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JP2000273036A - 苦みがマスキングされた液状製剤 - Google Patents

苦みがマスキングされた液状製剤

Info

Publication number
JP2000273036A
JP2000273036A JP11076925A JP7692599A JP2000273036A JP 2000273036 A JP2000273036 A JP 2000273036A JP 11076925 A JP11076925 A JP 11076925A JP 7692599 A JP7692599 A JP 7692599A JP 2000273036 A JP2000273036 A JP 2000273036A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
lower alkyl
expectorant
antitussive
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11076925A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroko Yano
博子 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Kobayashi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP11076925A priority Critical patent/JP2000273036A/ja
Publication of JP2000273036A publication Critical patent/JP2000273036A/ja
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  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】薬物の苦みが速やかに持続的にマスキングされ
ることにより服用感が有意に改善された液状医薬組成物
を提供する。 【解決手段】苦みを有する鎮咳去痰作用を有する薬物、
式(I) 【化1】 (Xはメチレン基又はO、R1は低級アルキル基。nは
0又は1)の化合物;式(II) 【化2】 (R2は低級アルキレン基、R3及びR4は低級アルキル
基または一緒になって5〜6員環を構成するアルキレン
基。)の化合物;または、式(III) 【化3】 (式中、R5は低級アルキル基、R6及びR7は同一又は
異なって低級アルキル基、または一緒になって5〜6員
環を構成するアルキレン基。)の化合物の1種を含有す
る液状経口鎮咳剤または去痰剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液状の鎮咳去痰剤
の呈味改良に関する。より詳細には、薬物の苦みが早期
かつ持続的にマスキングされることによって経口服用に
よる不快感が改善され、しかも呈味質に優れた経口用の
液状鎮咳去痰剤に関する。
【0002】
【従来の技術】咳や痰の症状を緩和し改善するために
は、鎮咳去痰剤を含有する医薬品をシロップ等の液状形
態で服用することが有効である。しかしながら、これら
の薬物の殆どは苦みを有しているため、液状形態での服
用は極めて困難である。
【0003】このため、従来から苦みを伴う液状製剤の
苦みマスキング方法の一つとして、薬物にショ糖を配合
することが行われている。しかしながら、苦みをマスキ
ングするためには多量のショ糖を要するため、必要以上
に甘くなり却って服用感が悪くなったり、糖分やカロリ
ーが高くなる等の問題があった。この場合、適度な甘味
の範囲で目的薬物の苦みをマスキングするためには、一
投与当たりの液中での薬物濃度を低減する方法が考えら
れる。しかしながら、薬物濃度を低減させて有効量投与
するためには必然に液剤の投与量を多くしなくてはなら
ず、患者の服用負担を増す結果となる。
【0004】また、塩酸セトラキサート、塩酸ヒドララ
ジン及び塩酸パパベリンなどの酸性薬物やイブプロフェ
ンなどの薬物の苦みをマスキングする方法として、メン
トールを使用する方法が知られている(特開平2−76
