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JP2000289134A - 親水性表面を有する物品およびその製造方法 - Google Patents

親水性表面を有する物品およびその製造方法

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Publication number
JP2000289134A
JP2000289134A JP2000016571A JP2000016571A JP2000289134A JP 2000289134 A JP2000289134 A JP 2000289134A JP 2000016571 A JP2000016571 A JP 2000016571A JP 2000016571 A JP2000016571 A JP 2000016571A JP 2000289134 A JP2000289134 A JP 2000289134A
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JP
Japan
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metal oxide
article
hydrophilic
layer
weight
Prior art date
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Application number
JP2000016571A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Doshita
和宏 堂下
Hiroyuki Inomata
宏之 猪又
Toshifumi Tsujino
敏文 辻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Nippon Sheet Glass Co Ltd filed Critical Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority to JP2000016571A priority Critical patent/JP2000289134A/ja
Publication of JP2000289134A publication Critical patent/JP2000289134A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/34Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions
    • C03C17/3411Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials
    • C03C17/3417Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with at least two coatings having different compositions with at least two coatings of inorganic materials all coatings being oxide coatings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2217/00Coatings on glass
    • C03C2217/70Properties of coatings
    • C03C2217/71Photocatalytic coatings

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  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Materials Applied To Surfaces To Minimize Adherence Of Mist Or Water (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線照射を止めた後の親水性の維持性能が
優れ、長期にわたる良好な防曇防汚性能を維持する防曇
防汚物品を提供する。 【解決手段】 基材、その上に被覆された光触媒層、お
よび前記光触媒層の上に被覆された親水性金属酸化物の
層を有する、親水性表面を有する物品において、前記親
水性金属酸化物の層は親水性金属酸化物の微粒子と親水
性金属酸化物のバインダーを含み、そして前記物品はそ
の表面に凹凸を有することを特徴とする親水性表面を有
する物品である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス、セラミッ
クス、プラスチックまたは金属等の基材表面を親水性に
した物品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】主に自動車及び建築の分野では、古くか
ら防曇防汚ガラス板に対する強いニーズがある。特に自
動車においては、安全走行の観点から窓ガラスへの防曇
性付与が重要な課題になりつつある。
【0003】従来から、ガラス物品への様々な防曇コー
ティングが検討されてきた。例えば、界面活性剤を含有
した有機及び/または無機薄膜のコーティング(特開平
7−117202、方法1)、親水性ポリマーのコーテ
ィング(特許1344292、方法2)、親水性有機官
能基を含有する有機無機複合膜のコーティング(特開平
6−220428、方法3)等である。
【0004】上記方法1は、初期性能には優れているも
のの、徐々に界面活性剤が消費されることから、寿命が
短いという欠点がある。方法2は、用途によっては有効
な手段であるが、自動車、建築等の比較的大きな機械的
強度が要求されるガラスに適用することはできない。方
法3は、防曇性能と機械的強度を両立させるために考案
されたものであるが、いずれも性能面で限界がある。ま
た、一旦汚れが付着した場合には防曇性能が著しく低下
するという問題もある。
【0005】そこで最近、光触媒として作用する酸化物
半導体である酸化チタンを基材表面に被覆した防曇防汚
物品が提案された(特許2756474、方法4)。こ
れは、ガラスの表面の酸化チタンが紫外光を吸収しその
エネルギーにより、ガラス表面に吸着した有機物が効率
よく酸化分解される結果、著しい親水性を有する清浄な
表面が得られることを利用したものである。また材料的
に全て無機物で構成され機械的な強度にも優れている
他、一旦汚れが付着しても紫外光さえ当たれば、再び表
面が清浄化され、親水性表面が復活する。表面が親水性
を維持すれば、都会型汚れである親油性の黒い汚れが付
き難く、また付いた汚れは降雨により除去され易く(例
えば、小松澤 俊樹、中家 俊和、「新規汚れ防止型塗
料」、塗装技術、1995年1月号、94−99(19
95);田中 正一、「汚染劣化と耐汚染性塗料技術
(工業用塗料)」、塗装技術、1996年10月増刊
号、95−102(1995)。)、いわゆるセルフク
リーニング性を持ち、防汚材料として使用できる。
【0006】この酸化チタン等の光触媒を利用した親水
性表面を有する物品の例としては、光触媒とシリカ等を
混合したもの(例えば、特許2756474)、光触媒
層の上にシリカ等の金属化合物層を形成したもの(例え
ば、特許2865065、特開平10−57817)等
が提案されている。
【0007】シリカ以外の金属酸化物(例えばモリブデ
ン、タングステンの酸化物)を、光触媒層に含有させた
もの、あるいは光触媒層の上に表面層として形成させた
もの(特開平10−147770、特開平10−152
346)も、長期間にわたり防曇性を維持できる部材と
して提案されている(方法5)。
【0008】また、特開平10−36144号公報に
は、透明基板部材の表面の光触媒膜の上に、シリカのよ
うな親水性金属酸化物の膜を多孔質状に成膜し、多孔質
の開口を光触媒層に達するようにした防曇素子が記載さ
れている(方法6)。このように多孔質の開口を光触媒
層に達するようにしておくと多孔質の開口に入り込んだ
有機物などが光触媒膜に直接接触して光触媒反応により
分解して除去され、長期にわたり防曇性が維持される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、方法4
及び方法6に基づくこれら物品では、紫外線照射によっ
て親水性化した表面の親水性維持性能(紫外線照射を止
めた後の親水性の維持性能)が充分ではなく、特に防曇
性については性能の維持があまり良くないと言った問題
があった。また、これに起因して、防汚性やセルフクリ
ーニング性も充分ではなく、光があまり当たらない箇所
の防汚性能は充分ではないと言う問題もあった。
【0010】方法5は、光触媒と金属、あるいはその酸
化物等を組み合わせることで、光触媒活性を向上させて
長期間にわたり防曇性を維持することを目的としている
が、光触媒層に様々な金属化合物を添加すると、膜の透
明性や機械的強度の低下といった問題が生じる。
【0011】本発明は、上記従来技術に鑑み、紫外線照
射を止めた後の親水性の維持性能が優れ、長期にわたる
良好な防曇防汚性能を維持する、例えば自動車及び建築
物の窓ガラス、鏡、光学部品ならびにメガネ等に使用で
きる優れた防曇防汚性能を有する防曇防汚物品を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意検討を行った結果、酸化チタン等の光
触媒層上に、酸化珪素等の親水性金属酸化物の微粒子を
親水性金属酸化物のバインダーにより固着して、凹凸層
を形成すると、紫外線照射によって生じた親水性が暗所
でも長期にわたり維持されることを見い出し、また前記
凹凸層を島状、穴のあいた膜状、および網目状に形成す
ると、さらに微弱紫外線でも親水性が回復することを見
い出し、本発明を完成した。親水性金属酸化物の微粒子
を光触媒層に直接添加せず、光触媒層上に親水性金属酸
化物のバインダーを介して固定させることにより、膜の
透明性や機械的強度も同時に確保したところに特徴があ
る。
【0013】すなわち本発明は、基材、その上に被覆さ
れた光触媒層、及び前記光触媒層の上に被覆された親水
性金属酸化物の層を有する、親水性表面を有する物品に
おいて、前記親水性金属酸化物の層は親水性金属酸化物
の微粒子とその微粒子を前記光触媒層に固着するための
親水性金属酸化物のバインダーを含み、そして前記物品
はその表面に凹凸を有することを特徴とする親水性表面
を有する物品である。
【0014】本発明における光触媒層としては、TiO
2、ZnO、SnO2、SrTiO3、WO3、Bi23
Fe23、In23、MoO2等の金属酸化物半導体の
層を挙げることができる。これらの中で、触媒活性が高
く、優れた物理化学的安定性を有する酸化チタン(Ti
2)が好ましく用いられる。
【0015】光触媒層の形成は、通常の薄膜製造方法を
利用して行われ、特に限定されない。ただし、ガラス基
材表面に直接に酸化チタン膜のような光触媒膜をコーテ
ィングしても、高い光触媒活性が得られない場合があ
る。これは、アルカリ金属を含有するガラス基材の中か
ら熱処理の際に拡散して出てきたNaイオンなどのアル
カリ金属イオンが酸化チタンと化合し、膜中の酸化チタ
ンの結晶性を低下させるからである。基材としてアルカ
リ金属を含有するガラス材料が用いられる場合には、こ
の酸化チタン膜の結晶性の低下を防止するために、ガラ
ス基材に酸化珪素膜その他のアルカリ遮断膜を設け、そ
の上に酸化チタンを含む光触媒膜をコーティングする。
【0016】[アルカリ遮断膜]上記アルカリ遮断膜と
しては、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化チタン、酸
化ジルコニウム、および酸化セリウムからなる群より選
ばれる単成分または多成分の組成からなるものが好適に
使用される。これらの中で、酸化珪素(シリカ)単成分
または主成分が酸化珪素である多成分のものが好まし
く、酸化珪素と酸化ジルコニウムの2成分系金属酸化物
であることがさらに好ましい。主成分が酸化珪素である
金属酸化物は屈折率が低くガラス板の光学的特性を大き
く損なうことなく成膜を行うことができ好ましく、酸化
珪素と酸化ジルコニウムの2成分系金属酸化物では、ア
ルカリ遮断性能が非常に高いのでさらに好ましく、酸化
