JP2000161366A - クロスローラベアリングおよびクロスローラベアリング用リテーナ - Google Patents
クロスローラベアリングおよびクロスローラベアリング用リテーナInfo
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Abstract
定して転動し、かつ、騒音が発生することがないなど、
種々の効果が得られるクロスローラベアリング及び該効
果を奏し得るリテーナを提供すること。 【解決手段】 外周に断面V字状の溝16が形成された
内輪10と、内周に断面V字状の溝26が形成された外
輪20とが、同軸をなして配置されることにより、該溝
間に軌道50が形成され、この軌道50に、複数のロー
ラ30がその回転軸の向きを適宜異ならしめて配列収容
されたクロスローラベアリングにおいて、上記軌道50
に環状をなす樹脂製リテーナ40が収容され、このリテ
ーナが、隣合うローラ間に介在する間座部41と、これ
ら間座部41を連ねる連結部43とが一体成形されてな
る。
Description
リング及びこれに用いられるリテーナに関する。
でありながら、一個のベリングでアキシャル荷重、ラジ
アル荷重、モーメント荷重などのあらゆる方向の荷重を
同時に受けることができるものとして知られている。通
常、クロスローラベリングでは、各ローラを整列させる
手段が設けられる。従来、ローラを整列させる手段とし
て金属製のリテーナを具備したクロスローラベアリング
がある。このリテーナは、薄い金属板を短い円筒状に形
成してなり、周方向に等間隔をおいて窓が設けられ、各
窓にローラが収容される。また、他の構成のクロスロー
ラベアリングとして、各ローラ間に樹脂製の間座(スペ
ーサリテーナ)を介在させたものが知られている。
ナは、ローラとの接触面積が小さいので、ローラの保持
が必ずしも安定せずにスキューを生じ易く、負荷容量の
減少及び摩耗量の増大を招来する虞れがある。また、リ
テーナとローラとの金属同士の接触によって騒音が発生
する可能性がある。なお、これらの問題は高速回転時に
顕著になることが懸念される。一方、上記間座は、ロー
ラとの接触面積が大きく、かつ、樹脂製であるから、こ
れを使用することで上記のような問題は軽減される。し
かしながら、回転中にローラと間座のすきま(周方向す
きま)が常に変化し、すきまが大きくなった箇所のロー
ラがスキューを起こす可能性がある。また、間座自体の
倒れを防ぐために、間座の厚みが比較的大きく設定され
ており、その分、ローラの数が制限されて負荷容量の増
大を図ることが困難である。本発明は上記した従来技術
の欠点に鑑みてなされたものであって、全てのローラが
スキューを生ずることなく安定して転動し、かつ、騒音
が発生することがないなど、種々の効果が得られるクロ
スローラベアリング及び該効果を奏し得るリテーナを提
供することを目的とする。
面V字状の溝が形成された内輪と、内周に断面V字状の
溝が形成された外輪とが、同軸をなして配置されること
により、該溝間に軌道が形成され、この軌道に、複数の
ローラがその回転軸の向きを適宜異ならしめて配列収容
されたクロスローラベアリングにおいて、上記軌道に環
状をなす樹脂製リテーナが収容され、このリテーナが、
隣合うローラ間に介在する間座部と、これら間座部を連
ねる連結部とが一体成形されてなることを特徴とする。
ローラベアリングにおいて、上記連結部は上記リテーナ
の中心軸方向に延在され、上記内輪の外周面と上記外輪
の内周面との間に形成された隙間に収容されていること
を特徴とする。第3の発明は、第1の発明に係わるクロ
スローラベアリングにおいて、上記連結部は上記内輪及
び外輪の断面V字状の溝の底部に形成された収容溝に収
容されていることを特徴とする。第4の発明は、第2ま
たは第3の発明に係わるクロスローラリングにおいて、
上記連結部は上記間座部各々の片側に配設されているこ
とを特徴とする。第5の発明は、第2または第3の発明
に係わるクロスローラリングにおいて、上記連結部は上
記間座部各々の両側に配設されていることを特徴とす
る。
クロスローラリングにおいて、上記リテーナは潤滑材を
保持してなることを特徴とする。第7の発明は、第1乃