826号公報、特開平8−33324号公報)。しかし
ながら、メントールは強いハッカ臭を有するため、目や
鼻孔を刺激したり、多量に配合することによってメント
ール自身の苦みが発現する等といった不都合がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、有効成分と
して配合する鎮咳去痰剤の苦みを速やかに且つ持続的に
マスキングすることにより服用感が有意に改善された液
状の経口医薬組成物を提供すること目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】鎮咳去痰剤は液状形態で
内服することが有効である一方、その多くの薬物が苦み
を有するため、とりわけ液状形態で投与すると、投与後
口腔内で速やかに苦みを発現ししかも口内にいつまでも
苦みが残存するという問題がある。本発明者は、かかる
鎮咳去痰剤の内服液が有する特有の問題に注目し、当該
液状製剤の服用感の改善を目的として種々検討を重ねて
いたところ、冷感作用を有する特定の化合物が、鎮咳ま
たは去痰作用を有する薬物の苦みを有意に抑制できるこ
と、特に液状製剤とした場合に速やかに且つ持続的に苦
みをマスキングできることを見いだした。またこれらの
化合物は、メントールの有する刺激臭や強い匂いを有し
ておらず、この点においても有用であった。
【0007】本発明は、かかる知見に基づいて開発され
たものである。
【0008】すなわち、本発明は下記に掲げる液状経口
鎮咳剤または去痰剤である。 (A)1.苦みを有する鎮咳または去痰作用を有する薬
物、並びに一般式(I)
【0009】
【化9】
【0010】(式中、Xはヒドロキシル基を有していて
もメチレン基、又は酸素原子を示し、R1はヒドロキシ
ル基を有していてもよい低級アルキル基を示し、nは0
又は1を示す。)で示される化合物;一般式(II)
【0011】
【化10】
【0012】(式中、R2はヒドロキシル基を有してい
てもよい低級アルキレン基を示し、R3及びR4は、同一
又は異なって低級アルキル基、または互いに一緒になっ
て、低級アルキル基を有していてもよい5〜6員環を構
成するアルキレン基を示す。)で示される化合物;また
は、一般式(III)
【0013】
【化11】
【0014】(式中、R5は低級アルキル基を示し、R6
及びR7は、同一又は異なって、低級アルキル基、また
は互いに一緒になって、低級アルキル基を有していても
よい5〜6員環を構成するアルキレン基を示す。)で示
される化合物の少なくとも1種を含有することを特徴と
する液状経口鎮咳剤または去痰剤。
【0015】2.苦みを有する鎮咳または去痰作用を有
する薬物、及び一般式(I)
【0016】
【化12】
【0017】で示される化合物を含有する液状経口鎮咳
剤または去痰剤であって、化合物(I)が (i) nが1である場合に、Xが酸素原子で、R1がヒド
ロキシル基を有する低級アルキル基である化合物: (ii)nが1である場合に、Xがヒドロキシル基を有する
メチレン基で、R1が低級アルキル基である化合物:ま
たは (iii) nが0である場合に、Xがメチレン基で、R1
ヒドロキシル基を有する低級アルキル基である化合物の
いずれか少なくとも1種である液状経口鎮咳剤または去
痰剤。
【0018】3.苦みを有する鎮咳または去痰作用を有
する薬物、及び一般式(II)
【0019】
【化13】
【0020】で示される化合物を含有する液状経口鎮咳
剤または去痰剤であって、化合物(II)が、式
【0021】
【化14】
【0022】(式中、R2はヒドロキシル基を有する炭
素数3〜6の低級アルキレン基を示す。)で示されるい
ずれか少なくとも1種である液状経口鎮咳剤または去痰
剤。
【0023】4.苦みを有する鎮咳または去痰作用を有
する薬物、及び一般式(III)
【0024】
【化15】
【0025】で示される化合物を含有する液状経口鎮咳
剤または去痰剤であって、化合物(III)が、式
【0026】
【化16】
【0027】(式中、R5は炭素数1〜6の低級アルキ
ル基を示す。)で示されるいずれか少なくとも1種であ
る液状経口鎮咳剤または去痰剤。
【0028】5.化合物(I)が5−メチル−2−(1
−メチルエチル)−シクロヘキシル−2−ヒドロキシプ
ロピオネートである、上記2記載の液状経口鎮咳剤また
