第17
回国際会議においてDow Corning社によって発表され、文献“water-soluble dim
ethicone copolyol waxes for personal care industry”by Linda Madore et a
l.,pp.1 to 3に報告された。
これらのジメチコーンコポリオールは、一以上の水溶性エーテル基(オキシア
ルキレン、特にオキシエチレン及び/またはオキシプロピレン)を含むボリジメ
チルシロキサン(PDMS)である。
こうしたジメチコーンコポリオールは、特にGoldschmidt社によりAbil B8851
またはAbil B88183の名で市販されている。
Shin Etsuにより市販のKF 351から354及びKF 615Aまたは、Wacker社製のDMC 6
038もまた挙げることができる。
本発明において使用可能なジメチコーンポリオール誘導体は、特に、ホスファ
ート、スルファート、ミリスタミドプロピルジメチルアンモニウムクロライド、
ステアラート、アミン、グリコ変性基等を含むジメチコーンコポリオールである
。
Siltech社によりSilphos A100、Shiltech amine 65、Silwax WDIS及びmyrista
mido silicone quatの名で市販の化合物または、Phoenix社製のPecosil PS 100
が、特にジメチコーンコポリオール誘導体として使用可能である。
Wacker社によりVP 1661の名で市販の誘導体、またはDow Corning社製の2501 C
osmetic waxもまた使用可能である。
本発明にいおいて使用可能な物理的に溶解させたオルガノポリシロキサンとし
ては、HLB値が8より大、好ましくは10以上の界面活性剤を使用して溶解さ
せたオルガノポリシロキサンを挙げることができ;既知の通り、“HLB”(親
水性−親油性バランス)との用語は、界面活性剤の親水性基の大きさ及び力と親
油性基の大きさ及び力との間の平衡を意味する。これらのポリオルガノシロキサ
ンは、エマルションまたはミクロエマルション全重量に対して10から90重量
%のオルガノポリシロキサンを含むエマルションまたはミクロエマルションの形
態である。
これらのオルガノポリシロキサンとしては、ポリジメチルシロキサン(PDM
S)で、任意にゴムタイプのものを単独で、またはシクロメチコーン(CTFA
)との混合物として選択することが好ましい。
本発明に使用可能な物理的に溶解させたオルガノポリシロキサンの例は、特に
、Dow Corning社製のSM2140またはSM2112、Siltech社製のHFF 5015-70及びUnion
Carbide社製のTP 503またはTP 233 Bである。
8より大なるHLB(親水性/親油性バランス)をもつ界面活性剤は、特に、
C6からC24の脂肪アルコール及びポリエチレンオキシドである。これらは一般
的に、エマルションまたはミクロエマルション全重量に対して0.5から30重
量%の割合で導入される。これらは、例えば、12ポリオキシエチレン化セチル
/ステアリルエーテルまたは20ポリオキシエチレン化セチル/ステアリルエー
テルである。
本発明のゲルの粘度は、ゲル化剤として使用した親水性ポリマーの性質と量に
よる。これらのゲル化剤は、例えば、アクリル及びポリメタクリル=ポリマーま
たはコポリマー、例えばアクリル酸/エチルアクリラートコポリマー及びカルボ
キシビニルポリマーである。こうしたポリマーまたはコポリマーの例は、特に、
Goodrich社によりCarbopolの名で市販の“カーボマー”(CTFA)またはGuar
dian社によりLubragelの名で市販のポリグリセリルメタクリラート、あるいはま
た、Hispano Chimica社よりHispagelの名で市販のポリグリセリルアクリラート
、あるいは、最後に、SEPPIC社よりSepigelの名で市販のポリアクリルアミド/
C13−C14イソパラフィン/Laureth-7の混合物である。
好ましく使用される親水性ポリマーは、アクリル誘導体、例えばGoodrich社に
よりCarbopolの名で市販のカーボマー(この場合、従来は、塩基性化剤、例えば
トリエタノールアミンまたは水酸化ナトリウムを用いてポリマーは中性化される
)、Guardian社によりLubragelの名で市販のポリグリセリルメタクリラートまた
はセルロース誘導体等の多糖類である。
ゲル化剤の性質によって、組成物全重量に対して0.01から50重量%のゲ
