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JP2000119976A - 透かし模様を有する吸放湿性合成繊維布帛 - Google Patents

透かし模様を有する吸放湿性合成繊維布帛

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Publication number
JP2000119976A
JP2000119976A JP10293606A JP29360698A JP2000119976A JP 2000119976 A JP2000119976 A JP 2000119976A JP 10293606 A JP10293606 A JP 10293606A JP 29360698 A JP29360698 A JP 29360698A JP 2000119976 A JP2000119976 A JP 2000119976A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moisture
absorbing
synthetic fiber
cloth
fabric
Prior art date
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Pending
Application number
JP10293606A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruo Kashi
輝男 樫
Kentaro Mitani
健太郎 三谷
Mitsufuku Yamaguchi
満福 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP10293606A priority Critical patent/JP2000119976A/ja
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  • Woven Fabrics (AREA)
  • Decoration Of Textiles (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた吸放湿機能を有し、かつファッショ
ン性に富んだ優美な透かし模様を有した吸放湿性合成繊
維布帛を提供する。 【解決手段】 吸放湿性成分とポリアミドポリマーとか
らなる吸放湿性合成繊維と1種以上のポリエステル系繊
維で構成された布帛のポリエステル系繊維をアルカリ性
抜蝕液で部分的に抜蝕する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れた吸放湿性を
有し、かつファッション性に富んだ優美な透かし模様を
有する吸放湿性合成繊維布帛に関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成繊維は、木綿等の天然繊維に比べ
て、強力、耐摩耗性、寸法安定性、速乾性等の点で優れ
ており、衣料用素材として広く使用されているが、天然
繊維の有する優れた吸湿性を有しておらず、着用時の発
汗により、ムレ、ベタツキ等が生じ、天然繊維よりも快
適性の点で劣っている。一方、ファッション性面におい
ては、合成繊維は天然繊維で表現できない風合いを有
し、特に婦人衣料分野では、新合繊といわれる独特の風
合いを有した合成繊維の地位を確固たるものとしてい
る。
【0003】近年、多様化するファッションの中で婦人
衣料素材として、天然繊維の有する吸湿性を有しなが
ら、合成繊維の持つ張り、腰、ドレープ性のある風合と
透かし模様による表面変化を持った合成繊維布帛の要望
がある。従来より透かし模様を得る方法として、オパー
ル加工と呼ばれる抜蝕加工が幅広く利用されている。オ
パール加工には、ポリエステルやナイロン等の合成繊維
とセルロース系繊維の混紡、交織編布を強酸を用いて部
分的に処理し、セルロース系繊維のみ抜触して合成繊維
だけの透かし模様を得る方法がある。しかしこの方法
