ansible-galaxy

ロールおよびコレクションに関する様々な操作を実行します。

概要

usage: ansible-galaxy [-h] [--version] [-v] TYPE ...

説明

共有リポジトリーの Ansible ロールを管理するコマンド (デフォルトは Ansible Galaxy https://galaxy.ansible.com です)。

共通オプション

--version

プログラムバージョン番号、設定ファイルの場所、設定したモジュール検索パス、モジュールの場所、実行可能な場所、および終了を表示します。

-h, --help

ヘルプメッセージを表示して終了します。

-v, --verbose

詳細モード (-vvv の場合はより詳細になり、-vvvv の場合は接続のデバッグを有効にします)

アクション

コレクション

Ansible Galaxy コレクションでアクションを実行します。以下で示すように、init/install などの追加アクションと組み合わせる必要があります。

collection download

--clear-response-cache

既存のサーバーの応答キャッシュを消去します。

--no-cache

サーバーの応答キャッシュを使用しないでください。

--pre

リリース前のバージョンを含めます。セマンティックバージョニングのプレリリースはデフォルトで無視されます。

--token  <API_KEY>, --api-key  <API_KEY>

https://galaxy.ansible.com/me/preferences で見つかる Ansible Galaxy API キー。

-c, --ignore-certs

SSL 証明書の検証エラーを無視します。

-n, --no-deps

依存関係としてリストされているコレクションはダウンロードしないでください。

-p  <DOWNLOAD_PATH>, --download-path  <DOWNLOAD_PATH>

コレクションをダウンロードするディレクトリー。

-r  <REQUIREMENTS>, --requirements-file  <REQUIREMENTS>

ダウンロードするコレクションの一覧を含むファイル。

-s  <API_SERVER>, --server  <API_SERVER>

Galaxy API サーバー URL

collection init

Galaxy メタデータ形式に準拠するロールまたはコレクションのスケルトンフレームワークを作成します。ロールまたはコレクション名が必要です。コレクション名は <namespace>.<collection> の形式にする必要があります。

--collection-skeleton  <COLLECTION_SKELETON>

新しいコレクションの基となるコレクションスケルトンへのパス。

--init-path  <INIT_PATH>

スケルトンコレクションが作成されるパス。デフォルトは現在の作業ディレクトリーです。

--token  <API_KEY>, --api-key  <API_KEY>

https://galaxy.ansible.com/me/preferences で見つかる Ansible Galaxy API キー。

-c, --ignore-certs

SSL 証明書の検証エラーを無視します。

-f, --force

既存のロールまたはコレクションの上書きを強制します。

-s  <API_SERVER>, --server  <API_SERVER>

Galaxy API サーバー URL

collection build

Ansible Galaxy などの中央リポジトリーに格納できる Ansible Galaxy コレクションアーティファクトを構築します。デフォルトでは、このコマンドは現在の作業ディレクトリーから構築されます。必要に応じて、コレクション入力パスを渡すことができます (galaxy.yml ファイルの場所です)。