ジルコニウムの含有率は1重量%以上30重量%以下の
ものが特に好ましい。含有率が1重量%より低いとアル
カリ遮断性能向上効果は酸化珪素単体とあまり差がな
く、30重量%より高いとアルカリ遮断性能向上効果が
もはや向上しないばかりか、屈折率増大による反射率向
上が起こる傾向が強くなりガラス板の光学的特性を制御
し難くなるので好ましくない。
【0017】上記アルカリ遮断膜の厚みは、5nm以上
300nm以下であることが好ましい。厚みが5nmよ
り薄いとアルカリ遮断効果が充分でなく、また300n
mより厚いと膜による干渉色が顕著に認められるように
なりガラス板の光学特性を制御し難くなるので好ましく
ない。
【0018】上記アルカリ遮断膜は公知の方法で形成で
きる。例えば、ゾルゲル法(例えば、山本雄二、神谷寛
一、作花済夫、窯業協会誌、90、328〜333(1
982))、液相析出法(例えば特公平1−5921
0、特公平4−13301)、真空成膜法(真空蒸着、
スパッタ)、焼付け法・スプレーコート(例えば特開昭
53−124523、特開昭56−96749)、CV
D法(例えば特開昭55−90441、特開平1−20
1046、特開平5−208849)などが例示でき
る。
【0019】[光触媒層]本発明における光触媒層は通
常の薄膜製造方法を利用して作製され、例えば、ゾルゲ
ル法、液相析出法(例えば特許2716244)、真空
成膜法(真空蒸着、スパッタ)、焼付け法・スプレーコ
ート、CVD法などが例示できる。
【0020】光触媒層は、触媒活性が高く、優れた物理
化学的安定性を有する酸化チタンが好ましく用いられる
が、本発明における光触媒層は、酸化チタン結晶を30
〜100%含有していることが好ましい。30%より酸
化チタンが少ないと、光触媒活性が充分でないので、光
照射による親水性化速度が小さくなり、結果として親水
性の維持性能が良好ではなくなり好ましくない。光触媒
層中に上記酸化チタン結晶の他に含有させることができ
る物質の例として、酸化珪素、酸化アルミニウム、アル
カリ金属、ジルコニア、酸化アンチモン、無定型酸化チ
タン、含水酸化チタン、アルミニウム、マンガン、Ge
2、ThO2、ZnO、SnO2、SrTiO3、W
3、Bi23、Fe23、In23、MoO2;マグネ
シウム(Mg)、スカンジウム(Sc)、バナジウム
(V)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、イットリ
ウム(Y)、ニオブ(Nb)、モリブデン(Mo)、ル
テニウム(Ru)、タングステン(W)及びレニウム
(Re)の化合物を挙げることができる。これら添加物
含有量は、1〜70重量%が好ましい。
【0021】この光触媒膜の厚みは、2〜500nmで
あることが好ましい。厚みが2nmより薄いと光を充分
に吸収できず防曇防汚性能が低くなるので好ましくな
い。厚みが500nmより厚いと、膜中で生じた光キャ
リヤーが膜の外側表面まで拡散できないために光触媒活
性が低下し、結果として防曇防汚性能が低下する他、干
渉色が顕著に認められ好ましくない。また、厚みが20
nm以上であると光が当たらない場合の防曇防汚持続性
がさらに高くなり、厚みが200nm以下であると耐摩
耗性がさらに高くなる。従ってより好ましい光触媒膜の
厚みは、20〜200nmである。
【0022】[オーバーコート層]本発明において、光
触媒層の上に被覆された親水性金属酸化物の層(以後オ
ーバーコート層と呼ぶ)は、親水性金属酸化物の微粒子
とその微粒子を前記光触媒層に固着するための親水性金
属酸化物のバインダーにより、前記光触媒層の上に凹凸
膜の形で形成されている。
【0023】このオーバーコート層は、前記光触媒層を
完全に被覆した凹凸層の形で形成されていてもよいが、
前記光触媒層の上に島状、穴のあいた膜状または網目状
の凹凸層の形で形成され、光触媒層に達する開口を有す
ることが好ましい。
【0024】オーバーコート層を構成する、上記親水性
金属酸化物の微粒子としては、酸化珪素、酸化アルミニ
ウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化モリブデ
ン、酸化バナジウム、酸化セリウムからなる群より選ば
れる単成分の金属酸化物微粒子や、これらの混合物、及
びこれらの二種以上の成分からなる複合金属酸化物微粒
子が使用される。親水性金属酸化物微粒子の粒径は4n
m以上300nm以下が好ましい。この範囲の粒径の微
粒子を用いることにより、オーバーコート層形成後の表
面凹凸が適当な値になり、親水性の維持性能がより向上
する。また、4nmより小さい微粒子の使用では、オー
バーコート層の表面に必要な凹凸を形成でき難く、表面
凹凸の算術平均粗さ(Ra)が0.5nm未満となるの
で好ましくなく、300nmより大きい微粒子の使用で
は、オーバーコート層形成により透明性が損なわれる傾
向が強く好ましくない。
【0025】上記親水性金属酸化物微粒子としては、鎖
状微粒子が好ましい。鎖状形状の微粒子を用いることに
より、オーバーコート層が三次元立体的に入り組んだ凹
凸形状の表面になるので、防曇性能や防曇持続性の高い
表面凹凸形状を形成することができ、またオーバーコー
ト層に、光触媒層に達する開口を形成しやすくなるの
で、防曇性能や防曇持続性がさらに高い表面形状を形成
することができる。鎖状コロイドの例として、日産化学
工業株式会社製シリカゾルである「スノーテックス−O
UP」、「スノーテックス−UP」が挙げられ、これら
は10〜20nmの直径と40〜300nmの長さを有
する。
【0026】オーバーコート層を構成する、親水性金属
酸化物のバインダーとしては、酸化珪素、酸化アルミニ
ウム、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸化モリブデ
ン、酸化バナジウムおよび非晶質酸化チタンより選ばれ
る少なくとも1種の金属酸化物であることが好ましく、
より好ましくは酸化珪素を50重量%以上含むものであ
る。酸化珪素を50重量%以上含むと、親水性の向上効
果が顕著である。
【0027】オーバーコート層に、アルミニウム(A
l)、マグネシウム(Mg)、鉄(Fe)、スカンジウ
ム(Sc)、バナジウム(V)、クロム(Cr)、マン
ガン(Mn)、イットリウム(Y)、ニオブ(Nb)、
モリブデン(Mo)、ルテニウム(Ru)、タングステ
ン(W)及びレニウム(Re)の化合物、例えばこれら
の金属の酸化物微粒子(ただし、使用される前記親水性
金属酸化物微粒子とは異なる物質)を添加することによ
り、親水性金属酸化物の凝集が促進され、結果として良
好な凹凸形状を形成することができ、また島状、穴のあ
いた膜状または網目状のオーバーコート層を容易に形成
することができる。これら化合物の添加量は特に限定さ
れないが、0.01〜50重量%が好ましい。0.01
重量%より少ないと、添加の効果が充分ではなく、50
重量%より多いと、オーバーコート層の機械的強度が低
下するので好ましくない。上記、添加物のうち、アルミ
ニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、鉄(Fe)、
バナジウム(V)、ニオブ(Nb)、モリブデン(M
o)が、上記添加の効果の他に、オーバーコート層自体
の親水性を特に高くするので、特に好ましく用いられ
る。
【0028】このオーバーコート層の厚みは、平均厚み
で0.01〜50nmであることが好ましい。平均厚み
が0.01nmより薄いとオーバーコートの効果が低
く、すなわち親水性能が向上しないので好ましくない。
平均厚みが50nmより厚いと、光照射による親水性ま
たは防曇性の回復性能が低下し、また、島状、穴のあい
た膜状または網目状となりにくく、たとえこのような形
態を付与することができても膜の強度が低下するので好
ましくない。また、平均厚みを0.1nm以上にすると
防曇持続性がさらに向上し、20nm以下にすると耐摩
耗性がさらに高くなるので、0.1〜20nmの平均厚
みがより好ましい。
【0029】オーバーコート層を構成する、親水性金属
酸化物微粒子と親水性金属酸化物バインダーの含有量に
ついては、親水性金属酸化物バインダーの含有量があま
り少なすぎる場合(親水性金属酸化物微粒子含有量が多
すぎる場合)には、親水性金属酸化物微粒子の接着が不
十分となりオーバーコート層が脆くなって、機械的強度
特に耐摩耗性が低下する。また逆に親水性金属酸化物の
バインダーの量があまり多すぎる場合(親水性金属酸化
物微粒子含有量が少なすぎる場合)には、凹凸状のオー
バーコート形態の形成が充分でなく、また、穴のあいた
膜状、または網目状のオーバーコート層を形成させよう
とするときに、親水性金属酸化物微粒子同士の間の間隙
をバインダーが埋めつくしてしまって空隙が残らないの
で、オーバーコート層中に開口を形成することができ難
くなる。従って前記オーバーコート層中に親水性金属酸
化物微粒子が5重量%以上、95重量%以下含有される
ことが好ましい。言い換えれば、親水性金属酸化物のバ
インダーの含有量は親水性金属酸化物微粒子の重量に対
して5〜1900重量%であることが好ましい。より好
ましくは5〜400重量%であり、さらに好ましくは5
0〜200重量%である。
【0030】オーバーコート層の表面凹凸は、算術平均
粗さ(Ra)が0.5〜100nmであり、かつ凹凸の
平均間隔(Sm)が4〜300nmであることが好まし
い。Ra値が0.5nmより小さくても100nmより
大きくても、防曇性能や防曇持続性が低く好ましくな
い。またSm値が、4nmより小さくても、300nm
より大きくても、やはり防曇性能や防曇持続性が低く、
好ましくない。特にSm値が300nmより大きいと、
透明性が損なわれるので好ましくない。本発明のオーバ
ーコート層の表面凹凸は、さらに好ましくは、算術平均
粗さ(Ra)が5〜30nmであり、かつ凹凸の平均間
隔(Sm)が5〜150nmである。この範囲で防曇性
能、特に防曇持続性がさらに良好である。
【0031】ここで、Ra値、Sm値は、JIS B
0601(1994)記載の方法により定義され、原子
間力顕微鏡(例えば、セイコー電子株式会社製SPI3
700)や電子顕微鏡(例えば、株式会社日立製作所製
H−600)を用いて観察、測定した断面曲線から計算
することができる。
【0032】島状のオーバーコート層では、親水性金属
酸化物の微粒子またはその凝集体が光触媒層の表面に、
互いに間隔を隔てて、島の形で付着しており、親水性金
属酸化物のバインダーは、親水性金属酸化物の微粒子ま
たはその凝集体を光触媒層に接着させたり、または親水
性金属酸化物の微粒子同士を接着させている。光触媒層
の表面のうち、親水性金属酸化物の微粒子またはその凝
集体が付着している部分以外の表面部分は露出して、オ
ーバーコート層の開口を通じて外気に通じている。島の
平均直径は5〜500nmであることが好ましい。
【0033】穴のあいた膜状、または網目状のオーバー
コート層では、親水性金属酸化物の微粒子またはその凝
集体は互いに繋がりながら光触媒層の表面に付着してお
り、親水性金属酸化物のバインダーは、親水性金属酸化
物の微粒子またはその凝集体を光触媒層に接着させた
り、または親水性金属酸化物の微粒子同士またはその凝
集体同士を接着させている。光触媒層の表面のうち、親
水性金属酸化物の微粒子またはその凝集体が付着してい
る部分以外の表面部分は露出して、オーバーコート層の
穴または網目開口(貫通孔)を通じて外気に通じてい
る。穴または網目開口の平均直径は5〜500nmであ
ることが好ましい。
【0034】このように、オーバーコート層が光触媒層
の上に島状、穴のあいた膜状または網目状の凹凸層の形
で形成され、光触媒層に達する開口を有する場合には、
光触媒層の表面はその一部分では親水性金属酸化物によ
り覆われその他の部分は親水性金属酸化物により覆われ
ていないので、光触媒層の光触媒活性が大きく低下する
ことがない。よって、オーバーコート形成による親水性
の向上とともに、光照射による表面汚れの分解性能、光
照射による親水性や防曇性の回復性能が、大きく損なわ
れることなく維持される。
【0035】また、光触媒層に達する開口を有するオー
バーコート層の形成により、光照射による親水性や防曇
性の回復性能が、オーバーコート形成前よりも向上する
ことがある。この原因は不明であるが、オーバーコート
層にシリカが含まれており、光触媒層に酸化チタンが含
まれている場合に認められることが多い。
【0036】そして、前記光触媒層の表面積の10〜9
0%の表面部分が露出して前記親水性金属酸化物の層の
開口に面していることが好ましい。露出表面積が10%