は、セルロース系繊維を用いているため吸湿性の優れた
透かし模様布帛が得られるが、合成繊維の持つ風合いを
奏することができないという問題点がある。
【0004】またポリエステル繊維とナイロン繊維の交
織編布を部分的に強アルカリを用いてポリエステル繊維
を抜蝕しナイロン繊維だけの透かし模様を得る方法があ
る。しかしこの方法は、合成繊維の持つ風合いを有した
透かし模様布帛が得られるが、吸湿性が劣るという問題
点がある。
【0005】加水分解性の異なるポリエステル繊維布
帛、例えば、単糸繊度の異なる2種以上のポリエステル
繊維を用いたポリエステル繊維布帛、あるいはポリマー
成分の異なるポリエステル繊維を用いたポリエステル繊
維布帛を、強アルカリを用いて加水分解性の大きい方の
ポリエステル繊維を抜蝕して加水分解性の低い方のポリ
エステル繊維を残した透かし模様を得る方法がある。し
かしこの方法は、多様な風合いを有した透かし模様布帛
が得られるが、吸湿性が劣り、透かし模様部分の残存す
るポリエステル繊維の強度低下が起こりやすいという問
題点がある。
【0006】
【発明が解決しようする課題】本発明は、このような現
状を鑑みて行われたものであり、優れた吸放湿性を有
し、かつファッション性に富んだ優美な透かし模様を有
する吸放湿性合成繊維布帛を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。すなわち、本発明は、吸放湿性成分とポリアミドポ
リマーとからなる吸放湿性合成繊維と1種以上のポリエ
ステル系繊維で構成された布帛のポリエステル系繊維が
アルカリ性抜蝕液で部分的に抜蝕されている布帛であっ
て、25℃×60%RH環境下で平衡水分率に達した該
布帛を34℃×90%RH環境下に30分間放置したと
きの吸湿性が1.5%以上、34℃×90%RH環境下
で平衡水分率に達した該布帛を25℃×60%RH環境
下に30分間放置したときの放湿性が2%以上であるこ
とを特徴とする透かし模様を有する吸放湿性合成繊維布
帛を要旨とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の布帛は、吸放湿性成分とポリアミドポリマーと
からなる吸放湿性合成繊維と1種以上のポリエステル系
繊維で構成された吸放湿性合成繊維布帛である。本発明
で用いる吸放湿性合成繊維布帛とは、25℃×60%R
H環境下で平衡水分率に達した該布帛を34℃×90%
RH環境下に30分間放置したときの吸湿性が1.5%
以上、34℃×90%RH環境下で平衡水分率に達した
該布帛を25℃×60%RH環境下に30分間放置した
ときの放湿性が2%以上の吸放湿性を有している布帛で
ある。
【0009】ここで、34℃×90%RHの温湿度条件
は、初夏から盛夏にかけて人が衣服を着用しているとき
の人体と衣服の間の温湿度状態に概ね相当するものであ
り、25℃×60%RHの温湿度条件は、年間を通じて
概ね平均的な温湿度状態や室内環境を想定したものであ
る。本発明のように、25℃×60%RH環境下で平衡
水分率に達した布帛を34℃×90%RH環境下に30
分間放置したときの吸湿性が1.5%以上、すなわち2
5℃×60%RH環境下で平衡水分率に達した布帛を3
4℃×90%RH環境下に移し、30分間放置する間に
吸湿する吸湿量が1.5%以上であることにより、この
吸放湿性合成繊維布帛は、人体から排出される水蒸気の
汗をすばやく吸湿することができる。
【0010】また、34℃×90%RH環境下で平衡水
分率に達した布帛を25℃×60%RH環境下に30分
間放置したときの放湿性が2%以上、すなわち34℃×
90%RH環境下に放置して平衡水分率に達した布帛を
25℃×60%RH環境下に移し、30分間放置する間
に放湿される放湿量が2%以上であることにより、この
吸放湿性合成繊維布帛は、一旦吸湿した繊維内部水分
を、通常衣服内の空間より温湿度の低い衣服外の空間へ
とすばやく放湿することができる。
【0011】実際には、吸放湿性合成繊維布帛は、人体
から排出される水蒸気の汗を吸湿しながら同時に衣服外