--output-path  <OUTPUT_PATH>

コレクションが構築されるパス。デフォルトは現在の作業ディレクトリーです。

--token  <API_KEY>, --api-key  <API_KEY>

https://galaxy.ansible.com/me/preferences で見つかる Ansible Galaxy API キー。

-c, --ignore-certs

SSL 証明書の検証エラーを無視します。

-f, --force

既存のロールまたはコレクションの上書きを強制します。

-s  <API_SERVER>, --server  <API_SERVER>

Galaxy API サーバー URL

collection publish

コレクションを Ansible Galaxy に公開します。公開するには、コレクション tarball へのパスが必要になります。

--import-timeout  <IMPORT_TIMEOUT>

コレクションのインポートプロセスが完了するのを待つ時間。

--no-wait

インポートの検証結果を待ちません。

--token  <API_KEY>, --api-key  <API_KEY>

https://galaxy.ansible.com/me/preferences で見つかる Ansible Galaxy API キー。

-c, --ignore-certs

SSL 証明書の検証エラーを無視します。

-s  <API_SERVER>, --server  <API_SERVER>

Galaxy API サーバー URL

collection install

--clear-response-cache

既存のサーバーの応答キャッシュを消去します。

--force-with-deps

既存のコレクションおよびその依存関係を強制的に上書きします。

--no-cache

サーバーの応答キャッシュを使用しないでください。

--pre

リリース前のバージョンを含めます。セマンティックバージョニングのプレリリースはデフォルトで無視されます。

--token  <API_KEY>, --api-key  <API_KEY>

https://galaxy.ansible.com/me/preferences で見つかる Ansible Galaxy API キー。

-U, --upgrade

インストールされたコレクションアーティファクトをアップグレードします。--no-deps が提供されている場合を除き依存関係も更新されます。

-c, --ignore-certs

SSL 証明書の検証エラーを無視します。

-f, --force

既存のロールまたはコレクションの上書きを強制します。

-i, --ignore-errors

インストール時にエラーを無視し、次の指定されたコレクションで続行します。依存関係の競合エラーは無視しません。

-n, --no-deps

依存関係として一覧表示されているコレクションはダウンロードしないでください。

-p  <COLLECTIONS_PATH>, --collections-path  <COLLECTIONS_PATH>

コレクションを含むディレクトリーへのパス。

-r  <REQUIREMENTS>, --requirements-file  <REQUIREMENTS>

インストールするコレクションの一覧を含むファイル。

-s  <API_SERVER>, --server  <API_SERVER>

Galaxy API サーバー URL

collection list

インストール済みのコレクションまたはロールを一覧表示します。

--format  <OUTPUT_FORMAT>

コレクションの一覧を表示する形式。

--token  <API_KEY>, --api-key  <API_KEY>

https://galaxy.ansible.com/me/preferences で見つかる Ansible Galaxy API キー。

-c, --ignore-certs

SSL 証明書の検証エラーを無視します。

-p, --collections-path

デフォルトの COLLECTIONS_PATHS に加えて、コレクションを検索する 1 つ以上のディレクトリー。複数のパスは、「:」で区切ります。

-s  <API_SERVER>, --server  <API_SERVER>

Galaxy API サーバー URL

collection verify

--offline

通常のマニフェストハッシュのためにサーバーに問い合わせることなく、コレクションの整合性をローカルで検証します。

--token  <API_KEY>, --api-key  <API_KEY>

https://galaxy.ansible.com/me/preferences で見つかる Ansible Galaxy API キー。

-c, --ignore-certs

SSL 証明書の検証エラーを無視します。

-i, --ignore-errors

検証時のエラーを無視し、次の指定されたコレクションで続行します。

-p, --collections-path

デフォルトの COLLECTIONS_PATHS に加えて、コレクションを検索する 1 つ以上のディレクトリー。複数のパスは、「:」で区切ります。

-r  <REQUIREMENTS>, --requirements-file  <REQUIREMENTS>

検証するコレクションの一覧を含むファイル。

-s  <API_SERVER>, --server  <API_SERVER>

Galaxy API サーバー URL

ロール

Ansible Galaxy ロールで操作を実行します。以下のように delete/install/init などのアクションと組み合わせる必要があります。

role init

Galaxy メタデータ形式に準拠するロールまたはコレクションのスケルトンフレームワークを作成します。ロールまたはコレクション名が必要です。コレクション名は <namespace>.<collection> の形式にする必要があります。

--init-path  <INIT_PATH>

スケルトンロールが作成されるパス。デフォルトは現在の作業ディレクトリーです。

--offline

ロールの作成時に galaxy API にクエリーを実行しないでください。

--role-skeleton  <ROLE_SKELETON>

新しいロールの基となるロールスケルトンへのパス。

--token  <API_KEY>, --api-key  <API_KEY>

https://galaxy.ansible.com/me/preferences で見つかる Ansible Galaxy API キー。

--type  <ROLE_TYPE>

別のロールタイプを使用して初期化します。有効なタイプには、「container」、「apb」、および「network」が含まれます。

-c, --ignore-certs

SSL 証明書の検証エラーを無視します。

-f, --force

既存のロールまたはコレクションの上書きを強制します。

-s  <API_SERVER>, --server  <API_SERVER>

Galaxy API サーバー URL

role remove

ローカルシステムから引数として渡されたロールの一覧を削除します。

--token  <API_KEY>, --api-key  <API_KEY>

https://galaxy.ansible.com/me/preferences で見つかる Ansible Galaxy API キー。

-c, --ignore-certs

SSL 証明書の検証エラーを無視します。

-p, --roles-path

ロールを含むディレクトリーへのパスです。デフォルトは DEFAULT_ROLES_PATH: ~/.ansible/roles:/usr/share/ansible/roles:/etc/ansible/roles で設定される最初の書き込み可能なファイルです。

-s  <API_SERVER>, --server  <API_SERVER>

Galaxy API サーバー URL

role delete

Ansible Galaxy からロールを削除します。

--token  <API_KEY>, --api-key  <API_KEY>

https://galaxy.ansible.com/me/preferences で見つかる Ansible Galaxy API キー。

-c, --ignore-certs

SSL 証明書の検証エラーを無視します。

-s  <API_SERVER>, --server  <API_SERVER>

Galaxy API サーバー URL

role list

インストール済みのコレクションまたはロールを一覧表示します。

--token  <API_KEY>, --api-key  <API_KEY>

https://galaxy.ansible.com/me/preferences で見つかる Ansible Galaxy API キー。

-c, --ignore-certs

SSL 証明書の検証エラーを無視します。

-p, --roles-path

ロールを含むディレクトリーへのパスです。デフォルトは DEFAULT_ROLES_PATH: ~/.ansible/roles:/usr/share/ansible/roles:/etc/ansible/roles で設定される最初の書き込み可能なファイルです。