は去痰剤。
【0029】6.薬物が、リン酸ジヒドロコデイン、グ
アヤコールスルホン酸カリウム、臭化水素酸デキストロ
メトルファン、塩酸ノスカピン、クエン酸チペピジン、
塩酸クロペラスチン、塩酸アロクラミド、ジブナートナ
トリウム及びクレゾールスルホン酸カリウムよりなる群
から選択される少なくとも1種である、上記1乃至5の
いずれかに記載の液状経口鎮咳剤または去痰剤。 7.更に、dl−塩酸メチルエフェドリン、マレイン酸
クロルフェニラミン、カフェイン、無水カフェイン及び
アセチルサリチル酸よりなる群から選択される少なくと
も1種を含有する上記6記載の液状経口鎮咳剤または去
痰剤 (B)また、本発明は、前記一般式(I)、(II)また
は(III)のいずれかで示される化合物を少なくとも1種
含有する、苦みのある鎮咳・去痰作用を有する薬物に好
適に用いることのできる苦みマスキング剤に関する。
【0030】なお、これらの鎮咳去痰剤の苦みマスキン
グ剤が対象とする薬物としては、苦みを有する薬物であ
れば特に制限はされないが、例えばリン酸ジヒドロコデ
イン、グアヤコールスルホン酸カリウム、臭化水素酸デ
キストロメトルファン、塩酸ノスカピン、クエン酸チペ
ピジン、塩酸クロペラスチン、塩酸アロクラミド、ジブ
ナートナトリウムまたはクレゾールスルホン酸カリウ
ム、好ましくはリン酸ジヒドロコデイン、グアヤコール
スルホン酸カリウム及び臭化水素酸デキストロメトルフ
ァンを挙げることができる。さらに、苦み成分であるd
l−塩酸メチルエフェドリン、マレイン酸クロルフェニ
ラミン、カフェイン、無水カフェイン及びアセチルサリ
チル酸を含めることができる。
【0031】従来から、一回投与当たりの製剤液量の低
減化が望まれているが、本発明によれば、薬物の苦みが
有意にマスキングされる結果、少量の服用量で有効な薬
効を発揮する液状製剤、特に鎮咳又は去痰作用を有する
液状製剤を提供することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明の経口用液状製剤は、それ
に配合される薬物の苦みをマスキングする成分として、
下式で示される化合物(I):
【0033】
【化17】
【0034】(式中、Xはヒドロキシル基を有していて
もメチレン基、又は酸素原子を示し、R1はヒドロキシ
ル基を有していてもよい低級アルキル基を示し、nは0
又は1を示す。);または、下式で示される化合物(I
I):
【0035】
【化18】
【0036】(式中、R2はヒドロキシル基を有してい
てもよい低級アルキレン基を示し、R3及びR4は、同一
又は異なって低級アルキル基、または互いに一緒になっ
て、低級アルキル基を有していてもよい5〜6員環を構
成するアルキレン基を示す。);または、下式で示され
る化合物(III):
【0037】
【化19】
【0038】(式中、R5は低級アルキル基を示し、R6
及びR7は、同一又は異なって、低級アルキル基、また
は互いに一緒になって、低級アルキル基を有していても
よい5〜6員環を構成するアルキレン基を示す。)の少
なくとも1種を含有することを特徴とする。
【0039】これらの化合物は、メントールとは異な
り、実質的に匂いや不快な味をもたず、皮膚または粘膜
に塗布すると、レセプターを刺激して生理的な清涼感
(冷感)を与える、いわゆるクーリング剤として作用を
有するものである。 (1)化合物(I) R1で示される低級アルキル基としては、炭素数1〜
6、好ましくは炭素数1〜4で示される直鎖状または分
岐状のアルキル基を挙げることができる。具体的にはメ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、
イソペンチル基、tert-ペンチル基、ネオペンチル基、
ヘキシル基およびイソヘキシル基等を例示することがで
きる。好ましくは、直鎖状のメチル基、エチル基、プロ
ピル基及びブチル基であり、より好ましくはメチル基で
ある。
【0040】R1は、また上記低級アルキル基において
任意の水素原子をヒドロキシル基で置換した、ヒドロキ
シル基を有する低級アルキル基であってもよい。置換す
るヒドロキシル基の数は低級アルキル基の炭素数に応じ
て1又は2以上とすることができる。好ましくは1又は
2個である。
【0041】ヒドロキシル基を有する低級アルキル基と
して、具体的には、1,2-ジヒドロキシエチル基、1-ヒド