ル化剤が一般的に使用される。指標として、下記の割合を示すことができる。
シロキサン及び水和もしくは非水和のタンパク質のコポリマーの含量は、好ま
しくはゲル全重量に対して1%から50%、更に好ましくは10%から50%よ
り選択される。
ジメチコーンコポリオール及びその誘導体は、本発明の組成物中に、好ましく
はゲル全重量に対して0.5%から20%より選択される濃度で使用される。
これらの物理的に溶解されたオルガノポリシロキサンは、好ましくはゲル全重
量に対して0.02%から20%より選択される含量で使用される。
親水性ポリマーは、一般的にゲル全重量に対して0.01%から30%、好ま
しくは0.1%から5%の割合を占める。
本発明のゲルは、その元来の形態でマスカラとして、目(マスカラ、アイシャ
ドウ、アイライナー)、唇(リップケア、リップスティック)、皮膚(ファンデ
ーション、ブラッシャー)または爪(ネイルエナメル)のためのメイクアップ製
品として使用可能である。これはまた、エマルションの水相として導入可能であ
る。例えば、油中水型、水中油型、ワックス中水、水中ワックスまたは三相エマ
ルションがオイル及び/またはワックス及び本発明による少なくとも一のゲルを
使用して調製可能である。
本発明による水性ゲルにおいて使用可能なポリマー染料は、0.1から20%
の量で導入可能である。
上記のポリマー染料は、非常に多様な色の範囲において、同一の化学構造及び
物理化学特性を有するという利点をもつ。したがって、赤色顔料は黄色顔料と同
様の作用をする。この作用上の同質性により、単色の形態のメイクアップ組成物
の製造が可能である。単色を混合して色合いを出そうとする際、様々な色の間に
非相溶性の問題は全く見られない。
これらの染料は、無機顔料よりも優れ、有機レーキに近い染色力を有する:4
から5%で鮮やかで強い色のマスカラを供するには十分である。したがって、レ
オロジー問題は非常に減ぜられる。さらにまた、これらの着色ポリマーは色素を
放出しない。したがって、皺もしくは皮膚またはコンタクトレンズのシミの出現
の問題もない。
本発明によるゲルに使用されるこれらのポリマー染料は、有機レーキと非常に
近い染色力を有し、二酸化チタンまたは二酸化亜鉛の存在下でさえも非常に優れ
た耐光性を有する。したがって、これらは有機レーキの代わりにあらゆるメイク
アップ製剤に使用可能である。これらの優れた耐光性により、これらを含有する
化粧品組成物は透明な実装を施して供せられる。したがって、使用者は、購入し
ようとする製品の色をより正確に選択可能である。さらに、これらは、大量に使
用された場合でさえもゲルを不安定化せず、オイル及び/または活性剤との使用
に支障のあるものではない。
鮮やかで強い色のこれらポリマー染料は、化粧品製剤の着色に十分なだけの少
量で、十分に高いカバー力を奏するという特性を有する。したがって、フィルム
の光沢は著しく向上する。優れたカバーを与え、同時に彩度が高く光沢を有する
メイクアップが得られる。
本発明によるゲルを含むエマルションは、好ましくは少なくとも一の乳化剤を
含む。この乳化剤は、非イオン製、カチオン性、アニオン性または両性の界面活
性剤から選択可能である。ポリマー染料の水性分散物の調製のために上述した界
面活性剤に加え、本発明に使用可能な界面活性剤の例としては、例えば、シリコ
ーンベースの乳化剤及び脂質乳化剤、例えば脂肪アルコール、脂肪酸、グリセロ
ールエステル、ソルビタンエステル、メチルグリコシドエステル及びショ糖エス
テルを挙げることができる。
脂肪相は、揮発性でもよい少なくとも一のオイル、及び/またはワックスを含
む。
本発明によれば、ワックスとしては動物、植物、鉱物または合成ワックスが使
用可能である。動物ワックスの中では、特にミツロウ及び鯨油を挙げることがで
きる。植物ワックスの中では、特に、カルナウバワックス、カンデリラワックス
オウリカリーワックス、コルクファイバーワックス、サトウキビワックス及び木
ロウを挙げることができる。鉱物ワックスの中では、特に、パラフィンワックス
、ラノリン、微晶質ワックス、亜炭ワックス及びオゾケライトを挙げることがで
きる。合成ワックスの中では、特に、ポリエチレンワックス及びフィッシャー・
トロプシュ合成により得られるワックスを挙げることができる。これら全てのワ
ックスは、当業者にはよく知られている。
本発明に使用可能なオイルの中では、ミンクオイル、タートルオイル、大豆油
、グレープシードオイル、セサミオイル、コーンオイル、レープシードオイル、
