Document: write() メソッド
警告:
document.write() メソッドの使用は固く避けるべきです。
このメソッドの挙動はとても特異です。場合によっては、このメソッドは構文解析の実行中に HTML パーサーの状態に影響を与え、結果として文書のソースに対応しない DOM を生成することがあります(例えば、書き込まれた文字列が "
<plaintext>" や "<!--" であった場合など)。他にも、document.open()が呼び出されたかのように、最初に現在のページをクリアしてしまう場合もあります。さらに多くの場合、メソッドは単に無視されるか、例外が発生します。ユーザーエージェントは このメソッドで挿入されたscript要素の実行を回避することが明確に許可されています。さらに悪いことに、このメソッドの正確な動作はネットワークの遅延に依存する場合があり、デバッグがとても難しい失敗につながる可能性があります。これらすべての理由から、このメソッドを使用することは固く推奨されません。 したがって、document.write()を使用するのはやめましょう。そして可能であれば、使用している既存のコードを更新しましょう。
Document.write() メソッドは、テキストの文字列を document.open() で開かれた文書ストリームに書き込みます。
メモ:
document.write() は文書のストリームに書き込みを行うため、閉じられた (読み込み済みの) 文書で document.write() を呼び出すと、自動的に document.open() が呼び出され、文書がクリアされます。
構文
write(markup)
引数
- markup
- 
文書に書き込まれるテキストを含む文字列です。 
返値
なし (undefined)。
例
<html lang="ja">
  <head>
    <title>書き込み例</title>
    <script>
      function newContent() {
        document.open();
        document.write("<h1>新しい内容では、古い内容は削除されます!</h1>");
        document.close();
      }
    </script>
  </head>
  <body >
    <p>元の文書コンテンツ。</p>
  </body>
</html>
メモ
出力したテキストは文書構造モデルにおいて構文解析されます。上記の例では、 h1 要素は文書中の一つのノードになります。
document.open() を呼び出さずに読み込まれた文書へ書き込みを行うと、自動的に document.open() の呼び出しが実行されます。一度出力し終わったとき、ブラウザーにページの読み込みの終了を伝えるために、 document.close() を呼び出すことが推奨されます。
document.write() の呼び出しがインラインの HTML の <script> タグ内で行われた場合、 document.open() は呼び出されません。次に例を示します。
<script>
  document.write("<h1>メインタイトル</h1>");
</script>
メモ:
document.write() および document.writeln は、 XHTML 文書では動作しません(エラーコンソールに "Operation is not supported" [NS_ERROR_DOM_NOT_SUPPORTED_ERR] エラーが表示されます)。これは、 .xhtml の拡張子を持つローカルファイルを開いたり、何らかの文書が application/xhtml+xml の MIME タイプで提供されたときに発生します。詳細は W3C XHTML FAQ で確認することができます。
メモ:
document.write は deferred または asynchronous のスクリプト内では無視され、エラーコンソールに "A call to document.write() from an asynchronously-loaded external script was ignored" などのメッセージが表示されます。
メモ:
Edge のみ、document.write() を <iframe> 内で複数回呼び出すと、 SCRIPT70: Permission denied エラーが発生します。
メモ:
Chrome 55 からは、キャッシュされていない HTTP の場合、document.write() を通じて挿入された <script> 要素は実行されなくなります。これが成立するのに必要な条件の一覧については、document.write() に対する介入をご覧ください。
仕様書
| Specification | 
|---|
| HTML> # dom-document-write-dev> | 
ブラウザーの互換性
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