以上であると光触媒活性の低下が小さく、光照射による
表面汚れの分解性能、光照射による親水性や防曇性の回
復性能が向上する。逆に露出表面積が90%以下である
と、オーバーコート層形成による親水性の向上効果が顕
著である。より好ましい露出表面積割合は、30〜70
%である。この範囲で、オーバーコート層形成による親
水性向上と、光触媒層露出による親水性回復性能のバラ
ンスが取れており最も好ましい。
【0037】光触媒層に達する開口を有するオーバーコ
ート層は、親水性金属酸化物の微粒子及び親水性金属酸
化物のバインダーからなり、隣り合う微粒子及びその凝
集体の間には隙間(空間)が生じて開口を形成してい
る。光触媒層の光触媒活性が有効に作用して表面汚れの
分解性能向上に至るためには、上記の光触媒層の露出表
面積割合だけでなく、オーバーコート層内部における開
口または空隙が重要であり、オーバーコート層の体積
(光触媒層の表面とオーバーコート層の最凸部を結ぶ面
との間の空間で測る)V中の空隙W(Vから親水性金属
酸化物の微粒子及び親水性金属酸化物のバインダーの体
積Xを引いた値)の割合(W/V)は上記の光触媒層の
露出表面積割合と同じ理由で10〜90%であることが
好ましく、30〜70%であることが更に好ましい。
【0038】前記オーバーコート層の被覆は、公知の薄
膜製造方法を利用して作製され、例えば、ゾルゲル法、
液相析出法、焼付け法・スプレーコート、CVD法など
が例示できるが、ゾルゲル法がオーバーコート層の表面
形態を調整し易いので好ましく用いられる。
【0039】前記オーバーコート層を形成する方法とし
て、それぞれ親水性金属酸化物を形成することができ
る、加水分解・縮重合可能な有機金属化合物、クロロシ
リル基含有化合物及びそれらの加水分解物からなる群よ
り選ばれた少なくとも1種を含む液に、親水性金属酸化
物微粒子を添加し得られる液を、前記光触媒層を形成し
た基材上に塗布することにより形成する方法(以下方法
(A)という)を例示することができる。
【0040】上記形成方法における、親水性金属酸化物
を形成することができる、加水分解・縮重合可能な有機
金属化合物としては、珪素、アルミニウム、チタン、ジ
ルコニウム、モリブデン、バナジウムまたはセリウムの
有機金属化合物が用いられる。また、上記親水性酸化物
微粒子としては、酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化チ
タン、酸化ジルコニウム、酸化モリブデン、酸化バナジ
ウム、酸化セリウムからなる群より選ばれる単成分の金
属酸化物微粒子や、これらの混合物、及びこれらの二種
以上の成分からなる複合金属酸化物微粒子が使用され
る。これらは、溶媒分散ゾル(コロイド溶液)の形で好
ましく用いられる。ただし、チタンの有機金属化合物と
酸化チタン微粒子の組み合わせは、得られる金属酸化物
が親水性を示さないので不適当である。
【0041】上記の金属酸化物の溶媒分散ゾルとして
は、例えば日産化学工業株式会社製シリカゾルである
「スノーテックス−OL」、「スノーテックス−O」、
「スノーテックス−OUP」、「スノーテックス−U
P」や、同社製アルミナゾル「アルミナゾル520」、
同社製ジルコニアゾル「NZS−30A」、石原産業株
式会社製チタニアゾル「CS−N」、「STS−0
1」、「STS−02」、多木化学株式会社製セリアゾ
ル「ニードラールU−15」、チタニアゾル「M−6」
などの市販水分散ゾルの他、日産化学工業株式会社製
「IPA−ST」、「XBA−ST」のような市販有機
溶剤分散シリカゾル、石原産業株式会社製「ST−K0
1」、「ST−K03」のような、バインダーを含んだ
市販水アルコール混合溶剤分散チタニアゾルなどが挙げ
られる。
【0042】上記金属酸化物微粒子の分散溶媒は、実質
的に金属酸化物微粒子が安定に分散していれば、特に限
定されないが、水、メタノール、エタノール、プロパノ
ール等の単体または混合体が好ましく、水がさらに好ま
しい。これら水及び低級アルコールは、上記有機金属化
合物を含む溶液と簡単に混じり合い、また成膜時の乾燥
や成膜後の熱処理によって、簡単に除去できるのでよ
い。このうち水は、製造環境上最も好ましい。
【0043】上記金属酸化物微粒子を、上記有機金属化
合物やクロロシリル基含有化合物を含む溶液に添加する
際、分散助剤を添加してもよい。分散助剤は特に限定さ
れず、一般に分散助剤として用いられる、例えば、リン
酸ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、ピロリン
酸カリウム、塩化アルミニウム、塩化鉄等の電解質や、
各種界面活性剤、各種有機高分子、シランカップリング
剤、チタンカップリング剤等が用いられる。その添加量
は、上記金属酸化物微粒子に対して、通常0.01〜5
重量%である。
【0044】上記金属酸化物微粒子とともに、オーバー
コート層形成用塗布液中に含ませる、親水性金属酸化物
を形成することができる、加水分解・縮重合可能な有機
金属化合物としては、加水分解、脱水縮合を行うもので
あれば基本的にはどんな化合物でもよいが、金属アルコ
キシドや金属キレートが好ましい。
【0045】金属アルコキシドとして具体的には、珪
素、アルミニウム、ジルコニウム、チタン等のメトキシ
ド、エトキシド、プロポキシド、ブトキシドなどが、単
体あるいは混合体として好ましく用いられる。金属キレ
ートとしては、珪素、アルミニウム、ジルコニウム、チ
タン等のアセチルアセトネート錯体が、好ましく用いら
れる。
【0046】珪素のアルコキシドとして、高分子量タイ
プのアルキルシリケート、例えばコルコート株式会社製
「エチルシリケート40」や、三菱化学株式会社製「M
S56」なども用いることができる。また珪素のアルコ
キシドの加水分解物として、市販のアルコキシシラン加
水分解液、例えばコルコート株式会社製「HAS−1
0」、株式会社日板研究所製「セラミカG−91」、
「セラミカG−92−6」、日本曹達株式会社製「アト
ロンNSI−500」などを用いることができる。
【0047】上記親水性金属酸化物微粒子とともに、オ
ーバーコート層形成用塗布液中に含ませる、親水性金属
酸化物を形成することができる、クロロシリル基含有化
合物とは、クロロシリル基(−SiCln3-n、ここで
nは1、2、または3であり、Xは水素、またはそれぞ
れ炭素数が1〜10のアルキル基、アルコキシ基、また
はアシロキシ基である)を分子内に、少なくとも1個有
する化合物である。その中でも、少なくとも2個の塩素
を有する化合物が好ましく、シランSin2n+ 2( ここ
でnは1〜5の整数)の中の少なくとも2個の水素を塩
素で置換し、他の水素を必要に応じて、上記アルキル
基、アルコキシ基、またはアシロキシ基で置換したクロ
ロシラン、及びその縮重合物が好ましい。
【0048】例えば、テトラクロロシラン(四塩化珪
素、SiCl4)、トリクロロシラン(SiHCl3)、
トリクロロモノメチルシラン(SiCH3Cl3)、ジク
ロロシラン(SiH2Cl2)、及びCl−(SiCl2
O)n−SiCl3(nは1〜10の整数)等を挙げるこ
とができる。上記クロロシリル基含有化合物の加水分解
物も使用することができ、これらの中から、単独でまた
は複数を組み合わせて使用することができる。最も好ま
しいクロロシリル基含有化合物は、テトラクロロシラン
である。クロロシリル基は反応性が非常に高いので、自
己縮合または基材表面と縮合反応をすることによって、
緻密な被膜を形成することができる。
【0049】上記有機金属化合物またはクロロシリル基
含有化合物またはそれらの加水分解物を含む溶液の溶媒
は、実質的に上記有機金属化合物またはクロロシリル基
含有化合物またはそれらの加水分解物を溶解すれば、基
本的に何でもよい。具体的には、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、ブタノール等のアルコール類が最も
好ましく、上記有機金属化合物、クロロシリル基含有化
合物、それらの加水分解物の合計を1〜30重量%の濃
度で含有させることができる。
【0050】上記有機金属化合物の加水分解には、水が
必要である。これは、酸性、中性の何れでもよいが、加
水分解を促進するためには、触媒作用を有する塩酸、硝
酸、硫酸、酢酸、クエン酸、スルホン酸等で、酸性にし
た水が好ましく用いられる。
【0051】上記有機金属化合物の加水分解に必要な水
の添加量は、有機金属化合物に対してモル比で0.1〜
100がよい。水添加量がモル比で0.1より少ない
と、有機金属化合物の加水分解の促進が充分でなく、ま
たモル比で100より多いと、液の安定性が低下する傾
向になり、好ましくない。
【0052】酸の添加量は特に限定されないが、有機金
属化合物に対してモル比で0.001〜20がよい。添
加酸量が、モル比で0.001より少ないと、有機金属
化合物の加水分解の促進が充分でなく好ましくなく、ま
たモル比で20より多いと、液の酸性が強くなりすぎ、
取り扱い上好ましくない。加水分解のみの観点からは、
添加酸量の上限は、有機金属化合物に対してモル比で2
である。これ以上酸量が増えても、加水分解の進行の程
度はあまり変わらない。しかし、これより多い酸添加に
より、膜の強度が著しく増大し、低温(室温〜250
℃)での乾燥でも充分実用に耐えうる膜が得られる場合
がある。
【0053】このような膜強度の増大が認められるコー
ティング液の好ましい組成は、有機金属化合物またはそ
の加水分解物から換算される金属酸化物の濃度が、0.
00001〜0.6重量%、酸が0.0001〜2.0
モル/L、水分が0.001〜20重量%である。
【0054】光触媒層に達する開口を有する状態で親水
性金属酸化物の層を被覆させる場合のコーティング液の
好ましい組成は、有機金属化合物またはその加水分解物
から換算される金属酸化物の濃度が、0.00001〜
0.3重量%、酸が0.0001〜1.0モル/L、水
分が0.001〜10重量%である。そして、光触媒層
に達する開口を有しない親水性金属酸化物の層を被覆さ
せる場合のコーティング液の好ましい組成は、有機金属
化合物またはその加水分解物から換算される金属酸化物
の濃度が、0.01〜0.6重量%、酸が0.1〜2.
0モル/L、水分が0.01〜20重量%である。
【0055】このとき使用する酸は、硝酸または塩酸が
好ましく、そして、水分含有量の0.3倍以上の濃度を
有する酸を用いることが好ましい。すなわち、水溶液の
形の酸を使用するときは、23.1%以上の濃度を有す
る高濃度の酸であることが好ましい。また酸をエタノー
ル溶液の形で使用するときには、エタノール溶液が例え
ば0.5重量%の水分を含有しているとすれば、エタノ
ール溶液中の酸の濃度が0.15重量%以上であるもの
が好ましい。
【0056】上記クロロシリル基含有化合物を用いる場
合には、必ずしも水や酸の添加は必要ではない。付加的
に全く水や酸を添加しなくても、溶媒中に含まれていた
水分や雰囲気中の水分などにより加水分解が進行する。
また、この加水分解に伴って液中に塩酸が遊離し、さら
に加水分解が進行する。しかし、付加的に水や酸を加え
ても何ら差し支えない。
【0057】上記金属酸化物微粒子と、上記有機金属化
合物やクロロシリル基含有化合物またはそれらの加水分
解物を溶媒とともに混合し、必要に応じて水、酸触媒、
及び分散助剤を添加して、基材上にオーバーコート層を
形成するためのコーティング液を調製することができ
る。このとき、有機金属化合物とクロロシリル基含有化
合物は、単独で用いても混合して用いてもどちらでもよ
い。このコーティング液の好ましい原料配合比は、次の
表1の通りである。なお、光触媒層に達する開口を有し
ない親水性金属酸化物の層を被覆させる場合、表中の溶
媒量は500〜3000重量部であることが好ましい。
【0058】
【表1】 ─────────────────────────────────── 有機金属化合物またはクロロシリル基含有化合物 またはそれらのその加水分解物 100重量部 金属酸化物微粒子 10〜200重量部 水 0〜150重量部 酸触媒 0〜35重量部 分散助剤 0.001〜10重量部 溶媒 500〜300000重量部 ───────────────────────────────────
【0059】上記有機金属化合物またはクロロシリル基
含有化合物を溶媒に溶かし、触媒と水を加え、10℃と
溶液の沸点の間の所定の温度で5分間から2日間加水分
解する。そこへ金属酸化物微粒子と必要に応じ分散助剤
を加えて、必要に応じさらに10℃と溶液の沸点の間の