ロキシエチル基、2-ヒドロキシプロピル基、2-ヒドロキ
シブチル基等を例示することができる。
【0042】化合物(I)として、具体的には下記の化
合物を挙げることができる。 (i) 一般式(I)において、nが1である場合に、Xが
酸素原子で、R1がヒドロキシル基を有する低級アルキ
ル基である化合物:ここでヒドロキシル基を有する低級
アルキル基としては、前述のものを挙げることができる
が、好ましくは1個のヒドロキシル基を有する炭素数2
〜4の直鎖状又は分岐状の低級アルキル基であり、具体
的には1-ヒドロキシエチル基、2-ヒドロキシプロピル
基、2-ヒドロキシブチル基等を例示することができる。
【0043】当該範疇に含まれる化合物としては、具体
的には
【0044】
【化20】
【0045】を好適に例示することができる。 (ii)nが1である場合に、Xがヒドロキシル基を有する
メチレン基で、R1が低級アルキル基である化合物:こ
こで低級アルキル基としては、炭素数1〜6、好ましく
は炭素数1〜4の直鎖状または分岐状のアルキル基を挙
げることができる。具体的には前述するいずれの低級ア
ルキル基を挙げることができるが、好ましくはメチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基であり、よ
り好ましくはメチル基である。
【0046】当該範疇に含まれる化合物としては、具体
的には
【0047】
【化21】
【0048】で示される5−メチル−2−(1−メチル
エチル)−シクロヘキシル−2−ヒドロキシプロピオネ
ートを挙げることができる。 (iii) nが0である場合に、Xがメチレン基で、R1
ヒドロキシル基を有する低級アルキル基である化合物:
ここでヒドロキシル基を有する低級アルキル基として
は、前述のものを挙げることができるが、好ましくは2
個のヒドロキシル基を有する炭素数2〜4の直鎖状又は
分岐状の低級アルキル基であり、具体的には1,2-ジヒド
ロキシエチル基を例示することができる。
【0049】当該範疇に含まれる化合物としては、具体
的には
【0050】
【化22】
【0051】を挙げることができる。
【0052】上記(i)〜(iii)で示される化合物のう
ち、好ましくは(ii)で示される化合物であり、より好
ましくは5−メチル−2−(1−メチルエチル)−シク
ロヘキシル−2−ヒドロキシプロピオネートである。 (2)化合物(II) R3及びR4で示される低級アルキル基としては、炭素数
1〜6、好ましくは炭素数1〜4で示される直鎖状また
は分岐状のアルキル基を挙げることができる。具体的に
はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル
基、イソペンチル基、tert-ペンチル基、ネオペンチル
基、ヘキシル基およびイソヘキシル基等を例示すること
ができる。好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基であり、より好ましくはイソプロピ
ル基である。
【0053】また、R3及びR4は、隣接する炭素原子と
一緒になって5〜6員環、好ましくはシクロヘキサンを
形成するアルキレン基であることができる。かかる5〜
6員環は、側鎖として低級アルキル基を有していてもよ
く、かかる低級アルキル基としてはメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、sec-ブチル基などの炭素数1〜4の低級アルキル
基を挙げることができる。
【0054】かかるR3及びR4を有する化合物(II)と
して、好適には次のものを例示することができる。
【0055】
【化23】
【0056】(式中、R2は前記に同じ) また、R2で示されるヒドロキシル基を有していてもよ
い低級アルキレン基において、低級アルキレン基として
は、通常炭素数2〜6、好ましくは炭素数3〜5を有す
る直鎖状もしくは分岐状のアルキレン基を挙げることが
できる。具体的には、エチレン基、プロピレン基、メチ
ルエチレン基、エチルエチレン基などの1,2アルキレ
ン基;トリメチレン基、2-メチル-1,3-プロパンジイル
基、2-ジメチル-1,3-プロパンジイル基などの1,3−
アルキレン基;または1,4アルキレン基を例示するこ
とができる。好ましくは、隣接する2個の酸素原子及び