至6の発明に係わるクロスローラリングにおいて、上記
リテーナには、潤滑剤溜まり部が設けられていることを
特徴とする。第8の発明は、第1乃至7のうちいずれか
の発明に係わるクロスローラリングにおいて、上記内
輪、外輪のうち少なくとも一方が一対のリング部材を結
合して構成され、上記リテーナが、一箇所において周方
向と交差する方向に切断され、その弾性により拡径また
は縮径可能とされていることを特徴とする。第9の発明
は、複数のローラが回転軸の向きを適宜異ならしめて配
列されてなるクロスローラベアリングに用いられ、上記
ローラを等間隔離した状態で保持するリテーナにおい
て、樹脂により環状に形成され、その周方向に間隔をお
いて並べられた間座部と、これら間座部を連ねる連結部
とが一体成形されてなることを特徴とする。
すクロスローラベアリングについて図1乃至図7を参照
しながら説明する。図1乃至図3に示すように、クロス
ローラベアリングは、内輪10と、外輪20と、これら
内外輪10、20間に収容された多数のローラ30と、
これらローラ30を等間隔離した状態で保持するための
リテーナ40とを、基本的構成要素として備えている。
図1、図3、図6に示すように、上記内輪10の外周面
は円筒面15をなしており、その軸方向中央に断面V字
状の溝16が形成されている。この溝16は、互いに対
峙する一対の円錐面16aからなる。これら円錐面16
aは内輪10の中心軸線Lに対して45゜の傾きをなし
ている。
20は、一対のリング部材21を結合して構成されてい
る。具体的には、両リング部材21は同形状をなしてお
り、各々の内周面は、円筒面25と、上記中心軸線Lに
対して45゜の傾きをなす円錐面26aとを連ねること
により形成されている。一対のリング部材21が互いに
結合された状態で、2つの円錐面26aにより断面V字
状の溝26が形成される。一対のリング部材21の相互
当接面は平坦面とされ、この平坦面には半径方向に延び
る複数の溝24aが周方向に例えば90゜の角度をもっ
て形成されている。これらの溝24aが合わさって、上
記溝26に連通する潤滑材注入穴24が構成されてい
る。
同軸をなして配置されており、各々の溝16、26同士
が対峙することにより、断面がほぼ正方形の円環状の軌
道50が形成されている。また、内輪10の円筒面15
と外輪20の円筒面25との間には隙間55が形成され
ている。なお、内輪10及び外輪20は、軸受用鋼(例
えばSUJ2)やSUS440Cを素材としている。
と軸方向長さが略等しく(より正確には直径が若干大き
い)、上記軌道50内に並べて収容されており、その回
転中心が内外輪10、20の中心軸線Lに対して45゜
傾斜している。本実施例の場合、各ローラ30は1つず
つ交互に傾斜方向を変えて並べられており、上記軌道5
0に沿って見たとき、隣合うローラ30の回転軸は90
゜の角度をもって交差している(図1、図4[C]、
[D]及び図5参照)。ローラ30の材質としては、軸
受用鋼(例えばSUJ2)やSUS440Cが採用され
る。
輪10と外輪20の間の軌道50に収容され、内外輪1
0、20と同軸をなしている。図4乃至7に示すよう
に、リテーナ40は、隣合うローラ間に介在すべく周方
向に等間隔をおいて交互に並ぶように配置された第1間
座部41及び第2間座部42と、これら間座部41、4
2連ねる一対の連結部43とを備えている。これら構成
部41、42及び43は、合成樹脂を素材として一体成
形されている。なお、リテーナ40の材質、製造に関し
ては、後に詳述する。
状の帯(短い円筒形状)をなし、互いに上記中心軸線L
方向において離間対峙している。図6に示すように、こ
れら一対の連結部43は、内輪10の円筒面15(外周
面)と外輪20の円筒面25(内周面)との間の隙間5
5に挿通されている。
部43間に配置されている。図6に示すように、これら
間座部41、42は、内外輪10、20の径方向に沿う
断面形状が、上記軌道50の断面よりも小さい正四角形
をなしており、軌道50に遊挿されている。この状態に
おいて、間座部41、42の径方向、内側の部位が内輪
10の断面V字状の溝16に入り込むようにして張り出
しており、この部位(直角三角形をなす部位)の2つの