所定の温度で5分間から2日間反応させ、オーバーコー
ト層形成用コーティング液を得る。
【0060】なお、クロロシリル基含有化合物を用いる
場合には、触媒及び水は特別に添加する必要はない。ま
た金属酸化物微粒子は、上記加水分解工程の前に加えて
もよい。また、有機金属化合物の加水分解工程を省略す
るために、上記市販の有機金属化合物加水分解物溶液を
用いてもよい。得られたコーティング液は、その後コー
ティング方法に応じて適当な溶媒で希釈しても構わな
い。
【0061】上記オーバーコート層形成用コーティング
液を酸化チタン等からなる光触媒層上に塗布・乾燥し、
必要に応じて熱処理して、光触媒層上に、光触媒層に達
する開口を有する状態で被覆した、または完全に被覆し
た親水性金属酸化物の層を形成することができる。
【0062】上記塗布の方法は、公知の技術を用いれば
よく、特に限定されないが、スピンコーター、ロールコ
ーター、スプレーコーター、カーテンコーター等の装置
を用いる方法や、浸漬引き上げ法(ディップコーティン
グ法)、流し塗り法(フローコーティング法)などの方
法や、スクリーン印刷、グラビア印刷、曲面印刷などの
各種印刷法が用いられる。
【0063】塗布後の基材は、室温から150℃の間の
温度で1分間から2時間乾燥後、必要に応じて150℃
と基材耐熱温度の間の温度で、5秒から5時間熱処理す
ることが好ましい。
【0064】基材耐熱温度とは、実質上基材の特性が保
持できる上限の温度のことであり、ガラス基材ならば、
例えば軟化点や失透温度(通常600〜700℃)な
ど、プラスチック基材ならば、例えばガラス転移点や結
晶化温度や分解点などが挙げられる。
【0065】上記乾燥や熱処理により、光触媒層表面
に、島状、穴のあいた膜状または網目状の凹凸層、また
は完全に被覆した凹凸形状のオーバーコート層を形成す
ることができる。このオーバーコート層は、親水性金属
酸化物微粒子と親水性金属酸化物(有機金属化合物また
はクロロシリル基含有化合物から由来する)のマトリッ
クス(またはバインダー)からなる。膜形態は、金属酸
化物微粒子を中心に金属酸化物マトリックスが寄り集ま
った凹凸状を呈し、島状または穴のあいた膜状または網
目状の凹凸層では、光触媒層は完全に覆われておらず、
一部露出している。
【0066】このようにして光触媒層表面に金属酸化物
オーバーコート層を形成した物品は、水に対する濡れ性
が向上しており、水滴の接触角が小さく防曇性能を有し
ている。また、多少の表面汚れによっても容易には接触
角が上昇せず、防曇持続性を有している。
【0067】以上は、主として、前記オーバーコート層
を形成する方法として、親水性金属酸化物を形成するこ
とができる加水分解・縮重合可能な有機金属化合物など
を含む液に親水性金属酸化物微粒子を添加して得られる
液を、前記光触媒層を形成した基材上に塗布することに
より形成する方法について記載したが、それ以外にも、
下記の2つの方法(B)、(C)により、凹凸状親水性
金属酸化物の層を形成することができる。
【0068】(B)それぞれ親水性金属酸化物を形成す
ることができる、加水分解・縮重合可能な有機金属化合
物、クロロシリル基含有化合物及びそれらの加水分解物
からなる群より選ばれた少なくとも1種を含む液に、有
機高分子化合物を添加して得られる液を、前記光触媒層
を形成した基材上に塗布し、熱処理により有機高分子化
合物を分解除去することにより形成する方法。 (C)それぞれ親水性金属酸化物を形成することができ
る、加水分解・縮重合可能な有機金属化合物、クロロシ
リル基含有化合物及びそれらの加水分解物からなる群よ
り選ばれた少なくとも1種を含む液に、有機ポリマー微
粒子を添加して得られる液を、前記光触媒層を形成した
基材上に塗布し、熱処理により有機ポリマー微粒子を分
解除去することにより形成する方法。
【0069】上記方法(B)について説明する。方法
(B)における金属酸化物オーバーコート層は、金属酸
化物微粒子が添加されていないこと以外、上述の、親水
性金属酸化物微粒子を添加した液を使用する方法(A)
と同じである。
【0070】金属酸化物微粒子を含んでいないが、基本
的に方法(A)と同じオーバーコート形成用コーティン
グ液中に、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコール、ポリビニルアルコールからなる群より選ばれ
た少なくとも1種の有機高分子化合物を添加し、これら
を溶解させて得られた液を、前記光触媒層形成済み基材
上に塗布・乾燥して、さらに350〜650℃で5分間
〜2時間加熱し、添加した有機高分子化合物を分解する
ことにより、島状、穴のあいた膜状または網目状の凹凸
層、または完全に被覆した凹凸形状のオーバーコート層
が得られる。
【0071】前記有機高分子化合物は、前記オーバーコ
ート形成用コーティング液中の酸化物換算全固形分に対
して、30重量%以上300重量%以下添加する。添加
量が30重量%より少ないと凹凸の形態形成が充分でな
く親水性さらには防曇防汚性能の向上に寄与できず好ま
しくない。また、添加量が300重量%より多いと、膜
の機械的強度が低下する、成膜効率が悪く好ましいオー
バーコートを作製するためには有機高分子が多量必要と
なりコストがかかりすぎる等の理由で、やはり好ましく
ない。
【0072】前記方法(A)でも説明したように、方法
(B)でも、有機金属化合物を含む液に多量の酸を添加
することにより、成膜後の膜の強度が著しく増大し、低
温(室温〜250℃)での乾燥でも充分実用に耐える膜
が得られる場合がある。
【0073】このような膜強度の増大が認められるコー
ティング液の好ましい組成(ただし有機高分子化合物含
有量は記述済みであるので除く)は、有機金属化合物ま
たはその加水分解物から換算される金属酸化物の濃度
が、0.00001〜0.6重量%、酸が0.0001
〜2.0モル/L、水分が0.001〜20重量%であ
る。
【0074】光触媒層に達する開口を有する状態で親水
性金属酸化物の層を被覆させる場合の好ましい組成は、
有機金属化合物またはその加水分解物から換算される金
属酸化物の濃度が、0.00001〜0.3重量%、酸
が0.0001〜1.0モル/L、水分が0.001〜
10重量%であり、さらに好ましい組成は、有機金属化
合物またはその加水分解物から換算される金属酸化物の
濃度が、0.001〜0.1重量%、酸が0.01〜
0.3モル/L、水分が0.001〜3重量%である。
そして光触媒層に達する開口を有しない親水性金属酸化
物の層を被覆させる場合の好ましい組成は、有機金属化
合物またはその加水分解物から換算される金属酸化物の
濃度が、0.01〜0.6重量%、酸が0.1〜2.0
モル/L、水分が0.01〜20重量%である。
【0075】以下、上記方法(C)について説明する。
方法(C)における金属酸化物オーバーコート層は、有
機高分子が添加されていないこと以外、基本的に方法
(B)と同じである。
【0076】有機高分子を含んでいないが、基本的に方
法(B)と同じオーバーコート形成用コーティング液中
に、有機ポリマー微粒子を添加し、これらを分散させて
得られた液を、前記光触媒層形成済み基材上に塗布・乾
燥して、さらに350〜650℃で5分間〜2時間加熱
し、添加した有機ポリマー微粒子を分解することで、島
状、穴のあいた膜状または網目状の凹凸層、または完全
に被覆した凹凸形状のオーバーコート層が得られる。
【0077】上記有機ポリマー微粒子の材質としては熱
可塑性、熱硬化性樹脂のいずれでも使用できるが、中で
もアクリル系樹脂、スチレン系樹脂が好適に使用でき
る。
【0078】有機ポリマー微粒子の粒子径は特に限定さ
れないが、0.01〜50μmであることが好ましい。
この範囲の粒径の微粒子を使用することで、好ましい形
態のオーバーコート層を形成することができる。
【0079】オーバーコート形成用液に添加する有機ポ
リマー微粒子の量は、液中の金属酸化物換算全固形分に
対して、5重量%以上300重量%以下添加する。添加
量が5重量%より少ないと凹凸の形態形成が充分でなく
親水性さらには防曇防汚性能の向上に寄与できず好まし
くない。また、添加量が300重量%より多いと、成膜
効率が悪く好ましいオーバーコートを作製するためには
有機ポリマー微粒子が多量必要となりコストがかかりす
ぎるので、やはり好ましくない。
【0080】前記方法(A)(B)でも説明したよう
に、方法(C)でも、有機金属化合物を含む液に多量の
酸を添加することで、成膜後の膜の強度が著しく増大
し、低温(室温〜250℃)での乾燥でも充分実用に耐
えうる膜が得られる場合がある。
【0081】このような膜強度の増大が認められるコー
ティング液の好ましい組成(ただし有機ポリマー微粒子
含有量は記述済みなので除く)は、上記方法(B)にお
いて記載した組成と同じように、有機金属化合物または
その加水分解物から換算される金属酸化物の濃度が、
0.00001〜0.6重量%、酸が0.0001〜
2.0モル/L、水分が0.001〜20重量%であ
る。光触媒層に達する開口を有する状態で親水性金属酸
化物の層を被覆させる場合の好ましい組成、および光触
媒層に達する開口を有しない親水性金属酸化物の層を被
覆させる場合の好ましい組成は上記方法(B)において
記載した組成と同じである。
【0082】本発明は、ガラス、セラミックス、プラス
チック或いは金属等の基材表面に適用することができ
る。より詳しくは、基材の曇りや水滴形成を防止する防
曇物品、表面が汚れるのを防止しまたは表面を自己浄化
する防汚物品、特に、建築用、車両用、光学部品用、産
業用、農業用、日用品用、住宅用及び医療用として用い
られる、窓ガラス、鏡、レンズ、空調機用熱交換器フィ
ン、建材、生体材料、フィルムシート及びショーケース
等の物品に適し、長期にわたる良好な防曇または防汚性
能を有する。
【0083】
【発明の実施の形態】以下、実施例に基づいて本発明を
詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定さ
れるものではない。
【0084】[実施例1、比較例1] [アルカリ遮断層(シリカ膜)の形成]エタノール9
6.2重量部とエチルシリケートの加水分解縮重合液
(商品名:HAS−10、コルコート株式会社製、シリ
カ含有量10重量%)3.8重量部を室温で混合して、
1時間撹拌することにより、アルカリ遮断シリカ膜形成
用コーティング液を得た。
【0085】酸化セリウム系研磨剤で表面研磨・洗浄
し、さらに純水中で超音波洗浄を行い乾燥したソーダラ
イム珪酸塩ガラス板(150×150×3mm)を20
℃、30%RHの環境下で垂直に吊るし、上記アルカリ
遮断シリカ膜形成用コーティング液を上記ガラス板の上
端から流して、ガラス板の片側表面に膜をコーティング
した(フローコーティング法)。このガラス板を100
℃で30分間乾燥させ、さらに250℃で30分間乾燥
後、500℃オーブン内で1時間熱処理することによ
り、厚み約30nmのアルカリ遮断シリカ膜が形成され
たガラス基板を得た。
【0086】[光触媒層(酸化チタン薄膜)の形成]チ
タンテトライソプロポキシド(Ti(OiPr)4) 8
5.6g(0.3mol)に撹拌しながらアセチルアセト
ン(AcAc)60.3g(0.6mol)をビュレット
を用いて徐々に滴下し、約1時間撹拌して安定なTi
(AcAc)2(OiPr)2錯体溶液を得た(母液)。
この母液をエタノールで1.5倍に希釈してコーティン
グ溶液とした。上記アルカリ遮断シリカ膜を形成したガ
ラス基板をコーティング液中に浸漬後、4.6cm/分
の引き上げ速度で膜を形成させ、500℃で30分間焼
成を行なった。得られたサンプルをサンプルA(ガラス
基板/アルカリ遮断シリカ膜/酸化チタン膜:比較例
1)とする。X線回折による分析の結果、サンプルAの
酸化チタン膜はアナタース型結晶であることが確認され
た。またサンプルAの酸化チタン薄膜の厚みは、約10
0nmであった。また原子間力顕微鏡による測定の結
果、サンプルAの酸化チタン膜の表面は算術平均粗さ
(Ra)が0.2nm未満でありかつ凹凸の平均間隔
(Sm)は600nmである平滑表面となっていた。
【0087】[オーバーコート層(シリカ膜)の形成]
サンプルAの上に以下に述べる方法で、凹凸状シリカオ
ーバーコート層を形成した。エタノール98.8g、エ
チルシリケートの加水分解縮重合液(商品名:HAS−
10、コルコート株式会社製、シリカ分10重量%)
0.7g、鎖状シリカコロイド(平均直径約15nm、
平均長さ約170nm、商品名:スノーテックスOU
P、日産化学工業株式会社製、固形分15重量%)0.
