ansible

一連のホストに対して単一のタスク「Playbook」を定義して実行

概要

usage: ansible [-h] [--version] [-v] [-b] [--become-method BECOME_METHOD]
            [--become-user BECOME_USER]
            [-K | --become-password-file BECOME_PASSWORD_FILE]
            [-i INVENTORY] [--list-hosts] [-l SUBSET] [-P POLL_INTERVAL]
            [-B SECONDS] [-o] [-t TREE] [--private-key PRIVATE_KEY_FILE]
            [-u REMOTE_USER] [-c CONNECTION] [-T TIMEOUT]
            [--ssh-common-args SSH_COMMON_ARGS]
            [--sftp-extra-args SFTP_EXTRA_ARGS]
            [--scp-extra-args SCP_EXTRA_ARGS]
            [--ssh-extra-args SSH_EXTRA_ARGS]
            [-k | --connection-password-file CONNECTION_PASSWORD_FILE] [-C]
            [--syntax-check] [-D] [-e EXTRA_VARS] [--vault-id VAULT_IDS]
            [--ask-vault-password | --vault-password-file VAULT_PASSWORD_FILES]
            [-f FORKS] [-M MODULE_PATH] [--playbook-dir BASEDIR]
            [--task-timeout TASK_TIMEOUT] [-a MODULE_ARGS] [-m MODULE_NAME]
            pattern

説明

「リモートのこと」を行う非常に単純なツール/フレームワーク/API です。このコマンドでは、ホスト 1 台に対して単一タスク「Playbook」を定義および実行できます

共通オプション

--ask-vault-password, --ask-vault-pass

Vault のパスワード入力を尋ねます。

--become-method <BECOME_METHOD>

使用する特権昇格方法 (デフォルトは sudo)。有効な選択を一覧表示するには ansible-doc -t become -l を使用します。

--become-password-file <BECOME_PASSWORD_FILE>, --become-pass-file <BECOME_PASSWORD_FILE>

become パスワードファイル

--become-user <BECOME_USER>

このユーザーとして操作を実行します (デフォルトは root)。

--connection-password-file <CONNECTION_PASSWORD_FILE>, --conn-pass-file <CONNECTION_PASSWORD_FILE>

接続のパスワードファイル

--list-hosts

一致するホストの一覧を出力します。他には何も実行しません。

--playbook-dir <BASEDIR>

このツールは Playbook を使用しないため、代替の Playbook ディレクトリーとして使用します。これにより、roles/ group_vars/ などの多くの機能の相対パスが設定されます。

--private-key <PRIVATE_KEY_FILE>, --key-file <PRIVATE_KEY_FILE>

このファイルを使用して接続を認証します。

--scp-extra-args <SCP_EXTRA_ARGS>

scp のみに渡す追加の引数を指定します (例: -l)。

--sftp-extra-args <SFTP_EXTRA_ARGS>

sftp のみに渡す追加の引数を指定します (例: -f、-l)。

--ssh-common-args <SSH_COMMON_ARGS>

sftp/scp/ssh に渡す一般的な引数を指定します (例: ProxyCommand)。

--ssh-extra-args <SSH_EXTRA_ARGS>

ssh のみに渡す追加の引数を指定します (例: -R)。

--syntax-check

Playbook で構文チェックを実行しますが、Playbook は実行しません。

--task-timeout <TASK_TIMEOUT>

タスクのタイムアウト制限を秒単位で設定します。正の整数である必要があります。

--vault-id

使用する Vault アイデンティティー

--vault-password-file, --vault-pass-file

Vault パスワードファイル

--version

プログラムバージョン番号、設定ファイルの場所、設定したモジュール検索パス、モジュールの場所、実行可能な場所、および終了を表示します。

-B <SECONDS>, --background <SECONDS>

非同期的に実行し、X 秒後に失敗します (デフォルトは N/A)。

-C, --check

変更を加えないでください。代わりに、発生する可能性のある変更のいくつかを予測してみてください。

-D, --diff

(小規模な) ファイルおよびテンプレートの変更時に、これらのファイルの相違点を表示します。--check と適切に連携します。

-K, --ask-become-pass

権限昇格のパスワードを要求します。

-M, --module-path

モジュールライブラリーへのコロン区切りパス (デフォルトは ~/.ansible/plugins/modules:/usr/share/ansible/plugins/modules) を先頭に追加します。

-P <POLL_INTERVAL>, --poll <POLL_INTERVAL>

-B (デフォルトは 15) を使用する場合はポーリング間隔を設定します。

-T <TIMEOUT>, --timeout <TIMEOUT>

接続タイムアウトを秒単位で上書きします (デフォルトは 10)。

-a <MODULE_ARGS>, --args <MODULE_ARGS>

スペースで区切られた k=v 形式のアクションのオプション: -a 'opt1=val1 opt2=val2'

-b, --become

become で操作の実行 (パスワード入力を意味するものではありません)

-c <CONNECTION>, --connection <CONNECTION>

使用する接続タイプ (デフォルトは smart)

-e, --extra-vars

ファイル名の前に @ を付ける場合は、追加の変数を key=value または YAML/JSON に設定します。

-f <FORKS>, --forks <FORKS>

使用する並列プロセス数を指定します (デフォルトは 5)。

-h, --help

ヘルプメッセージを表示して終了します。

-i, --inventory, --inventory-file

インベントリーホストパスまたはコンマ区切りホスト一覧を指定します。--inventory-file は非推奨になりました。

-k, --ask-pass

接続のパスワードを要求します。

-l <SUBSET>, --limit <SUBSET>

選択したホストを追加パターンにさらに制限します。

-m <MODULE_NAME>, --module-name <MODULE_NAME>

実行する動作の名前 (default=command)

-o, --one-line

出力を要約します。

-t <TREE>, --tree <TREE>

このディレクトリーにログを記録します。

-u <REMOTE_USER>, --user <REMOTE_USER>

このユーザーとして接続します (デフォルトは None)。

-v, --verbose

詳細モード (-vvv の場合はより詳細になり、-vvvv の場合は接続のデバッグを有効にします)

環境

以下の環境変数を指定できます。

ANSIBLE_CONFIG -- デフォルトの Ansible 設定ファイルを上書きします。

ansible.cfg のほとんどのオプションで、さらに多くのものが利用できます。

ファイル

/etc/ansible/ansible.cfg -- 存在する場合は、使用される設定ファイル。

~/.ansible.cfg -- 存在する場合は、デフォルト設定を上書きするユーザー設定ファイル。

作成者

Ansible は当初、Michael DeHaan によって記述されました。

貢献者の完全な一覧は、AUTHORS ファイルを参照してください。

ライセンス

Ansible は、GPLv3 以降のライセンスの対象範囲でリリースされています。

参照情報

ansible(1)ansible-config(1)ansible-console(1)ansible-doc(1)ansible-galaxy(1)ansible-inventory(1)ansible-playbook(1)ansible-pull(1)ansible-vault(1)