円錐面が、該溝16の円錐面16aにそれぞれ対峙して
いる。同様に、間座部41、42の径方向、外側の部位
が外輪20の断面V字状の溝26に入り込むようにして
張り出しており、この部位の2つの円錐面が、該溝26
の円錐面26aに対峙している。
の周方向の両側)には、リテーナ40の中心軸線Lに対
して45゜傾斜すると共に、傾斜方向が異なる円筒面4
1a、41bが形成されている。同様に第2間座部42
の両側にも円筒面42a、42bが形成されている。な
お、上記連結部43には切欠43aが形成されており、
この切欠43aには、上記円筒面41a、41b、42
a、42bと連なる円筒面が形成されている。
1間座部41の周方向中央からみて反時計回り方向に位
置する円筒面)と、第2間座部42の一方の円筒面42
a(第2間座部42の周方向中央からみて時計回り方向
に位置する円筒面)との間に、上記ローラ30を収容す
るための収容空間45aが形成されている。同様に、第
1間座部41の他方の円筒面41bと、第2間座部42
の他方の円筒面42bとの間に、上記ローラ30を収容
するための収容空間45bが形成されている。
容空間45a、45bの中心軸線Ka、Kbは、リテー
ナ40の中心軸線Lに対して45゜傾斜するが、傾斜方
向が異なり互いに直交している。よって、これら収容空
間45a、45bに収容される各ローラ30は、その回
転中心の傾斜方向を交互に変えて配置されることにな
る。なお、ローラ30の配列は、本実施例のように一つ
ずつ交互に回転中心を直行させるのではなく、2つお
き、3つおき等に回転中心の向きを変えてもよく、種々
の配列が可能である。図6に示すように、一方の収容空
間45aに収容されたローラ30の周面は、内輪10の
溝16の一方の円錐面16a(図6において上側の円錐
面)と外輪20の溝26の一方の円錐面26a(図6に
おいて下側の円錐面)に接している。同様に、他方の収
容空間45bに収容されたローラ30の周面は、内輪1
0の溝16の他方(下側)の円錐面16aと外輪20の
溝26の他方(上側)の円錐面26aに接している。
テーナ40は、一箇所において周方向と交差、本実施例
の場合直交する方向(直径の方向)に切断されている。
具体的には、収容穴45bに対応する一対の連結部43
が切断されている。この切断線を図中参照符号48で示
す。リテーナ40は、樹脂製で弾性を有しているため、
図4(A)において矢印で示すように、拡径するように
(切断線48で対峙する2つの端を互いに離すよう
に)、又、逆に縮径するように、自在に弾性変形させる
ことができる。上記各間座部41、42と一対の連結部
43が仮想円筒面上に位置しているので、この弾性変形
は比較的容易である。
したことにより、半径方向で半割されていない内外輪を
用いてクロスローラベアリングを組み立てることができ
る。すなわち、例えば本実施例のように、外輪20につ
いて、一対のリング部材21を結合してなるように構成
すればベアリングの組立が可能で、断面V字状の溝の途
中に切れ目が生ずることがなく、ローラの円滑な転動が
保証される。当該クロスローラベアリングの組立につい
ては後述する。なお、本実施例では外輪20を一対のリ
ング部材により構成しているが、内外輪10、20のう
ち少なくとも一方をこのように分割可能な構成とすれば
よい。
ーナ40の間座部41、42において、外輪20の溝2
6に入り込む部位の円錐面には、リテーナ40の周方向
に延びる潤滑剤溜まり部としての潤滑剤溜まり溝49が
形成されている。この潤滑剤溜まり溝49を設けたこと
により、一旦供給・充填された潤滑剤、例えばグリース
や通常の潤滑油が長期にわたって保持され、給油を行わ
ずとも潤滑状態が長期間保たれ、いわゆるメンテナンス
フリーに寄与する。後述するが、リテーナ40自体に潤
滑油を浸漬するなどして保持させることとする場合、上
記潤滑剤溜まり溝49による潤滑剤保持機能と相俟て、
潤滑剤無供給にても極めて長期にわたって潤滑作用がな
され、メンテナンスフリー化が実現する。なお、潤滑剤
を保持する潤滑剤溜まり部としては、上記の如き潤滑剤
溜まり溝49に限らず、種々の構成を採用し得る。
法について説明する。まず、リテーナ40の材質は、合