サンフラワーオイル、綿実油、アボカドオイル、オリーブオイル、ヒマシ油、ホ
ホバオイル、グラウンドナッツオイル、炭化水素オイル、例えば流動パラフィン
、スクアレン及び白色ワセリン;エステル、例えばイソプロピルミリスタート、
イソプロピルパルミタート、ブチルステアラート、ヘキシルラウラート、イソノ
ニルイソノナノアート、2-エチルヘキシルパルミタート、2-ヘキシルデシルラ
ウラート、2-オクチルデシルパルミタート、2-オクチルドデシルミリスタート
、2-ジエチルヘキシルスクシナート、ジイソステアリルマラート、2-オクチル
ドデシルラクタート、グリセリルトリイソステアラート等;シリコーンオイル、
例えばポリメチルシロキサン、ポリメチルフェニルシロキサン、脂肪酸で変性し
たポリシロキサン、脂肪アルコールで変性したポリシロキサン、ポリアルキレン
で変性したポリシロキサン、フルオロシリコーン等;過フッ化オイル及び/また
は有機フッ化オイル;高級脂肪酸、例えばミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、イソステアリン酸、
高級脂肪アルコール、例えばセタモール、ステアリルアルコール、オレイルアル
コール等を挙げるこどができる。
脂肪相はまた、揮発性オイルを含有可能であり、これは皮膚に接触すると蒸発
するが、化粧品組成物におけるその存在は、該組成物を皮膚に適用した際にその
展延を補助することから有用である。こうした展延剤は、ここでは揮発性オイル
として言及するが、25℃での飽和蒸気圧が少なくとも0.5ミリバール(すな
わち0.5×102Pa)である一般的なオイルである。
これらが存在する場合は、揮発性オイルは、一般的に、最終組成物の10重量
%未満、また、脂肪結合剤の20重量%未満を占める。本発明において使用可能
な揮発性オイルの中では、例えば、シリコーンオイル、例えばヘキサメチルジシ
ロキサン、シクロペンタジメチルシロキサン、シクロテトラメチルシロキサン、
フッ化油、例えばGalden(Montefluos)の名で市販のもの、またはイソパラフィ
ンオイル、例えばIsopar(E、G、LまたはH)の名で市販のものを挙げることがで
きる。
本発明による組成物はまた、化粧品に通常使用される成分を含有可能であり、
その中では、香料、化粧品及び皮膚科の分野で一般的な補助剤、例えば親水性ま
たは親油性のゲル化剤、親水性または親油性の活性剤、保存料、抗酸化剤、溶媒
、香料、染料及び充填剤を挙げることができる。これら多様な補助剤の量は、懸
かる分野で従来使用されいる通り、例えば、組成物全重量の0.01%から20
%である。その性質により、これらの補助剤は、脂肪相、水相及び/または脂質
小球に導入可能である。
本発明に使用可能な溶媒としては、低級アルコール、特にエタノールまたはイ
ソプロパノール、及びプロピレングリコールを挙げることができる。親油性ゲル
化剤としては、変性粘土、例えばベントン、脂肪酸の金属塩、例えばアルミニウ
ムステアラート、疎水性シリカ、ポリエチレン及びエチルセルロースを挙げるこ
とができる。
使用可能な親水性活性剤は、タンパク質またはタンパク質水解物、アミノ酸、
ポリオール、尿素、アラントイン、糖及び糖誘導体、水溶性ビタミン、デンプン
及び微生物または植物の抽出物、特にアロエベラの抽出物である。
使用可能な親油性活性剤は、トコフェロール(ビタミンE)及びその誘導体、
必須脂肪酸、セラミド及び精油である。
特に、本発明による組成物に、特に皮膚障害の予防及び/または処理を目的と
して活性剤を導入することが可能である。これらの活性剤の中では、例えば、・
皮膚の分化及び/または増殖及び/または色素沈着を修正するための剤、例えば
ビタミンD及びその誘導体、エストロゲン、例えばエストラジオール、コウジ酸
またはヒドロキノン;
・抗フリーラジカル剤、例えばα-トコフェロールまたはそのエステル、スーパ
ーオキサイドジスムターゼ、所定の金属キレート剤またはアスコルビン酸及びそ
のエステル;
を挙げることができる。
本発明において使用可能な充填剤としては、特に、タルク、シリカ、マイカ及
びボロンニトラートを挙げることができ、また、有機充填剤の例としては、ナイ
ロンパウダー及びポリメチレンメタクリラートパウダーを挙げることができる。
これらの組成物は、特に透明な淡彩クリーム、ファンデーション、ブラッシャ
ー、リップスティック、アイライナー、マスカラ、リップケア製品、フェースパ
ウダー、アイシャドウまたはネイルケア製品を構成する。
実施例
(実施例1:唇のメイクアップのための橙色の水性ゲル組成物)