へと放出するので、吸湿性と放湿性を別々に測定するこ
とは困難であるが、ここでは前記の吸湿性と放湿性の定
義でその指数とした。前述したように、本発明布帛は、
吸湿性が1.5%以上で、放湿性が2%以上である必要
があるが、放湿性が吸湿性と同等かまたは高いことが望
ましい。すなわち、放湿性が吸湿性より低いと、時間の
経過と共にに人体からの水蒸気の汗が徐々に布帛に蓄積
され、吸湿性能が低下する場合がある。また、吸湿性が
1.5%未満の場合や放湿性が2%未満の場合には、吸
湿量や放湿量自体が小さいため、衣服内が蒸れやすくな
るので好ましくない。
【0012】前記の吸放湿性能は、本発明の合成繊維に
用いられる吸放湿性成分によってもたらされるものであ
るが、吸放湿性成分としては、前述の吸放湿性能を満足
するものであればよい。好ましいものとして、ポリアル
キレンオキサイドとポリオール及び脂肪族ジイソシアネ
ート化合物との反応によって得られるポリアルキレンオ
キサイド変性物を挙げることができる。特に、次の群か
らそれぞれ1種以上選ばれた化合物の反応により得られ
た変性物がポリアミドポリマーと同時に溶融紡糸が可能
である点からも最も好ましい。ポリアルキレンオキサイ
ドとしては、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレン
オキサイド及び両者の共重合体、ポリオールとしては、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレ
ングリコール等のグリコール類、脂肪族ジイソシアネー
トは、ここでは脂肪族ジイソシアネートも含むが、ジシ
クロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネ−ト、
1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート等が挙げられ
る。ここで、芳香族成分を含むジイソシアネートを用い
ると、着色または経時的な黄変がみられるので好ましく
ない。
【0013】本発明の吸放湿性合成繊維は、上述の吸放
湿性成分とポリアミドポリマーとからなり、ここで用い
るポリアミドポリマーは、例えば、ε−カプロラクタム
を重合した重合体のナイロン6、ヘキサメチレンジアミ
ンとアジピン酸を重縮合した重合体のナイロン66等を
挙げることができる。
【0014】本発明の吸放湿性合成繊維は、上述の吸放
湿性成分とポリアミドポリマーとからなり、形態として
は、吸放湿性成分がアルカリ性抜蝕液で抜蝕されないよ
うな形態であればどのような形態であってもかまわない
が、好ましくは吸放湿性成分または吸放湿性成分とポリ
アミドポリマーをブレンドしたものを芯部に、ポリアミ
ドポリマーを鞘部に配した芯鞘型、吸放湿性成分または
吸放湿性成分とポリアミドポリマーをブレンドしたもの
を内層(島)に、ポリアミドポリマーを外層(海)に配
した海島型等がよい。
【0015】吸放湿性合成繊維における吸放湿性成分と
ポリアミドポリマーの構成比率としては、上述の吸湿性
と放湿性を同時に満足するように設定すればよく、また
目的や用途に応じて決定すればよい。例えば、吸放湿性
成分として前述のポリアルキレンオキサイド変性物を用
いる場合は、繊維全体の重量に対して約5〜50重量%
の範囲が好ましい。
【0016】また、本発明の吸放湿性合成繊維の単糸繊
度は、一般に0.1〜20デニールの範囲が好ましい
が、特に限定するものでなく、断面形状についてもどの
ような形状であってもよい。さらに、本発明の吸放湿性
合成繊維は、マルチフィラメントの長繊維として使用す
ることがコストの面で好ましいが、短繊維化して紡績糸
として用いてもよい。
【0017】本発明は、上述の吸放湿性合成繊維と1種
以上のポリエステル系繊維で構成された吸放湿性合成繊
維布帛を用いる。ここで用いる1種以上のポリエステル
系繊維は、エチレンテレフタレートを主たる繰り返し単
位とするポリエステルからなる繊維で、単一重合体、共
重合体、また二種以上の重合体の混合物から構成される
ものである。具体的には、エチレングリコールとテレフ