成樹脂、例えばポリアミド系エラストマーやポリエステ
ル系エラストマー等である。かかる素材を用い、射出成
形により製造する。具体的には、成形金型内に上記ロー
ラ30よりも僅かに径の大きなダミーローラを適宜配列
し、この金型内に溶融した合成樹脂を射出し、冷却固化
させた後に離型する。かくして得られた成形体からダミ
ーボールを抜き取ることでリテーナ40が完成する。こ
のように、実際のローラ30よりも径の大きなダミーロ
ーラを中子として用いてリテーナ40を成形すれば、前
述した各間座部41、42の円筒面41a、41b、4
2a、42bはダミーローラの周面に倣って形成される
ので、ローラ30の半径よりも大きな曲率半径の曲面と
して容易に成形することができる。なお、ダミーローラ
に代えて、成形金型の型成形面に、ダミーローラと同寸
法の突起を形成しておき、離型に伴って該突起が成形体
から抜けるようにしてもよい。
ローラ30自体を中子として成形金型内にインサート
し、これによってリテーナ40を成形することも可能で
ある。但し、この場合はローラ30と成形体とが密着し
ているので、金型から取り出した成形体をそのまま鉱油
系潤滑油に浸漬し、合成樹脂製の成形体を潤滑油によっ
て膨潤させる。これにより、各間座部41、42の円筒
面はローラ30の半径よりも大きな曲率半径の曲面とな
る。
ローラ30と間座部41、42との間に隙間が形成さ
れ、間座部に対するローラ40の自由な回転を確保する
ことができる。
ことにより、リテーナ40自体が潤滑油を含浸(保持)
し、耐久性が向上すると共に、給油を行わずとも長期に
わたって潤滑状態が保たれ、いわゆるメンテナンスフリ
ーが達成される。なお、リテーナ40の潤滑油含浸量
は、リテーナ自体の材質と、これに含浸される潤滑油の
種類等を適宜選択することで調整することが可能であ
る。また、本実施例においては、合成樹脂により所定形
状に成形した後に潤滑油を含浸させることとしている
が、この他、素材としての合成樹脂に予め潤滑油を混合
(保持)させてから所定の形状に成形したものや、モノ
マーを重合して合成樹脂を製造する段階でモノマー中に
潤滑油を混合し、得られた潤滑油含有の合成樹脂を所定
の形状に成形したもの等も使用できる。
対的回転の際に、ローラ30が軌道50内を転動する。
この際、リテーナ40も、ローラ30の転がりに伴い、
軌道50に沿って回転する。リテーナ40が具備する各
間座部41、42はローラ30との接触面積が大きいの
でローラ30の保持が安定してスキューを生じ難い。加
えて、各間座部41、42は連結部43によって互いに
連ねられているから、間座部41、42の円筒面41
a、41b、42a、42bとローラ30とのすきま
(周方向すきま)がほとんど変化せず、すきまに起因し
て一部のローラがスキューを起こすこともない。これら
のことから、全てのローラ30が安定して転動し、負荷
容量が確保され、摩耗量が少なく抑えられる。また、リ
テーナ40が樹脂製であるから、ローラ30との接触に
よって発生する音も極めて低レベルとなる。なお、高速
回転時、間座部41、42に遠心力が働き、該間座部と
ローラ間に作用する接触応力が緩和される。
によって支えられて倒れることがないから、倒れを防ぐ
ために間座部41、42の厚みを大きく設定する必要が
ない。故に、間座部の厚み、すなわちローラ間の寸法が
必要最小限に抑えられ、ローラ30の数を増やして負荷
容量の増大を図ることが可能である。なお、各間座部4
1、42は、それぞれ一側のみに円筒面を形成してもよ
い。
ついて説明する。円環状のリテーナ40を、前述したよ
うに、切断線48にて対峙する2つの端を広げるように
して拡径しながら、内輪10の溝16に対応させ、この
状態で元の自然な円環状に復元させる。これにより、リ
テーナ40の各間座部41、42の径方向、内方向に突
出する部位が該溝16に嵌まりこむ。上記リテーナ40
は、間座部41、42の径方向、内方向に張り出す部分
が邪魔になるので、円環のままでは内輪10に装着する
ことができない。本実施形態では、リテーナ40を1箇
所で切断することにより、一旦拡径させることができる
ので、内輪10に装着することができる。