A相:
カーボマー(CTFA名)(*) 1.26%
メチルパラヒドロキシベンゾアート 0.04%
水 33.7%
B相:
トリエタノールアミン 2.1%
水 30%
C相:
イミダゾリジニルウレア 0.3%
水 100%までの残量
D相:
黄色ポリマー染料(**) 10%
赤色ポリマ一染料(***) 10%
(*)架橋アクリル酸ホモポリマー
(**)黄色染料モノマー10%を含む染料ポリエステル、米国特許4,804,
719号の教示にしたがって32%の活性成分を含有する水溶液として調製
(***)赤色染料モノマー10%を含む染料ポリエステル、米国特許4,804
,719号の教示にしたがって29%の活性成分を含有する水溶液として調製
操作:
Aをゆっくりと攪拌しつつ100℃に加熱し、室温にまで放冷した。B、後に
C、最後にDを、室温にてゆっくりと攪拌しつつAに導入した。
(実施例2:水性ゲルを含む水中油型エマルション)
A相:
ステアリン酸 2%
グリセリルステアラート 3%
グリセリルイソステアラート 2%
鉱物油 8%
保存料 0.2%
ジメチコーン 4%
B相:
トリエタノールアミン 1%
C相:
保存料 0.2%
5%の活性剤を含有する
マグネシウムアルミニウムシリケートゲル 20%
赤色ポリマー染料(*) 10%
セルロースガム 3.5%
ナトリウムラウリルサルコシナート 3.5%
グリセロール 2%
水 100%までの残量
D相:
保存料 0.3%
水 2%
(*)赤色染料モノマー10%を含む染料ポリエステル、米国特許4,804,
719号の教示にしたがって29%の活性成分を含有する水溶液として調製
操作:
A相及びC相を別々に調製し、80℃に加熱し、モリッツスターラーを使用し
て均質化した。BをAに導入し、この混合物を攪拌しつつCに注いだ。完全に冷
却されるまで攪拌を継続した。
実施例1及び2の製剤は、完全に安定であった。
実施例1及び2の組成物は、赤色のリップスティック及び鮮やかで強い色のブ
ラッシャーをそれそれ与えた。適用の際、皮膚またはコンタクトレンズに皺また
はシミの問題は全く見られなかった。着色は耐光性であった。メイクアップのフ
ィルムは光沢を有していた。優れたカバー力を奏すると同時に彩度の高い光沢の
あるメイクアップが得られた。
実施例1の二つのポリマー染料は、完全に適合性であり;その混合の結果は、
着色の観点からは完全に予測可能なものであった。
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月16日(1999.6.16)
【補正内容】
特許請求の範囲
1.少なくとも一のポリマー染料を含むことを特徴とする目、皮膚、爪または唇
のメイクアップのための水性ゲル形態の組成物。
2.ポリマー染料が、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、ポリアクリル
、ポリメタクリル及びポリカーボナートポリマー及びこれらの混合物より選択さ
れることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
3.ポリマー染料が、ポリエステルであって、下記:
(i)少なくとも一のジカルボン酸残基;
(ii)少なくとも一のジオール残基;及び
(iii)少なくとも一の染料モノマー
を含む数種のモノマーの重合化により生成することを特徴とする請求項1または
2に記載の組成物。
4.ポリマー染料が、ポリウレタンであって、下記:
(i)少なくとも一のジイソシアナート残基;
(ii)少なくとも一のジオール残基;及び
(iii)少なくとも一の染料モノマー
を含む数種のモノマーの重合化により生成することを特徴とする請求項1または
2に記載の組成物。
5.ポリマー染料が、少なくとも約20mol%のカルボニルオキシ及び約80mol
%までのカルボニルアミドを含む結合基を含む水分散性染料ポリマーであって、
前記ポリマーが水溶性スルホナート基を含み、当初少なくとも一の縮合可能基を
含む熱安定性の有機化合物であって、ポリマー幹部と、またはポリマー幹部内で
反応したものを含む染料を、ヒドロキシル、カルボキシルまたはアミノ試薬の等
価物全ての総量を基準として約0.01から約40mol%含むことを特徴とする
請求項1または2に記載の組成物。
6.ポリマー染料が、少なくとも一の染料モノマーを5から55重量%含むこと
を特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