タル酸の重合体からなるポリエステル系繊維、エチレン
グリコールとテレフタル酸の重合体に、P−オキシ安息
香酸、イソフタル酸、ナフタリンジカルボン酸、ジフェ
ニールジカルボン酸、セバシン酸、トリメリット酸、5
−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−カリウムスルホ
イソフタル酸、5−メチルスルホイソフタル酸、ポリア
ルキレングリコール等を共重合したポリエステル系繊
維、およびこれらの重合体を混合して紡糸したポリエス
テル系繊維を挙げることができる。また、上述のポリエ
ステル系繊維の単糸繊度は、一般に0.1〜20デニー
ルの範囲が好ましいが、特に限定するものでなく、断面
形状についてもどのような形状であってもよい。
【0018】本発明で用いる布帛とは、吸放湿性合成繊
維とポリエステル系繊維で構成された織物、編物、不織
布のことで、構成方法としては、吸放湿性合成繊維とポ
リエステル系繊維を合撚、流体交絡混繊または整経、製
織、製編時における配列等の方法を適宜採用して行うこ
とができる。
【0019】本発明では、上述の吸放湿性合成繊維とポ
リエステル系繊維で構成された布帛をアルカリ性抜蝕液
によって部分的にポリエステル系繊維を抜蝕し透かし模
様を布帛に形成する。ここで用いるアルカリ性抜蝕液と
は、アルカリ金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩等を含
むもので、コスト、抜蝕性から水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムを用いるのが好ましい。アルカリ性抜蝕液を
用いて行う抜蝕工程は、特に限定するものでないが、ア
ルカリ性抜蝕液をローカストビーンガム、ブリテッシュ
ガム、グアールガム、カルボキシメチルセルロース系糊
剤等で適度な粘度の調整液とした後、スクリーン捺染
機、ロータリー捺染機、ローラー捺染機等の捺染機で布
帛に任意模様の印捺を行い、引き続き、湿熱、乾熱にて
熱処理した後、湯洗あるいは水洗でポリエステル系繊維
の分解物とアルカリ性成分、糊剤を除去する方法で行え
ばよい。本発明は、以上の構成を有するものである。
【0020】
【作用】本発明の布帛は、吸放湿性成分を含有した合成
繊維を用いているので、25℃×60%RH環境下で平
衡水分率に達した該布帛を34℃×90%RH環境下に
30分間放置したときの吸湿性が1.5%以上、34℃
×90%RH環境下で平衡水分率に達した該布帛を25
℃×60%RH環境下に30分間放置したときの放湿性
が2%以上の吸放湿性を有し、従来の合成繊維布帛にな
い優れた吸放湿性を有している。さらに、吸放湿性合成
繊維とポリエステル系繊維で構成した布帛であるので、
アルカリ性抜蝕液でポリエステル系繊維を抜蝕して得ら
れた透かし模様は、非抜蝕部分との境界が明確になりク
リヤーな透かし模様となるとともに、得られた透かし模
様部分の強度低下が非常に小さいものとなり、ファッシ
ョン性に富んだ優美な透かし模様を有する吸放湿性合成
繊維布帛を得ることができる。
【0021】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。実施例における測定・評価は下記の方法で行った。 吸湿性及び放湿性 試料を温度105℃で2時間乾燥して重量W0を測定した
後、25℃×60%RHの温湿度条件下で24時間放置
して試料重量W1を測定する。次に、この試料を34℃×
90%RHの温湿度条件下に移し、30分後の試料重量
W2を測定する。続いて、試料を更に34℃×90%RH
の温湿度条件下に24時間放置し、試料重量W3を測定し
た後、再度25℃×60%RHの温湿度条件に移し、3
0分後の試料重量W4を測定する。ここで得られたW0〜W4
を下記式に代入し、吸湿性及び放湿性を求めた。 吸湿性(%)={(W2−W1)/W0}×100 放湿性(%)={(W3−W4) /W0}×100
【0022】柄の鮮明度 官能検査に基づいて抜蝕部分と非抜蝕部分の境界の鮮明