円錐面26aを上にして水平をなす設置面に載せる。そ
して、リテーナ40を装着した内輪10を外輪20に嵌
めるようにして、上記設置面に載せる。この状態で、リ
テーナ40の一方の収容穴45aの全てにローラ30を
嵌めこむ。次いで、外輪20の他方のリング部材21
を、円錐面26aを下にして上記一方のリング部材21
に載せる。これにより、予定の半分の数のローラ30を
組み込んだ内外輪10、20、リテーナ40からなる組
立体が形成される。次に、上記組立体を上下逆にし、上
側になった上記一方のリング部材21を外す。この状態
で、リテーナ40の他方の収容穴45bにローラ30を
嵌めこむ。その結果、全てのローラ30がリテーナ40
にセットされた状態になる。次に、上記一方のリング部
材21を再び他方のリング部材21の上に載せ、ボルト
22とナット23を用いて、これら一対のリング部材2
1を締結する。かくしてクロスローラベアリングの組立
が完了する。
のリング部材21により構成している故に上記の組立工
程となるが、内輪10を一対のリング部材により構成す
る場合には、リテーナ40を上記切断線48で対峙する
2つの端部を重ねるようにして縮径させ、外輪20の溝
26に位置させ、この状態で元の円環状に復元させて外
輪20に装着する。
ーナ40の連結部43が、該リテーナの中心軸方向に延
在され、内輪10の円筒面15(外周面)と外輪20の
円筒面25(内周面)との間の隙間55に収容されてい
る。かかる構成によれば、リテーナ40の占有空間が、
内輪10または外輪20に溝等の特別な加工を施すこと
なく形成される。よって、内外輪10、20の剛性確
保、加工面でのコスト低減が達成される。
ローラベアリングを、図8乃至図11を参照して説明す
る。この第2実施形態において、第1実施形態に対応す
る構成部には同番号を付してその詳細な説明を省略す
る。第1実施形態と大きく異なるのは、樹脂製のリテー
ナ40Aが、一対の円環状の連結部43′、43″が、
互いに径の異なる平坦な鍔からなる点にある。これら連
結部43′、43″は、同軸をなして同一平面上に配置
された状態で離間しており、これらの間に間座部41、
42が配置されている。内輪10と外輪20には、その
断面V字状の各溝16、26の底部に、この連結部4
3′、43″を収容する収容溝17、27がそれぞれ形
成されている。かかる構成によれば、リテーナ40の連
結部を内輪10と外輪20との間に収容せずに済むので
内外輪間の隙間を極限まで狭くできる。よって、ローラ
循環路からの潤滑剤の漏出を抑え得ると共に、該ローラ
循環路内への塵挨等の侵入を防ぐことができる。
ず、種々の態様が可能である。例えば、上記両実施例で
はリテーナ40の連結部が環座部を挟んで両側に設けら
れているが、間座部各々の片側のみに配設する構成(図
示は省略)としてもよい。連結部を間座部の片側のみに
設ける構成によれば、内輪10又は外輪20に対するリ
テーナの接触面積が小さくなり、回転抵抗が低減する。
また、リテーナの素材量が少なくて済み、コスト低減が
図られる。但し、前記両実施例のように、連結部を間座
部の両側に設ける構成によれば、連結部による間座部の
連結強度が大きく、又、リテーナ全体の剛性が大きくな
り、ローラのスキューを有効に規制することができる。
ば、リテーナが具備する間座部はローラとの接触面積が
大きいのでローラの保持が安定してスキューを生じ難
い。加えて、各間座部は連結部によって互いに連ねられ
ているから、間座部とローラとのすきま(周方向すき
ま)がほとんど変化せず、すきまに起因して一部のロー
ラがスキューを起こすこともない。これらのことから、
全てのローラが安定して転動し、負荷容量が確保され、
摩耗量が少なく抑えられる。また、リテーナが樹脂製で
あるから、ローラとの接触によって発生する音も極めて
低レベルとなる。また、上記間座部は連結部によって支
えられて倒れることがないから、倒れを防ぐために間座
部の厚みを大きく設定する必要がない。故に、間座部の
厚み、すなわちローラ間の寸法が必要最小限に抑えら
れ、ローラの数を増やして負荷容量の増大を図ることが
可能である。第2の発明によれば、リテーナの占有空間
が、内輪または外輪に溝等の特別な加工を施すことなく