5gを混合し、室温で約1時間撹拌することによりコー
ティング液を得た。コーティング液中には、エチルシリ
ケートが、バインダー用シリカに換算して、シリカ微粒
子に対して重量比で93%の割合で含有されていた。サ
ンプルA基板を、20℃、30%RHの環境下で垂直に
吊るし、上記オーバーコート層形成用コーティング液を
上記基板の上端から流し、基板の光触媒層の上にオーバ
ーコート膜をコーティングした(フローコーティング
法)。その後、500℃で1時間熱処理することによ
り、サンプルB(ガラス基板/アルカリ遮断シリカ膜/
酸化チタン膜/凹凸状シリカオーバーコート層:実施例
1)を得た。原子間力顕微鏡による測定の結果、サンプ
ルBの表面は算術平均粗さ(Ra)が8nmでありかつ
凹凸の平均間隔(Sm)は30nmである凹凸表面とな
っていた。また、ESCAによりこのシリカオーバーコ
ート層の平均厚みを求めたところ約15nmであった。
【0088】[防曇性評価]上記サンプルA及びBを、
直射日光が当たらないが間接的に日光で明るく、人が絶
えず出入りする部屋の室内に放置し続け、その表面が汚
れて防曇性が低下する程度を、呼気を吹きかけたときの
曇り程度により評価した(呼気テスト)。すなわち表面
を清浄にした直後のサンプルは呼気を吹きかけても曇り
を生じないが、室内放置により大気中の汚れ成分がサン
プル表面に吸着して呼気テストにより曇るようになる。
室内放置を始めてから曇りが生じ始めるまでの時間(防
曇維持時間)を防曇維持性の指標とした。この値が大き
い程、防曇維持性が高いといえる。これらサンプルの防
曇維持性を下記表2に従い評価した。
【0089】さらに、室内放置により防曇性が低下した
(上記呼気テストで曇りが生じた)サンプルに、膜面か
らキセノンランプ光(各サンプル膜紫外線強度0.5m
W/cm2:トプコン株式会社製紫外線強度計「UVR
−2/UD−36」で測定。)を連続して1時間照射
し、水滴接触角低下の大きさを防曇回復性の指標とし
た。なお、0.5mW/cm2 の紫外線(340〜39
5nm)照射強度は、冬季、晴天、正午で北緯35°の
戸外の太陽光からの直射日光に含まれる紫外線強度の約
20%に相当する。この紫外線によって、水滴接触角が
低下するならば、そのサンプルは非常に良好な防曇回復
性を有すると言える。 接触角計(協和界面科学株式会
社製「CA−DT」)を用いて、1時間の光照射の前及
び後の、0.4mgの水滴に対する接触角を測定し、紫
外線照射により接触角がどれだけ低下したかを、(1時
間の光照射の後の接触角の余弦−1)/(光照射前の接
触角の余弦−1)の値で定義する水滴接触角因子を求
め、下記表3に従い防曇回復性の評価を行った。この水
滴接触角因子が小さいほど、光照射による防曇回復性に
優れると言える。
【0090】
【表2】 ──────────────────────────── 評価 防曇性維持期間 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎ 曇らないか、若干のむらが出る程度が9日以上続く ○ 6日以上9日未満 △ 3日以上6日未満 × 3日未満 ────────────────────────────
【0091】
【表3】 ────────────────────────────── 防曇回復性 水滴接触角因子 評価 (光照射1時間後の水滴接触角の余弦−1)/(照 射前の水滴接触角の余弦−1) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎ 0.1未満 ○ 0.1以上0.3未満 △ 0.3以上0.5未満 × 0.5以上 ──────────────────────────────
【0092】上記サンプルA(比較例1)及びB(実施
例1)の各種評価結果を表4に示す。サンプルB(実施
例1)はサンプルA(比較例1)に比して防曇維持性と
防曇回復性が著しく改善されていることが明らかであ
る。
【0093】
【表4】 ───────────────────────────────── サ ン 防曇 水滴接触角 防曇性評価 防汚性 プ 維持時間 因子 ──────── 評価 ル (日) 維持性 回復性 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例 1 B 12.3 0.09 ◎ ◎ ◎ 2 C 9.5 0.15 ◎ ○ ○ 3 D 9.8 0.43 ◎ △ ○ 4 E 11.0 0.08 ◎ ◎ ◎ 5 F 4.5 0.09 △ ◎ ○ 6 G 3.0 0.31 △ △ △ 7 H 8.0 0.05 ○ ◎ ◎ 8 I 9.7 0.15 ◎ ○ ◎ 9 J 15.3 0.03 ◎ ◎ ○ 10 K 14.7 0.30 ◎ ○ ○ 11 L 10.3 0.28 ◎ ○ ○ 12 N 38.3 0.07 ◎ ◎ ○ 13 O 38.2 0.01 ◎ ◎ ◎ 14 Q 9.5 0.20 ◎ ○ ◎ 15 R 20.5 0.25 ◎ ○ ○ 16 S 7.0 0.15 ○ ○ ○ 17 W 9.3 0.05 ◎ ◎ ◎ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例 1 A 0.5 0.31 × △ × 2 T 5.2 0.55 △ × △ 3 U 5.5 0.50 △ × △ 4 V 1.1 0.51 × △ △ ─────────────────────────────────
【0094】[防汚性評価]防汚性を以下の屋外曝露試
験によって行った。兵庫県伊丹市で屋外にサンプル板を
垂直に設置して、雨水がサンプル板表面を流れ落ちる軒
下垂直面を模した環境下で、7月〜12月の6カ月間曝
露試験を行い、試験後のサンプル板の汚染状態評価を、
下記表5の基準による目視評価にて行った。
【0095】
【表5】 ───────────────────────── 防汚性 評価 汚染状態 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎ ほとんど汚れが気にならない ○ 若干汚れており、薄く筋状汚れが見える △ 汚れており、筋状汚れが目立つ × 汚れが著しく、筋状汚れがかなり目立つ ─────────────────────────
【0096】上記サンプルA(比較例1)及びB(実施
例1)の防汚性評価結果を表4に示す。サンプルB(実
施例1)はサンプルA(比較例1)に比して防汚性が著
しく改善されていることが明らかである。
【0097】[実施例2] [オーバーコート層(シリカ膜)の形成]実施例1で作
製したサンプルA上に以下に述べる方法で、凹凸状シリ
カオーバーコート層を形成した。2−プロパノール9
9.94gにエチルシリケートの加水分解縮重合液(商
品名:HAS−10、コルコート株式会社製、シリカ含
有率10重量%)0.3gとシリカコロイド(商品名:
IPA−ST、日産化学工業株式会社製、粒子径10〜
20nm、シリカ含有率30重量%)0.3gを加え、
室温で約1時間撹拌することによりコーティング液を得
た。コーティング液中には、エチルシリケートが、バイ
ンダー用シリカに換算して、シリカ微粒子に対して重量
比で33%の割合で含有されていた。実施例1記載の方
法と同じ方法でサンプルA上に上記コーティング液を塗
布し、100℃で30分間乾燥することにより、シリカ
オーバーコート薄膜を形成させた。このようにして得ら
れたサンプルをC(ガラス基板/アルカリ遮断シリカ膜
/酸化チタン膜/凹凸状シリカオーバーコート薄膜)と
する。原子間力顕微鏡による測定の結果、サンプルCの
表面は算術平均粗さ(Ra)が12nmでありかつ凹凸
の平均間隔(Sm)は150nmである凹凸表面となっ
ていた。また、ESCAによりこのシリカオーバーコー
ト層の平均厚みを求めたところ約10nmであった。
【0098】サンプルCの各種防曇防汚性能評価結果を
表4に示す。比較例1と比べて、防曇防汚性能が向上し
ていることが明らかである。
【0099】[実施例3] [オーバーコート層(アルミナ−シリカ膜)の形成]実
施例1で作製したサンプルA上に以下に述べる方法で、
凹凸状オーバーコート層を形成した。エタノール99.
71gにテトラエトキシシラン0.25gとアルミナコ
ロイド(商品名:アルミナゾル520、日産化学工業株
式会社製、粒子径40〜50nm、アルミナ含有率20
%)0.2gを加え、室温で約1時間撹拌することによ
りコーティング液を得た。コーティング液中には、テト
ラエトキシシラン由来のバインダーがシリカ換算で、ア
ルミナ微粒子に対して重量比で180%の割合で含有さ
れていた。実施例1記載の方法と同じ方法で塗布し、2
50℃で30分間熱処理することにより、アルミナ−シ
リカオーバーコート薄膜を形成させた。このようにして
得られたサンプルをD(ガラス基板/アルカリ遮断シリ
カ膜/酸化チタン膜/凹凸状オーバーコート薄膜)とす
る。原子間力顕微鏡による測定の結果、サンプルDの表
面は算術平均粗さ(Ra)が3nmでありかつ凹凸の平
均間隔(Sm)は300nmである凹凸表面となってい
た。また、ESCAによりこのオーバーコート層の平均
厚みを測定したところ約10nmであった。
【0100】サンプルDの各種防曇防汚性能評価結果を
表4に示す。比較例1と比べて、防曇防汚性能が向上し
ていることが明らかである。
【0101】[実施例4] [オーバーコート層(チタニア−シリカ膜)の形成]実
施例1で作製したサンプルA上に以下に述べる方法で、
凹凸状オーバーコート層を形成した。エタノール99
7.21gにテトラクロロシラン1.34gとチタニア
コロイド(商品名:CS−N、石原産業株式会社製、粒
子径30〜60nm、チタニア含有率30重量%)0.
45g、鎖状シリカコロイド(平均直径約15nm、平
均長さ約170nm、商品名:スノーテックスOUP、
日産化学工業株式会社製、固形分15重量%)1.0g
を加え、室温で約1時間撹拌してコーティング液を得
た。コーティング液中には、テトラクロロシラン由来の
バインダーがシリカ換算で、チタニア微粒子とシリカ微
粒子の合計に対して重量比で166%の割合で含有され
ていた。実施例1記載の方法と同じ方法で塗布し、室温
で乾燥することにより、チタニア−シリカオーバーコー
ト薄膜を形成させた。このようにして得られたサンプル
をサンプルE(ガラス基板/アルカリ遮断シリカ膜/酸
化チタン膜/凹凸状オーバーコート薄膜)とする。原子
間力顕微鏡による測定の結果、サンプルEの表面は算術
平均粗さ(Ra)が35nmでありかつ凹凸の平均間隔
(Sm)は40nmである凹凸表面となっていた。ま
た、ESCAによりこのオーバーコート層の平均厚みを
求めたところ約8nmであった。
【0102】サンプルEの各種防曇防汚性能評価結果を
表4に示す。優れた防曇防汚性能を有することが明らか
である。
【0103】[実施例5] [オーバーコート層(シリカ膜)の形成]実施例1で作
製したサンプルA上に以下に述べる方法で、網目状シリ
カオーバーコート層を形成した。2−プロパノール9
9.94gにエチルシリケートの加水分解縮重合液(商
品名:HAS−10、コルコート株式会社製、シリカ含
有率10重量%)0.03gとシリカコロイド(商品
名:IPA−ST、日産化学工業株式会社製、粒子径1
0〜20nm、シリカ含有率30重量%)0.03gを
加え、室温で約1時間撹拌することによりコーティング
液を得た。コーティング液中には、エチルシリケート
が、バインダー用シリカに換算して、シリカ微粒子に対
して重量比で33%の割合で含有されていた。実施例1
記載の方法と同じ方法でサンプルA上に上記コーティン
グ液を塗布し、100℃で30分間乾燥することによ
り、シリカオーバーコート薄膜を形成させた。このよう
にして得られたサンプルをF(ガラス基板/アルカリ遮
断シリカ膜/酸化チタン膜/網目状シリカオーバーコー
ト薄膜)とする。原子間力顕微鏡による測定の結果、サ
ンプルFの表面は算術平均粗さ(Ra)が5nmであり
かつ凹凸の平均間隔(Sm)は100nmである凹凸表
面となっていた。また電子顕微鏡でサンプルFの表面を
観察したところ、シリカオーバーコートは網目状(網目
の穴の平均直径約100nm)になっており、下地の光
触媒層が観察された。光触媒層表面積の約50%がシリ
カで被覆されずに露出していることが画像解析技術を用
いることにより判明した。また、ESCAによりこのシ
リカオーバーコート層の平均厚みを求めたところ約2n
mであった。
【0104】サンプルFの各種防曇防汚性能評価結果を
表4に示す。比較例1と比べて、防曇防汚性能が向上し
ていることが明らかである。
【0105】[実施例6] [オーバーコート層(アルミナ−シリカ膜)の形成]実
施例1で作製したサンプルA上に以下に述べる方法で、
網目状オーバーコート層を形成した。エタノール99.
71gにテトラエトキシシラン0.25gとアルミナコ
ロイド(商品名:アルミナゾル520、日産化学工業株
式会社製、粒子径40〜50nm、アルミナ含有率20
%)0.2gを加え、室温で約1時間撹拌して原液とし
た。この原液をエタノールで100倍に希釈することに
よりコーティング液を得た。コーティング液中には、テ
トラエトキシシラン由来のバインダーがシリカ換算で、
アルミナ微粒子に対して重量比で180%の割合で含有
されていた。実施例1記載の方法と同じ方法で塗布し、
250℃で30分間熱処理することにより、アルミナ−
シリカオーバーコート薄膜を形成させた。このようにし
て得られたサンプルをG(ガラス基板/アルカリ遮断シ
リカ膜/酸化チタン膜/網目状オーバーコート薄膜)と
する。原子間力顕微鏡による測定の結果、サンプルGの
表面は算術平均粗さ(Ra)が0.6nmでありかつ凹
凸の平均間隔(Sm)は300nmである凹凸表面とな
っていた。また電子顕微鏡でサンプルGの表面を観察し
たところ、オーバーコートは網目状(網目の穴の平均直
径約1000nm)になっており、下地の光触媒層が観
察された。光触媒層表面積の約80%がオーバーコート
層で被覆されずに露出していることが画像解析技術を用
いることにより判明した。また、コーティング液濃度か
らこのオーバーコート層の平均厚みを推測したところ約
0.1nmであった。
【0106】サンプルGの各種防曇防汚性能評価結果を
表4に示す。比較例1と比べて、防曇防汚性能が向上し
ていることが明らかである。
【0107】[実施例7] [オーバーコート層(ジルコニア−シリカ膜)の形成]
実施例1で作製したサンプルA上に以下に述べる方法
で、網目状オーバーコート層を形成した。アルコール
(エタノール85.5重量%、1−プロパノール9.6
重量%、2−プロパノール4.9重量%、商品名:AP
−7、日本化成品株式会社製)99.33gにエチルシ
リケートの加水分解縮重合液(商品名:HAS−10、
コルコート株式会社製、シリカ含有率10重量%)0.