度を次の3段階で評価した。 ○:柄が鮮明である。 △:柄がやや不鮮明である。 ×:柄が不鮮明である。
【0023】引裂強さ JIS L−1096 シングルタング法
【0024】風合 官能検査に基づいてドレープ性、張り、腰の風合を相対
的に次の3段階で評価した。 ○:ドレープ性、張り、腰の風合が良好である。 △:ドレープ性、張り、腰の風合がやや不良である。 ×:ドレープ性、張り、腰の風合が不良である。
【0025】実施例1 吸放湿性成分としてポリエチレンオキサイドおよび1,
4−ブタンジオールとジシクロヘキシルメタン−4,4
−ジイソシアネートの反応物であるポリエチレンオキサ
イド変性物、ポリアミドポリマーとしてナイロン6を使
用し、ポリエチレンオキサイド変性物とナイロン6とを
80/20の比率でブレンドした後、芯鞘型ノズルを用
いて、芯に前述のブレンド物、鞘にナイロン6を用いて
芯鞘比率50/50の芯鞘糸を紡糸し、延伸を行い30
d/12fの吸放湿性合成繊維を得た。なお、上記のポ
リエチレンオキサイド変性物は、特開平6−31662
3号公報に記載の吸水性樹脂の製法に準じて合成した。
次に、50d/36fのポリエステル繊維と前述の吸放
湿性合成繊維(30d/12f) を混繊し、この混繊糸
を経糸と緯糸に用いてタフタ組織の織物を製織し、常法
に従って精練、プレセットを行い、吸放湿性合成繊維布
帛を得た。この吸放湿性合成繊維布帛に、下記処方1か
らなるアルカリ性抜蝕液を、800メッシュのフラット
スクリーンを用いて花柄模様に印捺し、乾燥した後、H
Tスチーマーを用いて175℃の過熱蒸気中で9分間の
熱処理を行った後、湯洗して分解物や残留アルカリ、糊
剤等を除去し、乾燥し、花柄模様に抜蝕した( 抜蝕占有
面積30%)透かし模様を有する吸放湿性合成繊維布帛
(実施例1)を得た。 処方1 カルボキシメチルセルロース 5部 水酸化ナトリウム 15部 水 80部
【0026】比較例1 本発明との比較のため、実施例1で用いた吸放湿性合成
繊維を通常のナイロン6繊維に代える以外は、実施例1
と全く同一の方法で比較例1の透かし模様を有する合成
繊維布帛を得た。 比較例2 実施例1で用いた吸放湿性合成繊維を通常のポリエステ
ル繊維に代える以外は、実施例1と全く同一の方法で比
較例2の透かし模様を有する合成繊維布帛を得た。実施
例1、比較例1、比較例2の透かし模様を有する合成繊
維布帛の測定・評価を行い、その結果を表1に示した。
【0027】
【表1】 表1から明らかなように、実施例1の布帛は、吸放湿性
に優れ、抜蝕部の強度低下が少なく、鮮明な花柄の透か
し模様を有していた。一方、比較例1の布帛は、強度低
下が少なく、鮮明な花柄の透かし模様を有しているが、
吸放湿性が低く、比較例2の布帛は、吸放湿性が低く、
抜蝕部の強度低下があり、花柄の透かし模様が不鮮明で
あった。
【0028】実施例2 実施例1で用いたのと同一の吸放湿性成分(ポリエチレ
ンオキサイド変性物)とナイロン6を使用し、ナイロン
6とポリエチレンオキサイド変性物を70/30の比率
でブレンドし、芯鞘型ノズルを用い、芯に前述のブレン
ド物、鞘にナイロン6を用いて芯鞘比率40/60の芯
鞘糸を紡糸し、延伸を行い35d/12fの吸放湿性合
成繊維を得た。次に、単糸繊度0.3dの55d/18
0fのポリエステル繊維と前述の吸放湿性合成繊維(3
5d/12f) を混繊し、得られた混繊糸を経糸に用
い、緯糸に前述の35d/12fの吸放湿性合成繊維を
引き揃えた70d/24fを用い、8枚朱子組織の織物
を製織し、常法に従って精練、プレセットを行った。こ
の織物を、織物の表面を320メッシュのサンドペーパ
ーでカバーされた1本ロール型エメリー起毛機(和歌山
鉄工株式会社製)を用いて起毛し、続いてポリエステル
繊維をアルカリ減量加工(減量率10重量%)し、スエ
ード調織物とした。続いて、このスエード調織物を用い
て、実施例1と同一の方法にて抜蝕加工を行い、透かし
模様を有する吸放湿性合成繊維布帛(実施例2)を得
た。
【0029】比較例3 本発明との比較のため、実施例2の吸放湿性合成繊維を
通常のナイロン6繊維に代える以外は、実施例2と全く