形成される。よって、内外輪の剛性確保、加工面でのコ
スト低減が達成される。第3の発明によれば、リテーナ
の連結部を内輪と外輪との間に収容せずに済むので内外
輪間の隙間を極限まで狭くできる。よって、ローラ循環
路からの潤滑剤の漏出を抑え得ると共に、該ローラ循環
路内への塵挨等の侵入を防ぐことができる。第4の発明
によれば、内輪又は外輪に対するリテーナの接触面積が
小さくなり、回転抵抗が低減する。また、リテーナの素
材量が少なくて済み、コスト低減が図られる。第5の発
明によれば、連結部による間座部の連結強度が大きく、
又、リテーナ全体のの剛性が大きくなり、ローラのスキ
ューを有効に規制することができる。第6の発明によれ
ば、耐久性が向上すると共に、潤滑剤の補給を行わずと
も長期にわたって潤滑状態が保たれ、いわゆるメンテナ
ンスフリーが達成される。第7の発明によれば、潤滑剤
溜まり部を設けたことにより、一旦供給・充填された潤
滑剤が長期にわたって保持され、潤滑状態が長期間保た
れ、メンテナンスフリーに寄与する。この点は、上記第
6の発明と相俟て、潤滑剤無供給にても極めて長期にわ
たって潤滑作用がなされ、メンテナンスフリー化が実現
する。第8の発明によれば、半径方向で半割されていな
い内外輪を用いてベアリングを組み立てることができ
る。すなわち、内外輪のうち少なくとも一方について、
一対のリング部材を結合してなるように構成すればベア
リングの組立が可能で、断面V字状の溝の途中に切れ目
が生ずることがなく、ローラの円滑な転動が保証され
る。第9の発明によれば、上記第1の発明に係るクロス
ローラベアリングが奏する効果に寄与する。
リングの分解斜視図である。
である。
る。
の平面図、(B)は図4(A)におけるBーB線に沿う
断面図、(C)は図4(A)におけるCーC線に沿う断
面図、(D)は図4(A)におけるD−D線に沿う断面
図である。
るローラを示す拡大分解斜視図である。
リテーナの収容状態を示す要部拡大断面図である。
リングの断面図である。
ある。
ナの平面図、(B)は図10(A)におけるB−B線に
沿う断面図、(C)は図10(A)におけるC−C線に
沿う断面図、(D)は図10(A)におけるD−D線に
沿う断面図である。
れるローラを示す拡大分解斜視図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 外周に断面V字状の溝が形成された内輪
と、内周に断面V字状の溝が形成された外輪とが、同軸
をなして配置されることにより、該溝間に軌道が形成さ
れ、この軌道に、複数のローラがその回転軸の向きを適
宜異ならしめて配列収容されたクロスローラベアリング
において、 上記軌道に環状をなす樹脂製リテーナが収容され、この
リテーナが、隣合うローラ間に介在する間座部と、これ
ら間座部を連ねる連結部とが一体成形されてなることを
特徴とするクロスローラベアリング。 - 【請求項2】 上記連結部は上記リテーナの中心軸方向
に延在され、上記内輪の外周面と上記外輪の内周面との
間に形成された隙間に収容されていることを特徴とする
請求項1に記載のクロスローラベアリング。 - 【請求項3】 上記連結部は上記内輪及び外輪の断面V
字状の溝の底部に形成された収容溝に収容されているこ
とを特徴とする請求項1に記載のクロスローラベアリン
グ。 - 【請求項4】 上記連結部は上記間座部各々の片側に配
設されていることを特徴とする請求項2または3に記載
のクロスローラベアリング。 - 【請求項5】 上記連結部は上記間座部各々の両側に配
設されていることを特徴とする請求項2または3に記載
のクロスローラベアリング。 - 【請求項6】 上記リテーナは潤滑材を保持してなるこ
とを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のクロ
スローラベアリング。 - 【請求項7】 上記リテーナには、潤滑剤溜まり部が設
けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれ
かに記載のクロスローラベアリング。 - 【請求項8】 上記内輪、外輪のうち少なくとも一方が
一対のリング部材を結合して構成され、上記リテーナ