該酸素原子に結合した炭素原子とともにジオキソラン環
またはジオキサン環を形成する1,2−アルキレン基ま
たは1,3−アルキレン基であり、具体的にはメチルエ
チレン基、2-ジメチル-1,3-プロパンジイル基を挙げる
ことができる。
【0057】R2は、また上記アルキレン基において任
意の水素原子をヒドロキシル基で置換した、ヒドロキシ
ル基を有する低級アルキレン基であってもよい。置換す
るヒドロキシル基の位置並びに数は任意であるが、例え
ば上記環の形成に関与しないアルキル基の水素原子をヒ
ドロキシル基に置換したものを挙げることができ、また
その数としては1個を好適に挙げることができる。ヒド
ロキシル基を有する低級アルキレン基として、好ましく
は下記のものを例示することができる。
【0058】
【化24】
【0059】化合物(II)として、具体的には下記の化
合物を挙げることができる。
【0060】
【化25】
【0061】(3)化合物(III) R6及びR7で示される低級アルキル基としては、炭素数
1〜6、好ましくは炭素数1〜4で示される直鎖状また
は分岐状のアルキル基を挙げることができる。具体的に
はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル
基、イソペンチル基、tert-ペンチル基、ネオペンチル
基、ヘキシル基およびイソヘキシル基等を例示すること
ができる。好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基であり、より好ましくはイソプロピ
ル基である。
【0062】また、R6及びR7は、隣接する炭素原子と
一緒になって5〜6員環、好ましくはシクロヘキサンを
形成するアルキレン基であることができる。かかる5〜
6員環は、側鎖として低級アルキル基を有していてもよ
く、かかる低級アルキル基としてはメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、sec-ブチル基などの炭素数1〜4の低級アルキル
基を挙げることができる。
【0063】かかるR3及びR4を有する化合物(III)
として、好適には次のものを例示することができる。
【0064】
【化26】
【0065】(式中、R5は、前記に同じ) R5で示される低級アルキル基は、特に制限されず、前
述のいずれのものであることができるが、好ましくはメ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、sec-ブチル基などの炭素数1〜4
の低級アルキル基を挙げることができる。より好ましく
はメチル基、エチル基である。
【0066】化合物(III)として、具体的には下記の
化合物を挙げることができる。
【0067】
【化27】
【0068】なお、これらの各種化合物は、非対称炭素
原子を有することから、各種の光学異性体として存在す
る。本発明で用いられる化合物は、本発明の効果を奏す
るものであればいずれの光学異性体または幾何異性体で
あってもよく、またそれらの混合物であることができ
る。
【0069】なお、本発明で用いられる上記の化合物は
公知の方法で製造することができ、また商業的に入手可
能なものである。
【0070】本発明が対象とする薬物は、苦みを有する
鎮咳剤または去痰剤に属する薬物である。
【0071】かかる鎮咳剤としては、例えばリン酸コデ
イン、リン酸ジヒドロコデイン、臭化水素酸デキストロ
メトルファン、ノスカピン、塩酸ノスカピン、クエン酸
チペピジン、塩酸クロペラスチン、塩酸アロクラミド、
ジブナートナトリウム等を挙げることができる。好まし
くは、リン酸ジヒドロコデイン、リン酸コデイン及び臭
化水素酸デキストロメトルファンである。
【0072】去痰剤としては、例えばグアヤコールスル
ホン酸カリウム、グアイフェネシン、塩酸アンブロキソ
ール、クレゾールスルホン酸カリウム、塩化リゾチー
ム、塩酸エチルシステイン等を挙げることができる。好
ましくはグアヤコールスルホン酸カリウム、グアイフェ
ネシン及び塩化リゾチームである。
【0073】これらの薬物は、本発明の液状製剤中に、
前述する化合物と組み合わせて、1種単独で配合されて
いても、また2種以上を組み合わせて配合してもよい。
また、本発明の液状製剤は、本発明の効果を妨げない限
り、他の任意の薬効成分を組み合わせて配合することが