50gとジルコニアコロイド(商品名:NZS−30
A、日産化学工業株式会社製、粒子径40〜50nm、
ジルコニア含有率30%)0.17gを加え、室温で約
1時間撹拌して原液とした。別に、0.01gの塩化ア
ルミニウムを500gのエタノールに溶解させた溶液を
作製し、この溶液で先の原液を5倍に希釈することによ
りコーティング液を得た。コーティング液中には、エチ
ルシリケート由来のバインダーがシリカ換算で、ジルコ
ニア微粒子に対して重量比で98%の割合で含有されて
いた。実施例1記載の方法と同じ方法で塗布し、500
℃で1時間熱処理することにより、ジルコニア−シリカ
オーバーコート薄膜を形成させた。このようにして得ら
れたサンプルをH(ガラス基板/アルカリ遮断シリカ膜
/酸化チタン膜/網目状オーバーコート薄膜)とする。
原子間力顕微鏡による測定の結果、サンプルHの表面は
算術平均粗さ(Ra)が8nmでありかつ凹凸の平均間
隔(Sm)は80nmである凹凸表面となっていた。ま
た電子顕微鏡でサンプルHの表面を観察したところ、オ
ーバーコートは網目状(網目の穴の平均直径約90n
m)になっており、下地の光触媒層が観察された。光触
媒層表面積の約50%がオーバーコートで被覆されずに
露出していることが画像解析技術を用いることにより判
明した。また、ESCAによりこのオーバーコート層の
平均厚みを求めたところ約2nmであった。
【0108】サンプルHの各種防曇防汚性能評価結果を
表4に示す。優れた防曇防汚性能を有することが明らか
である。
【0109】[実施例8] [オーバーコート層(チタニア−シリカ膜)の形成]実
施例1で作製したサンプルA上に以下に述べる方法で、
穴のあいた膜状オーバーコート層を形成した。エタノー
ル498.21gにテトラクロロシラン1.34gとチ
タニアコロイド(商品名:CS−N、石原産業株式会社
製、粒子径30〜60nm、チタニア含有率30重量
%)0.45g、塩化鉄(III)0.002gを加え、
室温で約1時間撹拌してコーティング液を得た。コーテ
ィング液中には、テトラクロロシラン由来のバインダー
がシリカ換算で、チタニア微粒子に対して重量比で35
1%の割合で含有されていた。実施例1記載の方法と同
じ方法で塗布し、室温で乾燥することにより、チタニア
−シリカオーバーコート薄膜を形成させた。このように
して得られたサンプルをI(ガラス基板/アルカリ遮断
シリカ膜/酸化チタン膜/穴のあいた膜状オーバーコー
ト薄膜)とする。原子間力顕微鏡による測定の結果、サ
ンプルIの表面は算術平均粗さ(Ra)が30nmであ
りかつ凹凸の平均間隔(Sm)は50nmである凹凸表
面となっていた。また電子顕微鏡でサンプルIの表面を
観察したところ、オーバーコートは穴のあいた膜状(穴
の平均直径約40nm)になっており、下地の光触媒層
が観察された。光触媒層表面積の約30%がオーバーコ
ートで被覆されずに露出していることが画像解析技術を
用いることにより判明した。また、ESCAによりこの
オーバーコート層の平均厚みを求めたところ約10nm
であった。
【0110】サンプルIの各種防曇防汚性能評価結果を
表4に示す。優れた防曇防汚性能を有することが明らか
である。
【0111】[実施例9] [オーバーコート層(バナジウム化合物添加シリカ膜)
の形成]実施例1で作製したサンプルA上に以下に述べ
る方法で、網目状シリカオーバーコート層を形成した。
アセチルアセトンバナジル0.15gを濃塩酸0.12
gとアルコール(商品名:AP−7、日本化成品株式会
社製)1.23gを加えて溶解しバナジウム添加液とし
た。アルコール(商品名:AP−7、日本化成品株式会
社製)98.40gにテトラクロロシラン0.14gと
上記バナジウム添加液1.46gを加え、室温で約1時
間撹拌することによりコーティング液を得た。実施例1
記載の方法と同じ方法で塗布し、450℃で1時間熱処
理することにより、バナジウム化合物添加シリカオーバ
ーコート薄膜を形成させた。このようにして得られたサ
ンプルをJ(ガラス基板/アルカリ遮断シリカ膜/酸化
チタン膜/バナジウム化合物添加シリカオーバーコート
薄膜)とする。原子間力顕微鏡による測定の結果、サン
プルJの表面は算術平均粗さ(Ra)が50nmであり
かつ凹凸の平均間隔(Sm)は50nmである凹凸表面
となっていた。また電子顕微鏡でサンプルJの表面を観
察したところ、オーバーコートは網目状(網目の穴の平
均直径約30nm)になっており、下地の光触媒層が観
察された。光触媒層表面積の約40%がオーバーコート
で被覆されずに露出していることが画像解析技術を用い
ることにより判明した。また、ESCAによりこのオー
バーコート層の平均厚みを求めたところ約7nmであっ
た。
【0112】サンプルJの各種防曇防汚性能評価結果を
表4に示す。優れた防曇防汚性能を有することが明らか
である。
【0113】[実施例10] [オーバーコート層(シリカ膜)の形成:ポリマー微粒
子添加法]テトラエトキシシラン3.00gにエタノー
ル76.53gと0.1N塩酸0.70gを加えて約1
時間撹拌し、さらにエタノール1650gを加えて希釈
した。この溶液にポリメチルメタクリレート微粒子水分
散体(商品名:MA03W、日本触媒化学工業株式会社
製、平均粒径0.03μm、微粒子含有率10重量%)
5.0gを添加し、1時間混合してコーティング液とし
た。コーティング液中には、ポリメチルメタクリレート
微粒子がテトラエトキシシラン由来のバインダー(シリ
カ換算)に対して、重量比で約58%の割合で含有され
ていた。
【0114】実施例1で作製したサンプルA上に、スピ
ンコーティング法(1000rpm、10秒、液量4m
l)によりシリカ膜厚が30nmとなるように成膜し室
温で乾燥した。アクリル微粒子を燃焼させ、シリカ膜を
緻密化するため、さらに550℃で1時間焼成すること
によりシリカオーバーコート薄膜を形成させた。このよ
うにして得られたサンプルをK(ガラス基板/アルカリ
遮断シリカ膜/酸化チタン膜/凹凸状シリカオーバーコ
ート薄膜)とする。原子間力顕微鏡による測定の結果、
サンプルKの表面は算術平均粗さ(Ra)が30nmで
ありかつ凹凸の平均間隔(Sm)は30nmである凹凸
表面となっていた。また、ESCAによりこのオーバー
コート層の平均厚みを求めたところ約25nmであっ
た。
【0115】サンプルKの各種防曇防汚性能評価結果を
表4に示す。優れた防曇防汚性能を有することが明らか
である。
【0116】[実施例11] [オーバーコート層(シリカ膜)の形成:ポリマー微粒
子添加法]テトラエトキシシラン3.00gにエタノー
ル76.53gと0.1N塩酸0.70gを加えて約1
時間撹拌し、さらにエタノール1650gを加えて希釈
した。この溶液にアクリル微粒子微粉末(商品名:GL
300、綜研化学株式会社製、粒径0.1μmの架橋タ
イプのアクリル微粒子)0.17gを添加し、ホモジナ
イザーで分散させてコーティング液とした。コーティン
グ液中には、アクリル微粒子がテトラエトキシシラン由
来のバインダー(シリカ換算)に対して、重量比で約2
0%の割合で含有されていた。
【0117】実施例1で作製したサンプルA上に、スピ
ンコーティング法(1000rpm、10秒、液量4m
l)によりシリカ膜厚が30nmとなるように成膜し室
温で乾燥した。アクリル微粒子を燃焼させ、シリカ膜を
緻密化するため、さらに600℃で焼成することにより
シリカオーバーコート薄膜を形成させた。このようにし
て得られたサンプルをL(ガラス基板/アルカリ遮断シ
リカ膜/酸化チタン膜/穴のあいた膜状シリカオーバー
コート薄膜)とする。原子間力顕微鏡による測定の結
果、サンプルLの表面は算術平均粗さ(Ra)が15n
mでありかつ凹凸の平均間隔(Sm)は200nmであ
る凹凸表面となっていた。また電子顕微鏡でサンプルL
の表面を観察したところ、オーバーコートは穴のあいた
膜状(穴の平均直径約100nm)になっており、下地
の光触媒層が観察された。光触媒層表面積の約15%が
オーバーコートで被覆されずに露出していることが画像
解析技術を用いることにより判明した。また、ESCA
によりこのオーバーコート層の平均厚みを求めたところ
約20nmであった。
【0118】サンプルLの各種防曇防汚性能評価結果を
表4に示す。優れた防曇防汚性能を有することが明らか
である。
【0119】[実施例12] [アルカリ遮断膜(シリカ−ジルコニア薄膜)の形成]
ジルコニウムブトキシド5重量部をアセト酢酸エチル1
重量部に加え、30℃で2時間撹拌した。これをA液と
する。一方別に、テトラエトキシシラン50重量部、2
−プロパノール1000重量部、1Nの硝酸2.5重量
部、及び水50重量部を加え、30℃で2時間撹拌し
た。これをB液とする。A液とB液を混合し、50℃で
3時間、さらに30℃で1日間、それぞれ撹拌養生し
て、アルカリ遮断膜用ゾル液を得た。
【0120】酸化セリウム系研磨剤で表面研磨・洗浄
し、さらに純水中で超音波洗浄を行い乾燥したソーダラ
イム珪酸塩ガラス板(65mm×150mm×3mm)
を、上記アルカリ遮断膜用ゾル液に浸漬し、ガラス板を
10cm/分の速度で引き上げてゾルを塗布した。その
後、これを室温で数分間乾燥させ、さらに500℃で3
時間熱処理し、厚み約30nmのシリカ−ジルコニア薄
膜(シリカ92重量%、ジルコニア8重量%)が形成さ
れたガラス板を得た。
【0121】[バナジウム化合物添加酸化チタン微粒子
分散シリカ薄膜の形成]次に、ゾルゲル法によるバナジ
ウム添加酸化チタン微粒子分散シリカ薄膜のコーティン
グ法について説明する。1.00gのアセチルアセトン
バナジルに0.79gの35%塩酸と8.21gのアル
コール(商品名:AP−7、日本化成品株式会社製)を
加えて溶解しバナジウム添加液とした。95.00gの
アルコール(商品名:AP−7、日本化成品株式会社
製)に0.34gのテトラクロロシランと2.00gの
チタニア微粒子分散液(商品名:ST−K01、石原産
業株式会社製)と2.66gの前記バナジウム添加液を
加え、室温で約2時間混合することによりコーティング
液を得た。このコーティング液を用い、上記シリカ−ジ
ルコニア膜付きソーダライム珪酸塩ガラス基板に、実施
例1記載のフローコーティング法にて膜を形成した後、
室温で乾燥、500℃で1時間熱処理することにより、
サンプルM(ガラス基板/シリカ−ジルコニア薄膜/バ
ナジウム化合物添加酸化チタン微粒子分散シリカ薄膜)
を得た。
【0122】サンプルMの酸化バナジウム添加酸化チタ
ン微粒子分散シリカ薄膜は、約60nmの厚みを有し、
酸化珪素39重量%、酸化チタン39重量%、バナジウ
ム化合物(V25換算)22重量%の組成からなり、V
/Ti=0.5(原子比)であった。
【0123】[オーバーコート層(シリカ膜)の形成]
サンプルMの上に、以下に述べる方法で、シリカオーバ
ーコート層を形成した。エタノール98.9g、エチル
シリケートの加水分解縮重合液(商品名:HAS−1
0、コルコート株式会社製、シリカ分10重量%)0.