-s  <API_SERVER>, --server  <API_SERVER>

Galaxy API サーバー URL

role import

Ansible Galaxy にロールをインポートするのに使用します。

--branch  <REFERENCE>

インポートするブランチの名前。デフォルトではリポジトリーのデフォルトブランチ (通常は master) に設定されます。

--no-wait

インポートの結果を待ちません。

--role-name  <ROLE_NAME>

ロールに付与すべき名前 (リポジトリー名とは異なる場合)

--status

指定した github_user/github_repo の、最新のインポート要求ステータスを確認します。

--token  <API_KEY>, --api-key  <API_KEY>

https://galaxy.ansible.com/me/preferences で見つかる Ansible Galaxy API キー。

-c, --ignore-certs

SSL 証明書の検証エラーを無視します。

-s  <API_SERVER>, --server  <API_SERVER>

Galaxy API サーバー URL

role setup

Ansible Galaxy ロールの Github または Travis からの統合を設定します。

--list

すべての統合の一覧を表示します。

--remove  <REMOVE_ID>

指定の ID 値に一致するインテグレーションを削除します。ID の値を表示するには --list を使用します。

--token  <API_KEY>, --api-key  <API_KEY>

https://galaxy.ansible.com/me/preferences で見つかる Ansible Galaxy API キー。

-c, --ignore-certs

SSL 証明書の検証エラーを無視します。

-p, --roles-path

ロールを含むディレクトリーへのパスです。デフォルトは DEFAULT_ROLES_PATH: ~/.ansible/roles:/usr/share/ansible/roles:/etc/ansible/roles で設定される最初の書き込み可能なファイルです。

-s  <API_SERVER>, --server  <API_SERVER>

Galaxy API サーバー URL

role info

インストールされているロールに関する詳細情報と、galaxy API で利用可能な情報を出力します。

--offline

ロールの作成時に galaxy API にクエリーを実行しないでください。

--token  <API_KEY>, --api-key  <API_KEY>

https://galaxy.ansible.com/me/preferences で見つかる Ansible Galaxy API キー。

-c, --ignore-certs

SSL 証明書の検証エラーを無視します。

-p, --roles-path

ロールを含むディレクトリーへのパスです。デフォルトは DEFAULT_ROLES_PATH: ~/.ansible/roles:/usr/share/ansible/roles:/etc/ansible/roles で設定される最初の書き込み可能なファイルです。

-s  <API_SERVER>, --server  <API_SERVER>

Galaxy API サーバー URL

role install

--force-with-deps

既存のロールとその依存関係を強制的に上書きします。

--token  <API_KEY>, --api-key  <API_KEY>

https://galaxy.ansible.com/me/preferences で見つかる Ansible Galaxy API キー。

-c, --ignore-certs

SSL 証明書の検証エラーを無視します。

-f, --force

既存のロールまたはコレクションの上書きを強制します。

-g, --keep-scm-meta

ロールをパッケージ化する際に、scm アーカイブオプションの代わりに tar を使用します。

-i, --ignore-errors

エラーを無視して、次に指定したロールで続行します。

-n, --no-deps

依存関係としてリストされているロールはダウンロードしないでください。

-p, --roles-path

ロールを含むディレクトリーへのパスです。デフォルトは DEFAULT_ROLES_PATH: ~/.ansible/roles:/usr/share/ansible/roles:/etc/ansible/roles で設定される最初の書き込み可能なファイルです。

-r  <REQUIREMENTS>, --role-file  <REQUIREMENTS>

インストールするロールの一覧を含むファイル。

-s  <API_SERVER>, --server  <API_SERVER>

Galaxy API サーバー URL

環境

以下の環境変数を指定できます。

ANSIBLE_CONFIG -- デフォルトの Ansible 設定ファイルを上書きします。

ansible.cfg のほとんどのオプションで、さらに多くのものが利用できます。

ファイル

/etc/ansible/ansible.cfg -- 存在する場合は、使用される設定ファイル。

~/.ansible.cfg -- 存在する場合は、デフォルト設定を上書きするユーザー設定ファイル。

作成者

Ansible は当初、Michael DeHaan によって記述されました。

貢献者の完全な一覧は、AUTHORS ファイルを参照してください。

ライセンス

Ansible は、GPLv3 以降のライセンスの対象範囲でリリースされています。

参照情報

ansible(1)ansible-config(1)ansible-console(1)ansible-doc(1)ansible-galaxy(1)ansible-inventory(1)ansible-playbook(1)ansible-pull(1)ansible-vault(1)