でき、かかる薬効成分としては、dl−塩酸メチルエフ
ェドリン、マレイン酸クロルフェニラミン、カフェイ
ン、無水カフェイン及びアセチルサリチル酸等を例示す
ることができる。
【0074】なお、本発明の液状製剤に配合するこれら
の薬物の配合量は、薬剤の用途に応じて常法に従うこと
ができる。例えば、液状製剤100mlあたりに配合す
る薬物量として、例えば臭化水素酸デキストロメトルフ
ァン25mg程度、グアヤコールスルホン酸カリウム2
80mg程度、リン酸ジヒドロコデイン30mg程度を
あげることができる。
【0075】本発明の液状製剤において、各化合物の配
合割合は、化合物の種類、対象の薬物の種類並びに配合
量などによって異なるが、通常液状製剤100重量部あ
たりの配合割合として、通常0.01〜0.5重量部、
好ましくは0.05〜0.1重量部の範囲を挙げること
ができる。
【0076】本発明の液状製剤は、液状形態で経口投与
されるものであればよく、液剤、懸濁剤、乳剤及びシロ
ップ剤等を挙げることができる。なお、シロップ剤に
は、用時溶解または懸濁して用いられるドライシロップ
剤が含まれる。
【0077】かかる製剤形態に応じて、本発明の液状製
剤には、本発明の効果を損なわないことを限度に、常法
に従って保存剤、安定剤、懸濁化剤、乳化剤、粘稠剤、
着色剤、香料などを配合することもできる。
【0078】
【実施例】以下、本発明を実施例によって更に詳細に説
明するが、本発明は当該実施例によって何ら制限される
ものではない。実施例1〜4、比較例1〜4 表1に記載する処方に基づいて各成分を混合し、本発明
の液状製剤(本発明製剤:実施例1〜4)を調製した。
また、実施例1〜4の処方から5−メチル−2−(1−
メチルエチル)−シクロヘキシル−2−ヒドロキシプロ
ピオネート(表中、フレスコラート(H&R社製)と称
する)を除いた液状製剤(比較製剤:比較例1〜4)を
調製し、苦み指数、苦み度合、甘味指数、甘味度合い、
味の嗜好性、後味のよさ、味の総合評価及び薬効感(効
き目感)について、本発明製剤と比較した。
【0079】
【表1】
【0080】これらの液状製剤を、20代〜50代の咳
及び痰を伴う風邪を患った成人10名に服用してもら
い、苦み指数、苦み度合、甘み指数、甘み度合、味の嗜
好性、後味の良さ、味の総合評価及び薬効(効き目感)
について回答してもらった。なお、苦み指数又は甘み指
数とは、苦さ又は甘さの程度を意味するものであり、0
〜100の連続スケール法で点数ランク付けし、その得
点をZ値(偏差値)に変換して評価した(ショ糖のZ値
=1)。また、苦み度合または甘み度合とはその苦み又
は甘みが良いか否かを示すものであり、良好、やや良
好、どちらでもない、やや悪い、悪いといった5段階評
価(SD法)で回答してもらい、SD法によって得られ
た結果を0〜100点のスケールに換算して評価した。
味の嗜好性、後味の良さ、味の総合評価及び薬効(効き
目感)についても同様にSD法に基づいても評価した。
各液状製剤の服用はダブルブラインドで行い、服用順序
は被験者毎にランダムとした。 <結果>実施例1及び比較例1、実施例2及び比較例
2、実施例3及び比較例3及び実施例4及び比較例4の
結果を、それぞれ図1、図2、図3及び図4に示す。
【0081】この結果から、本発明の液状製剤は、比較
製剤に比べて著しく苦みが抑制されており、加えて味、
後味、嗜好感に優れた製剤であった。また、同量の薬物
を配合しながらも、嗜好感の向上に伴って、薬効感が向
上したことは驚くべき知見であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1(●)及び比較例1(△)において、
各甘味組成物の苦み指数、苦み度合、甘味指数、甘味度
合い、味の嗜好性、後味のよさ、味の総合評価及び薬効
感(効き目感)について、評価した結果を示す図であ
る。
【図2】実施例2(●)及び比較例2(△)において、
各甘味組成物の苦み指数、苦み度合、甘味指数、甘味度
合い、味の嗜好性、後味のよさ、味の総合評価及び薬効
感(効き目感)について、評価した結果を示す図であ
る。
【図3】実施例3(●)及び比較例3(△)において、
各甘味組成物の苦み指数、苦み度合、甘味指数、甘味度
合い、味の嗜好性、後味のよさ、味の総合評価及び薬効
感(効き目感)について、評価した結果を示す図であ