が、一箇所において周方向と交差する方向に切断され、
その弾性により拡径または縮径可能とされていることを
特徴とする請求項1乃至7のうちいずれかに記載のクロ
スローラベアリング。 - 【請求項9】 複数のローラが回転軸の向きを適宜異な
らしめて配列されてなるクロスローラベアリングに用い
られ、上記ローラを等間隔離した状態で保持するリテー
ナにおいて、 樹脂により環状に形成され、その周方向に間隔をおいて
並べられた間座部と、これら間座部を連ねる連結部とが
一体成形されてなることを特徴とするクロスローラベア
リング用リテーナ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35533098A JP4173234B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | クロスローラベアリングおよびクロスローラベアリング用リテーナ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35533098A JP4173234B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | クロスローラベアリングおよびクロスローラベアリング用リテーナ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000161366A true JP2000161366A (ja) | 2000-06-13 |
| JP4173234B2 JP4173234B2 (ja) | 2008-10-29 |
Family
ID=18443312
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35533098A Expired - Lifetime JP4173234B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | クロスローラベアリングおよびクロスローラベアリング用リテーナ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4173234B2 (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002130422A (ja) * | 2000-10-25 | 2002-05-09 | Sankyo Mfg Co Ltd | カム装置 |
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| JP2014005877A (ja) * | 2012-06-25 | 2014-01-16 | Shangyin Sci & Technol Co Ltd | ローリングベアリング |
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| CN107575476A (zh) * | 2017-10-31 | 2018-01-12 | 无锡市第二轴承有限公司 | 交叉圆柱滚子轴承保持架 |
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| CN111911537A (zh) * | 2019-05-09 | 2020-11-10 | 上银科技股份有限公司 | 滚柱保持器 |
| CN114198398A (zh) * | 2020-09-02 | 2022-03-18 | 斯凯孚公司 | 滚动轴承、尤其是大直径滚动轴承 |
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-
1998
- 1998-11-30 JP JP35533098A patent/JP4173234B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| JP4173234B2 (ja) | 2008-10-29 |
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