7.ポリマー染料が、少なくとも一の染料モノマーを10から40重量%含むこ
とを特徴とする請求項6に記載の組成物。
8.染料モノマーが、アントラキノン、メチン、ビス-メチン、アザ-メチン、ア
リーリデン、3H-ジベンゾ[7,i-j]イソキノリン、2,5-ジアリールアミノ
テレフタル酸及びそのエステル、フタロイルフェノチアジン、フタロイルフェノ
キサジン、フタロイルアクリドン、アントラピリミジン、アントラピラゾール、
フタロシアニン、キノフタロン、インドフェノール、ペリノン、ニトロアリール
アン、ベンゾジフラン、2H-1-ベンゾピラン-2-オン、キノフタロン、ペリレ
ン、キナクリドン、トリフェノジオキサジン、フルオリジン、4-アミノ-1,8
-ナフタリミド、チオキサントロン、ベンザントロン、インダントロン、インデ
ィゴ、チオインディゴ、キサンテン、アクリジン、アジン及びオキサジンより選
択されることを特徴とする請求項3から7のいずれか一項に記載の組成物。
9.ポリマー染料を、0.1から20重量%含むことを特徴とする請求項1から
8のいずれか一項に記載の組成物。
10.二酸化チタン及び二酸化亜鉛より選択される少なくとも一の化合物を更に
含むことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
11.オルガノポリシロキサン;アクリル及びポリメタクリル=ポリマーまたは
コポリマー、ポリアクリルアミド;多糖類誘導体、例えばセルロース誘導体、例
えばカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、微晶質セルロース;キサンタン、ゲランまたはラムサンポリ
マー、アルギナート、マルトデキストリン、デンプン及びその誘導体、ヒアルロ
ン酸及びその塩、カラヤゴム、カロブ粉、グアー誘導体、特にヒドロキシプロピ
ルグアー;ポリエチレングリコール(PEG)及びその誘導体、及びポリビニル
ピロリドン及びその誘導体より選択される少なくとも一のゲル化剤を含むことを
特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
12.組成物全重量に対して、0.01から50重量%のゲル化剤を含むことを
特徴とする請求項11に記載の組成物。
13.少なくとも一のオイル及び/またはワックス及び本発明による少なくとも
一のゲルを含むことを特徴とするエマルション形態の化粧品組成物。
14.少なくとも一の乳化剤を含むことを特徴とする請求項1から13のいずれ
か一項に記載の組成物。
15.乳化剤が、C12−C24脂肪酸のアルカリ性塩、大豆ホスファチド、リン脂
質、リソリン脂質、シリコーンベースの乳化剤、脂肪アルコール、グリセロール
エステル、ソルビタンエステル、メチルグリコシドエステル及びショ糖エステル
より選択されることを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の組成
物。
16.粘度が、1Pa・sより大であることを特徴とする請求項1から15のいず
れか一項に記載の組成物。
17.粘度が、3Pa・sより大であることを特徴とする請求項1から16のいず
れか一項に記載の組成物。
18.マスカラ、透明な淡彩クリーム、ファンデーション、ブラッシャー、リッ
プスティック、アイライナー、リップケア製品、フェースパウダー、アイシャド
ウまたはネイルケア製品の形態であることを特徴とする請求項1から17のいず
れか一項に記載の組成物。
19.皮膚、睫毛、爪または唇上に着色フィルムを形成するための目、皮膚、爪
または唇のメイクアップのための水性ゲル形態の組成物における請求項1から1
8のいずれか一項に記載のポリマー染料の使用。
20.メイクアップ除去の後に睫毛、目、爪または唇を着色しない目、皮膚、爪
または唇のメイクアップのための水性ゲルの形態の組成物における請求項1から
18のいずれか一項に記載のポリマー染料の使用。
21.請求項1から18のいずれか一項に記載の組成物を、睫毛、皮膚、爪また
は唇に適用することを特徴とする目、皮膚、爪または唇のメイクアップ方法。
22.コンタクトレンズに、斑点を付けない及び/または筋を付けない水性ゲル
形態の請求項1から9のいずれか一項に記載のポリマー染料の使用。
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フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
A61K 7/043 A61K 7/043