5g、鎖状シリカコロイド(平均直径約15nm、平均
長さ約170nm、商品名:スノーテックスOUP、日
産化学工業株式会社製、固形分15重量%)0.6gを
混合し、室温で約1時間撹拌することによりコーティン
グ液を得た。コーティング液中には、エチルシリケート
が、バインダー用シリカに換算して、シリカ微粒子に対
して重量比で約56%の割合で含有されていた。
【0124】実施例1記載のフローコート法と同様の方
法により、サンプルM表面に上記コーティング液をコー
ティングし、500℃で1時間熱処理して、サンプルN
(ガラス基板/シリカ−ジルコニア薄膜/酸化バナジウ
ム添加酸化チタン微粒子分散シリカ薄膜/凹凸シリカオ
ーバーコート層:実施例12)を得た。原子間力顕微鏡
による測定の結果、サンプルNの表面は算術平均粗さ
(Ra)が40nmでありかつ凹凸の平均間隔(Sm)
は70nmである凹凸表面となっていた。また、ESC
Aによりこのシリカオーバーコート層の平均厚みを求め
たところ約15nmであった。サンプルN(実施例1
2)の各種防曇防汚性能評価結果を表4に示す。凹凸状
のシリカオーバーコート層形成によりより優れた防曇防
汚性を有することが明らかである。
【0125】[実施例13] [オーバーコート層(シリカ膜)の形成]実施例12で
得られたサンプルMの上に、以下に述べる方法で、シリ
カオーバーコート層を形成した。エタノール99.1
g、エチルシリケートの加水分解縮重合液(商品名:H
AS−10、コルコート株式会社製、シリカ分10重量
%)0.7g、鎖状シリカコロイド(平均直径約15n
m、平均長さ約170nm、商品名:スノーテックスO
UP、日産化学工業株式会社製、固形分15重量%)
0.2gを混合し、室温で約1時間撹拌することにより
コーティング液を得た。コーティング液中には、エチル
シリケートが、バインダー用シリカに換算して、シリカ
微粒子に対して重量比で232%の割合で含有されてい
た。
【0126】実施例1記載のフローコート法と同様の方
法により、サンプルM表面に上記コーティング液をコー
ティングし、500℃で1時間熱処理して、サンプルO
(ガラス基板/シリカ−ジルコニア薄膜/酸化バナジウ
ム添加酸化チタン微粒子分散シリカ薄膜/シリカオーバ
ーコート層:実施例13)を得た。原子間力顕微鏡によ
る測定の結果、サンプルOの表面は算術平均粗さ(R
a)が30nmでありかつ凹凸の平均間隔(Sm)は8
5nmである凹凸表面となっていた。また電子顕微鏡で
サンプルOの表面を観察したところ、シリカオーバーコ
ートは穴のあいた膜状(穴の平均直径約30nm)にな
っており、下地の光触媒層が観察された。光触媒層表面
積の約30%がシリカで被覆されずに露出していること
が画像解析技術を用いることにより判明した。また、E
SCAによりこのシリカオーバーコート層の平均厚みを
求めたところ約10nmであった。サンプルO(実施例
13)の各種防曇防汚性能評価結果を表4に示す。穴の
あいた膜状のシリカオーバーコート層形成によりより優
れた防曇防汚性を有することが明らかである。
【0127】[実施例14] [アルカリ遮断膜(シリカ−チタニア薄膜)の形成]チ
タンイソプロポキシド2.8重量部をアセチルアセトン
2重量部に加え、30℃で2時間撹拌した。これをA液
とする。一方別に、テトラエトキシシラン50重量部、
2−プロパノール1000重量部、1Nの硝酸2.5重
量部、及び水50重量部を加え、30℃で2時間撹拌し
た。これをB液とする。A液とB液を混合し、50℃で
3時間、さらに30℃で1日間、それぞれ撹拌養生し
て、アルカリ遮断膜用ゾル液を得た。
【0128】酸化セリウム系研磨剤で表面研磨・洗浄
し、さらに純水中で超音波洗浄を行い乾燥したソーダラ
イム珪酸塩ガラス板(65mm×150mm×3mm)
を、上記アルカリ遮断膜用ゾル液に浸漬し、ガラス板を
10cm/分の速度で引き上げてゾルを塗布した。その
後、これを室温で数分間乾燥させ、さらに500℃で3
時間熱処理し、厚み約30nmのシリカ−チタニア薄膜
(シリカ96重量%、チタニア4重量%)が形成された
ガラス板を得た。
【0129】[光触媒膜(チタニア微粒子分散シリカ薄
膜)の形成]市販の光触媒コーティング液ST−K03
(石原産業株式会社製、酸化チタン微粒子含有率5重量
%、無機バインダー5重量%)を、エタノールを用いて
4重量倍に希釈した。この液を前記シリカ−チタニア薄
膜を形成したガラス板上に、スピンコーティング法(1
500rpm、10秒、液量4ml)にて成膜し、52
0℃で1時間熱処理して、約60nm厚みの光触媒薄膜
を形成した。化学分析の結果、この光触媒薄膜は、酸化
チタン約50重量%と酸化珪素約50重量%からなるこ
とを確認した。
【0130】得られたサンプルをサンプルP(ガラス基
板/アルカリ遮断シリカ−チタニア薄膜/酸化チタン微
粒子分散シリカ薄膜)とする。X線回折による分析の結
果、サンプルPの酸化チタン膜はアナタース型結晶であ
ることが確認された。また原子間力顕微鏡による測定の
結果、サンプルPの表面は算術平均粗さ(Ra)が2n
mでありかつ凹凸の平均間隔(Sm)は60nmである
凹凸表面となっていた。
【0131】[オーバーコート層(シリカ膜)の形成]
サンプルPの上に実施例1記載の島状シリカオーバーコ
ート層を、実施例1記載の方法で形成した。得られたサ
ンプルをサンプルQ(ガラス基板/アルカリ遮断シリカ
−チタニア薄膜/酸化チタン微粒子分散シリカ薄膜/島
状シリカオーバーコート層:実施例14)とする。原子
間力顕微鏡による測定の結果、サンプルQの表面は算術
平均粗さ(Ra)が15nmでありかつ凹凸の平均間隔
(Sm)は50nmである凹凸表面となっていた。また
電子顕微鏡でサンプルQの表面を観察したところ、シリ
カオーバーコートは島状(島の底面の平均直径約50n
m)になっており、下地の光触媒層が観察された。光触
媒層表面積の約40%がシリカオーバーコートで被覆さ
れずに露出していることが画像解析技術を用いることに
より判明した。また、ESCAによりこのシリカオーバ
ーコート層の平均厚みを求めたところ約5nmであっ
た。
【0132】上記サンプルQ(実施例14)の各種評価
結果を表4に示す。サンプルQ(実施例14)は優れた
防曇維持性と防曇回復性を有することが明らかである。
【0133】[実施例15] [オーバーコート層(シリカ膜)の形成:有機高分子添
加法]実施例1で作製したサンプルA上に以下に述べる
方法で、凹凸状シリカオーバーコート層を形成した。エ
タノール100g、エチルシリケートの加水分解縮重合
液(商品名:HAS−10、コルコート株式会社製、シ
リカ分10重量%)5.4g、ポリエチレングリコール
(平均分子量1000)1.2gを混合し、室温で約1
時間撹拌することによりコーティング液を得た。コーテ
ィング液中には、ポリエチレングリコールがエチルシリ
ケート由来のバインダー(シリカ換算)に対して、重量
比で約222%の割合で含有されていた。サンプルA基
板上に実施例1記載の方法と同じ方法で、上記オーバー
コート層形成用コーティング液コーティングした。その
後、520℃で1時間熱処理することにより、サンプル
R(ガラス基板/アルカリ遮断シリカ膜/酸化チタン膜
/凹凸状シリカオーバーコート層)を得た。原子間力顕
微鏡による測定の結果、サンプルRの表面は算術平均粗
さ(Ra)が70nmでありかつ凹凸の平均間隔(S
m)は50nmである凹凸表面となっていた。また、E
SCAによりこのシリカオーバーコート層の平均厚みを
求めたところ約45nmであった。
【0134】サンプルRの各種防曇防汚性能評価結果を
表4に示す。優れた防曇防汚性能を有することが明らか
である。
【0135】[実施例16] [オーバーコート層(シリカ膜)の形成:有機高分子添
加法]実施例1で作製したサンプルA上に以下に述べる
方法で、穴のあいた膜状シリカオーバーコート層を形成
した。エタノール280g、エチルシリケートの加水分
解縮重合液(商品名:HAS−10、コルコート株式会
社製、シリカ分10重量%)1.4g、ポリエチレング
リコール(平均分子量400)0.3gを混合し、室温
で約1時間撹拌することによりコーティング液を得た。
コーティング液中には、ポリエチレングリコールがエチ
ルシリケート由来のバインダー(シリカ換算)に対し
て、重量比で約214%の割合で含有されていた。サン
プルA基板上に実施例1記載の方法と同じ方法で、上記
オーバーコート層形成用コーティング液コーティングし
た。その後、520℃で1時間熱処理することにより、
サンプルS(ガラス基板/アルカリ遮断シリカ膜/酸化
チタン膜/穴のあいた膜状シリカオーバーコート層)を
得た。原子間力顕微鏡による測定の結果、サンプルSの
表面は算術平均粗さ(Ra)が70nmでありかつ凹凸
の平均間隔(Sm)は150nmである凹凸表面となっ
ていた。また電子顕微鏡でサンプルSの表面を観察した
ところ、シリカオーバーコートは穴のあいた膜状(穴の
平均直径約50nm)になっており、下地の光触媒層が
観察された。光触媒層表面積の約60%がシリカで被覆
されずに露出していることが画像解析技術を用いること
により判明した。また、ESCAによりこのシリカオー
バーコート層の平均厚みを求めたところ約8nmであっ
た。
【0136】サンプルSの各種防曇防汚性能評価結果を
表4に示す。優れた防曇防汚性能を有することが明らか
である。
【0137】[実施例17] [オーバーコート層(シリカ膜)の形成]実施例1で作
製したサンプルAの上に以下に述べる方法で、島状シリ
カオーバーコート層を形成した。エタノール280g、
エチルシリケートの加水分解縮重合液(商品名:HAS
−10、コルコート株式会社製、シリカ分10重量%)
0.7g、鎖状シリカコロイド(平均直径約15nm、
平均長さ約170nm、商品名:スノーテックスOU
P、日産化学工業株式会社製、固形分15重量%)0.
5gを混合し、室温で約1時間撹拌することによりコー
ティング液を得た。コーティング液中には、エチルシリ
ケートが、バインダー用シリカに換算して、シリカ微粒
子に対して重量比で93%の割合で含有されていた。サ
ンプルA基板を、20℃、30%RHの環境下で垂直に
吊るし、上記オーバーコート層形成用コーティング液を
上記基板の上端から流し、基板の光触媒層の上にオーバ
ーコート膜をコーティングした(フローコーティング
法)。その後、500℃で1時間熱処理することによ
り、サンプルW(ガラス基板/アルカリ遮断シリカ膜/
酸化チタン膜/島状シリカオーバーコート層:実施例
1)を得た。原子間力顕微鏡による測定の結果、サンプ
ルWの表面は算術平均粗さ(Ra)が10nmでありか
つ凹凸の平均間隔(Sm)は50nmである凹凸表面と
なっていた。また電子顕微鏡でサンプルWの表面を観察
したところ、シリカオーバーコートは島状(島の底面の
平均直径約50nm)になっており、下地の光触媒層が
観察された。光触媒層表面積の約40%がシリカで被覆
されずに露出していることが画像解析技術を用いること
により判明した。また、ESCAによりこのシリカオー
バーコート層の平均厚みを求めたところ約5nmであっ
た。
【0138】サンプルWの各種防曇防汚性能評価結果を
表4に示す。優れた防曇防汚性能を有することが明らか
である。
【0139】[比較例2] [平滑オーバーコート層(シリカ膜)の形成]実施例1
で作製したサンプルA上に以下に述べる方法で、平滑シ
リカオーバーコート層を形成した。エタノール140
g、エチルシリケートの加水分解縮重合液(商品名:H
AS−10、コルコート株式会社製、シリカ分10重量
%)1.4gを混合し、室温で約1時間撹拌することに
よりコーティング液を得た。サンプルA基板上に実施例
1記載の方法と同じ方法で、上記オーバーコート層形成
用コーティング液コーティングした。その後、500℃
で1時間熱処理することにより、サンプルT(ガラス基
板/アルカリ遮断シリカ膜/酸化チタン膜/平滑シリカ
オーバーコート層)を得た。原子間力顕微鏡による測定
の結果、サンプルTの表面は算術平均粗さ(Ra)が
0.2nm以下でありかつ凹凸の平均間隔(Sm)は4
00nm以上である平滑表面となっていた。また、ES
CAによりこのシリカオーバーコート層の平均厚みを求
めたところ約10nmであった。
【0140】サンプルTの各種防曇防汚性能評価結果を
表4に示す。実施例と比べて、防曇防汚性能が低いこと
が明らかである。
【0141】[比較例3] [平滑オーバーコート層(シリカ膜)の形成]実施例1
で作製したサンプルA上に以下に述べる方法で、平滑シ
リカオーバーコート層を形成した。エタノール280
g、エチルシリケートの加水分解縮重合液(商品名:H
AS−10、コルコート株式会社製、シリカ分10重量
%)1.4gを混合し、室温で約1時間撹拌することに
よりコーティング液を得た。サンプルA基板上に実施例
1記載の方法と同じ方法で、上記オーバーコート層形成
用コーティング液コーティングした。その後、500℃
で1時間熱処理することにより、サンプルU(ガラス基
板/アルカリ遮断シリカ膜/酸化チタン膜/平滑シリカ
オーバーコート層)を得た。原子間力顕微鏡による測定
の結果、サンプルUの表面は算術平均粗さ(Ra)が
0.2nm以下でありかつ凹凸の平均間隔(Sm)は4
00nm以上である平滑表面となっていた。また電子顕
微鏡でサンプルUの表面を観察したところ、シリカオー
バーコートは完全に光触媒膜を覆っており、下地の光触
媒層は観察されなかった。また、ESCAによりこのシ
リカオーバーコート層の平均厚みを求めたところ約5n
mであった。
【0142】サンプルUの各種防曇防汚性能評価結果を
表4に示す。実施例と比べて、防曇防汚性能が低いこと
が明らかである。
【0143】[比較例4]実施例1における、オーバー
コート層(シリカ膜)の形成に代えて、真空蒸着法(蒸
着速度 0.5nm/秒、酸素分圧 2.0×10−4
torr、基板温度 200℃)により、15nmの厚
みのオーバーコート層(シリカ膜)を形成させる他は、
実施例1と同じ方法で、サンプルV(ガラス基板/アル
カリ遮断シリカ膜/酸化チタン膜/多孔質シリカオーバ
ーコート層)を得た。原子間力顕微鏡による測定の結
果、サンプルVの表面は算術平均粗さ(Ra)が3nm
でありかつ凹凸の平均間隔(Sm)は150nmである
凹凸表面となっていた。また電子顕微鏡でサンプルVの
表面を観察したところ、シリカオーバーコートは独立孔
を有する多孔質膜状(独立孔の平均直径約0.5nm)
になっており、下地の光触媒層は観察されなかった。光
触媒層表面積の約5%がシリカで被覆されずに露出して
いることが画像解析技術を用いることにより判明した。
また、ESCAによりこのシリカオーバーコート層の平
均厚みを求めたところ約15nmであった。
【0144】サンプルVの各種防曇防汚性能評価結果を
表4に示す。防曇防汚性能が良くないことが明らかであ
る。
【0145】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガラス物
品は、優れた防曇防汚性能とその維持性を有しているこ
とが明らかであり、機械的耐久性も良好であることか
ら、自動車用、建築用及び光学用等の用途に好適に使用
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 5/00 C09D 5/00 Z 185/00 185/00 C09K 3/18 C09K 3/18

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材、その上に被覆された光触媒層、お
    よび前記光触媒層の上に被覆された親水性金属酸化物の
    層を有する、親水性表面を有する物品において、前記親
    水性金属酸化物の層は親水性金属酸化物の微粒子と親水
    性金属酸化物のバインダーを含み、そして前記物品はそ
    の表面に凹凸を有することを特徴とする親水性表面を有
    する物品。
  2. 【請求項2】 前記親水性金属酸化物の層は前記光触媒
    層に達する開口を有する請求項1記載の親水性表面を有
    する物品。
  3. 【請求項3】 基材、その上に被覆された光触媒層、お
    よび前記光触媒層の上に被覆された親水性金属酸化物の
    層を有する、親水性表面を有する物品において、前記物
    品は、算術平均粗さ(Ra)が0.5〜100nmであ
    り、かつ凹凸の平均間隔(Sm)が4〜300nmであ
    る凹凸を表面に有することを特徴とする親水性表面を有
    する物品。
  4. 【請求項4】 前記親水性金属酸化物の層は親水性金属
    酸化物の微粒子と親水性金属酸化物のバインダーを含む
    請求項3記載の親水性表面を有する物品。
  5. 【請求項5】 前記親水性金属酸化物の層は前記光触媒
    層に達する開口を有する請求項3または4記載の親水性
    表面を有する物品。
  6. 【請求項6】 基材、その上に被覆された光触媒層、お
    よび前記光触媒層の上に、前記光触媒層に達する開口を
    有する状態で被覆した親水性金属酸化物の層を有する、
    親水性表面を有する物品において、前記物品は、その表
    面に凹凸を有し、前記光触媒層の表面積の10〜90%
    の表面部分が前記親水性金属酸化物の層の開口に面して
    いることを特徴とする親水性表面を有する物品。
  7. 【請求項7】 前記親水性金属酸化物の層は親水性金属
    酸化物の微粒子と親水性金属酸化物のバインダーを含む
    請求項6記載の親水性表面を有する物品。
  8. 【請求項8】 前記凹凸は算術平均粗さ(Ra)が0.