同一の方法で比較用の布帛(比較例3)を得た。
【0030】比較例4 実施例2の吸放湿性合成繊維を通常のポリエステル繊維
に代える以外は、実施例2と全く同一も方法で比較用の
布帛(比較例4)を得た。
【0031】比較例5 経糸に50番手のポリエステル綿混紡糸(混紡率50/
50)を用い、緯糸に実施例2で用いた吸放湿性合成繊
維を用い、実施例2と同一の組織に製織し、常法に従っ
て精練、プレセットを行った。ついで、実施例2と同一
の条件で起毛し、ポリエステル繊維をアルカリ減量加工
( 織物減量率10%)し、スエード調織物とした。続い
て、このスエード調織物を用いて、下記処方2からなる
粘度10000mPa・s/25℃の抜蝕液を、実施例
1と同一の条件で印捺、乾燥、熱処理、湯洗を行い、比
較用の布帛(比較例5)を得た。 処方2 ブリテッシュガム 25部 無水硫酸アルミニウム 15部 グリセリン 8部 水 52部 実施例2、比較例3、比較例4、比較例5の透かし模様
を有する布帛の性能を測定・評価し、その結果を表2に
示した。
【0032】
【表2】
【0033】表2から明らかなように、実施例2の布帛
は、吸放湿性に優れ、抜蝕部の強度低下が少なく、ポリ
エステル極細繊維の持つ独特の表面タッチのスエード感
を有し、かつ鮮明な花柄の透かし模様を有していた。一
方、比較例3の布帛は、抜蝕部の強度低下が少なく、鮮
明な花柄の透かし模様を有しているが、吸放湿性が低
い。比較例4の布帛は、吸放湿性が低く、抜蝕部の強度
低下があり、花柄の透かし模様が不鮮明であった。比較
例5の布帛は、吸放湿性は優れていたが、抜蝕部の強度
低下があり、花柄の透かし模様が不鮮明であった。
【0034】
【発明の効果】本発明布帛は、環境の温湿度状態により
吸湿機能や放湿機能を発揮できる優れた吸放湿機能を有
し、かつファッション性に富んだ優美な透かし模様を有
した吸放湿性合成繊維布帛であるので、シャツ、ブラウ
ス、インナー等の衣料用途において着用感の快適なファ
ッション性に富んだ衣料を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L031 AA18 AA20 AB01 AB31 BA11 CA01 CA07 DA00 DA08 4L035 EE05 FF10 GG03 JJ18 LC01 LC02 LC07 4L048 AA20 AA23 AA24 AA28 AB07 BA01 BA02 CA07 CA18 DA01 EB03 EB04 EB05 4L049 AA06 AA16 AB11 BA34 BA36 BA39 DA09 DA23 DA26 DA30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸放湿性成分とポリアミドポリマーとか
    らなる吸放湿性合成繊維と1種以上のポリエステル系繊
    維で構成された布帛のポリエステル系繊維がアルカリ性
    抜蝕液で部分的に抜蝕されている布帛であって、25℃
    ×60%RH環境下で平衡水分率に達した該布帛を34
    ℃×90%RH環境下に30分間放置したときの吸湿性
    が1.5%以上、34℃×90%RH環境下で平衡水分
    率に達した該布帛を25℃×60%RH環境下に30分
    間放置したときの放湿性が2%以上であることを特徴と
    する透かし模様を有する吸放湿性合成繊維布帛。
  2. 【請求項2】 吸放湿性成分がポリアルキレンオキサイ
    ドとポリオール及び脂肪族ジイソシアネート化合物との
    反応によって得られたポリアルキレンオキサイド変性物
    である請求項1記載の透かし模様を有する吸放湿性合成
    繊維布帛。
JP10293606A 1998-10-15 1998-10-15 透かし模様を有する吸放湿性合成繊維布帛 Pending JP2000119976A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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