る。
【図4】実施例4(●)及び比較例4(△)において、
各甘味組成物の苦み指数、苦み度合、甘味指数、甘味度
合い、味の嗜好性、後味のよさ、味の総合評価及び薬効
感(効き目感)について、評価した結果を示す図であ
る。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 47/10 A61K 47/10 47/16 47/16

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】苦みを有する鎮咳または去痰作用を有する
    薬物、並びに一般式(I) 【化1】 (式中、Xはヒドロキシル基を有していてもメチレン
    基、又は酸素原子を示し、R1はヒドロキシル基を有し
    ていてもよい低級アルキル基を示し、nは0又は1を示
    す。)で示される化合物;一般式(II) 【化2】 (式中、R2はヒドロキシル基を有していてもよい低級
    アルキレン基を示し、R3及びR4は、同一又は異なって
    低級アルキル基、または互いに一緒になって、低級アル
    キル基を有していてもよい5〜6員環を構成するアルキ
    レン基を示す。)で示される化合物;または、一般式
    (III) 【化3】 (式中、R5は低級アルキル基を示し、R6及びR7は、
    同一又は異なって、低級アルキル基、または互いに一緒
    になって、低級アルキル基を有していてもよい5〜6員
    環を構成するアルキレン基を示す。)で示される化合物
    の少なくとも1種を含有することを特徴とする液状経口
    鎮咳剤または去痰剤。
  2. 【請求項2】苦みを有する鎮咳または去痰作用を有する
    薬物、及び一般式(I) 【化4】 で示される化合物を含有する液状経口鎮咳剤または去痰
    剤であって、化合物(I)が (i) nが1である場合に、Xが酸素原子で、R1がヒド
    ロキシル基を有する低級アルキル基である化合物: (ii)nが1である場合に、Xがヒドロキシル基を有する
    メチレン基で、R1が低級アルキル基である化合物:ま
    たは (iii) nが0である場合に、Xがメチレン基で、R1
    ヒドロキシル基を有する低級アルキル基である化合物の
    いずれか少なくとも1種である液状経口鎮咳剤または去
    痰剤。
  3. 【請求項3】苦みを有する鎮咳または去痰作用を有する
    薬物、及び一般式(II) 【化5】 で示される化合物を含有する液状経口鎮咳剤または去痰
    剤であって、化合物(II)が、式 【化6】 (式中、R2はヒドロキシル基を有する炭素数3〜6の
    低級アルキレン基を示す。)で示されるいずれか少なく
    とも1種である液状経口鎮咳剤または去痰剤。
  4. 【請求項4】苦みを有する鎮咳または去痰作用を有する
    薬物、及び一般式(III) 【化7】 で示される化合物を含有する液状経口鎮咳剤または去痰
    剤であって、化合物(III)が、式 【化8】 (式中、R5は炭素数1〜6の低級アルキル基を示
    す。)で示されるいずれか少なくとも1種である液状経
    口鎮咳剤または去痰剤。
  5. 【請求項5】化合物(I)が5−メチル−2−(1−メ
    チルエチル)−シクロヘキシル−2−ヒドロキシプロピ
    オネートである、請求項2記載の液状経口鎮咳剤または
    去痰剤。
  6. 【請求項6】薬物が、リン酸ジヒドロコデイン、グアヤ
    コールスルホン酸カリウム、臭化水素酸デキストロメト
    ルファン、塩酸ノスカピン、クエン酸チペピジン、塩酸
    クロペラスチン、塩酸アロクラミド、ジブナートナトリ
    ウム及びクレゾールスルホン酸カリウムよりなる群から
    選択される少なくとも1種である、請求項1乃至5のい
    ずれかに記載の液状経口鎮咳剤または去痰剤。
  7. 【請求項7】更に、dl−塩酸メチルエフェドリン、マ
    レイン酸クロルフェニラミン、カフェイン、無水カフェ
    イン及びアセチルサリチル酸よりなる群から選択される
    少なくとも1種を含有する請求項6記載の液状経口鎮咳
    剤または去痰剤
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