    5〜100nmであり、かつ凹凸の平均間隔(Sm)が
    4〜300nmである請求項1、6または7記載の親水
    性表面を有する物品。
  9. 【請求項9】 前記光触媒層の表面積の10〜90%の
    表面部分が前記親水性金属酸化物の層の開口に面してい
    る請求項2または5記載の親水性表面を有する物品。
  10. 【請求項10】 前記親水性金属酸化物の層は、前記親
    水性金属酸化物微粒子を5〜95重量%含有する請求項
    1、2、4または7記載の親水性表面を有する物品。
  11. 【請求項11】 前記親水性金属酸化物微粒子は、4〜
    300nmの粒径を有する請求項1、2、4、7または
    10記載の親水性表面を有する物品。
  12. 【請求項12】 前記親水性金属酸化物バインダーは前
    記親水性金属酸化物微粒子の重量に対して5〜400重
    量%含有される請求項1、2、4、7、10または11
    記載の親水性表面を有する物品。
  13. 【請求項13】 前記親水性金属酸化物微粒子は、酸化
    珪素,酸化アルミニウム,酸化ジルコニウム,酸化セリ
    ウム、酸化モリブデン、酸化バナジウムおよび酸化チタ
    ンからなる群より選ばれる少なくとも1種の酸化物の微
    粒子であり、前記バインダーは、酸化珪素,酸化アルミ
    ニウム,酸化ジルコニウム,酸化セリウム、酸化モリブ
    デン、酸化バナジウムおよび非晶質酸化チタンからなる
    群より選ばれる少なくとも1種の金属酸化物である請求
    項1、2、4、7、10〜12のいずれか1項に記載の
    親水性表面を有する物品。
  14. 【請求項14】 前記親水性金属酸化物微粒子は、少な
    くとも鎖状シリカ微粒子を含む請求項1、2、4、7、
    10〜13のいずれか1項に記載の親水性表面を有する
    物品。
  15. 【請求項15】 前記鎖状シリカ微粒子が、10〜20
    nmの直径と40〜300nmの長さを有する請求項1
    4記載の親水性表面を有する物品。
  16. 【請求項16】 前記親水性金属酸化物の層は0.01
    〜50nmの平均厚みを有する請求項1〜15のいずれ
    か1項に記載の親水性表面を有する物品。
  17. 【請求項17】 前記光触媒層が、酸化チタンを30〜
    100%含有する請求項1〜16のいずれか1項に記載
    の親水性表面を有する物品。
  18. 【請求項18】 前記光触媒層が、酸化チタンを30〜
    70重量%含有する請求項1〜16のいずれか1項に記
    載の親水性表面を有する物品。
  19. 【請求項19】 前記酸化チタンが、5〜100nmの
    粒径を有する微粒子である請求項17または18記載の
    親水性表面を有する物品。
  20. 【請求項20】 光触媒層が形成された基材に、(1−
    1)珪素、アルミニウム、チタン、ジルコニウム、モリ
    ブデン、バナジウムおよびセリウムからなる群より選ば
    れる少なくとも1種の金属の、加水分解・縮重合可能な
    有機金属化合物、および/またはその加水分解物、およ
    び(1−2)クロロシリル基含有化合物および/または
    それらの加水分解物、からなる群より選ばれた少なくと
    も1種と、(2)酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化ジ
    ルコニウム、酸化セリウム、酸化モリブデン、酸化バナ
    ジウムおよび酸化チタンからなる群より選ばれる少なく
    とも1種の金属酸化物微粒子、を含有する液を塗布・乾
    燥し、その後必要に応じて加熱することにより、前記光
    触媒層上に、表面が凹凸の親水性金属酸化物の層を形成
    する親水性表面を有する物品の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記親水性金属酸化物の層は、算術平
    均粗さ(Ra)が0.5〜100nmであり、かつ凹凸
    の平均間隔(Sm)が4〜300nmである表面凹凸を
    有する請求項20記載の親水性表面を有する物品の製造
    方法。
  22. 【請求項22】 前記液は、前記加水分解・縮重合可能
    な有機金属化合物またはその加水分解物、前記金属酸化
    物微粒子および酸を含み、前記有機金属化合物またはそ
    の加水分解物と前記金属酸化物微粒子の合計が、金属酸
    化物換算で、0.00001〜0.6重量%、酸が0.
    0001〜2.0モル/L、水分が0.001〜20重
    量%含有される請求項20または21記載の親水性表面
    を有する物品の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記液は、前記加水分解・縮重合可能
    な有機金属化合物またはその加水分解物、前記金属酸化
    物微粒子および酸を含み、前記有機金属化合物またはそ
    の加水分解物と前記金属酸化物微粒子の合計が、金属酸
    化物換算で、0.01〜0.6重量%、酸が0.1〜
    2.0モル/L、水分が0.01〜20重量%含有され
    る請求項20または21記載の親水性表面を有する物品
    の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記親水性金属酸化物の層が光触媒層
    に達する開口を有する状態で被覆されている請求項20
    または21記載の親水性表面を有する物品の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記液は、前記加水分解・縮重合可能
    な有機金属化合物またはその加水分解物、前記金属酸化
    物微粒子および酸を含み、前記有機金属化合物またはそ
    の加水分解物と前記金属酸化物微粒子の合計が、金属酸
    化物換算で、0.00001〜0.3重量%、酸が0.
    0001〜1.0モル/L、水分が0.001〜10重
    量%含有される請求項24記載の親水性表面を有する物
    品の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記金属酸化物微粒子が、前記液中の
    全固形分に対して、10〜80重量%含有される請求項
    20〜25のいずれか1項に記載の親水性表面を有する
    物品の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記金属酸化物微粒子の少なくとも一
    部は、鎖状シリカコロイドである請求項20〜26のい
    ずれか1項に記載の親水性表面を有する物品の製造方
    法。
  28. 【請求項28】 光触媒層が形成された基材に、(1−
    1)珪素、アルミニウム、チタン、ジルコニウム、モリ
    ブデン、バナジウムおよびセリウムからなる群より選ば
    れる少なくとも1種の金属の、加水分解・縮重合可能な
    有機金属化合物、および/またはその加水分解物、およ
    び(1−2)クロロシリル基含有化合物および/または
    それらの加水分解物、からなる群より選ばれた少なくと
    も1種と、(2)ポリエチレングリコール、ポリプロピ
    レングリコール、ポリビニルアルコールからなる群より
    選ばれた少なくとも1種の有機高分子化合物、を含有す
    る液を塗布・乾燥し、350〜650℃で5分間〜2時
    間加熱して、前記光触媒層上に、表面が凹凸の親水性金
    属酸化物の層を形成する親水性表面を有する物品の製造
    方法。
  29. 【請求項29】 前記有機高分子化合物が、前記液中の
    酸化物換算全固形分に対して、30〜300重量%含有
    される請求項28記載の親水性表面を有する物品の製造
    方法。
  30. 【請求項30】 光触媒層が形成された基材に、(1−
    1)珪素、アルミニウム、チタン、ジルコニウム、モリ
    ブデン、バナジウムおよびセリウムからなる群より選ば
    れる少なくとも1種の金属の、加水分解・縮重合可能な
    有機金属化合物、および/またはその加水分解物、およ
    び(1−2)クロロシリル基含有化合物および/または
    それらの加水分解物、からなる群より選ばれた少なくと
    も1種と、(2)有機ポリマー微粒子を含有する液を塗
    布・乾燥し、350〜650℃で5分間〜2時間加熱し
    て、前記光触媒層上に、表面が凹凸の親水性金属酸化物
    の層を形成する親水性表面を有する物品の製造方法。
  31. 【請求項31】 前記有機ポリマー微粒子が、アクリル
    系樹脂またはスチレン系樹脂である請求項30記載の親
    水性表面を有する物品の製造方法。
  32. 【請求項32】 前記有機ポリマー微粒子が、前記液中
    の酸化物換算全固形分に対して、5〜300重量%含有
    される請求項30または31記載の親水性表面を有する
    物品の製造方法。
  33. 【請求項33】 前記親水性金属酸化物の層は、算術平
    均粗さ(Ra)が0.5〜100nmであり、かつ凹凸
    の平均間隔(Sm)が4〜300nmである表面凹凸を
    有する請求項28〜32のいずれか1項に記載の親水性
    表面を有する物品の製造方法。
  34. 【請求項34】 前記液は、前記加水分解・縮重合可能
    な有機金属化合物またはその加水分解物および酸を含
    み、前記有機金属化合物およびその加水分解物の合計
    が、金属酸化物換算で、0.00001〜0.6重量
    %、酸が0.0001〜2.0モル/L、水分が0.0
    01〜20重量%含有される請求項28〜33のいずれ
    か1項に記載の親水性表面を有する物品の製造方法。
  35. 【請求項35】 前記液は、前記加水分解・縮重合可能
    な有機金属化合物またはその加水分解物、および酸を含
    み、前記有機金属化合物およびその加水分解物の合計
    が、金属酸化物換算で、0.01〜0.6重量%、酸が
    0.1〜2.0モル/L、水分が0.01〜20重量%
    含有される請求項28〜33のいずれか1項に記載の親
    水性表面を有する物品の製造方法。
  36. 【請求項36】 親水性金属酸化物の層が光触媒層に達
    する開口を有する状態で被覆されている請求項28〜3
    3のいずれか1項に記載の親水性表面を有する物品の製
    造方法。
  37. 【請求項37】 前記液は、前記加水分解・縮重合可能
    な有機金属化合物またはその加水分解物、および酸を含
    み、前記有機金属化合物およびその加水分解物の合計
    が、金属酸化物換算で、0.00001〜0.3重量
    %、酸が0.0001〜1.0モル/L、水分が0.0
    01〜10重量%含有される請求項36記載の親水性表
    面を有する物品の製造方法。
  38. 【請求項38】 前記有機金属化合物またはその加水分
    解物が、金属酸化物換算で、0.001〜0.1重量
    %、前記酸が0.01〜0.3モル/L、水分が0.0
    01〜3重量%含有される請求項37記載の親水性表面
    を有する物品の製造方法。
  39. 【請求項39】 前記有機金属化合物はテトラエトキシ
    シランである請求項28〜38のいずれか1項に記載の
    親水性表面を有する物品の製造方法。
  40. 【請求項40】 前記クロロシリル基含有化合物はテト
    ラクロロシランである請求項28〜39のいずれか1項
    に記載の親水性表面を有する物品の製造方法。
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