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Google マップによるグラウンディング

Google マップによるグラウンディングは、Gemini の生成機能と Google マップの豊富で事実に基づいた最新のデータを関連付けます。この機能により、デベロッパーは位置情報を認識する機能をアプリに簡単に組み込むことができます。ユーザーのクエリにマップデータに関連するコンテキストが含まれている場合、Gemini モデルは Google マップを活用して、ユーザーが指定した場所や一般的なエリアに関連する、事実に基づいた最新の回答を提供します。

正確な位置情報認識応答: Google マップの広範で最新のデータを活用して、地理的に特定のクエリに対応します。
パーソナライズの強化: ユーザーが提供した位置情報に基づいて、おすすめ情報や情報をカスタマイズします。
コンテキスト情報とウィジェット: 生成されたコンテンツとともにインタラクティブな Google マップウィジェットをレンダリングするためのコンテキストトークン。

始める

この例では、Grounding と Google マップをアプリケーションに統合して、ユーザーのクエリに対して正確な位置情報認識応答を提供する方法を示します。このプロンプトでは、ユーザーの現在地（省略可）に基づいておすすめの場所を尋ねています。これにより、Gemini モデルは Google マップのデータを活用できます。

Python

from google import genai
from google.genai import types

client = genai.Client()

prompt = "What are the best Italian restaurants within a 15-minute walk from here?"

response = client.models.generate_content(
    model='gemini-2.5-flash-lite',
    contents=prompt,
    config=types.GenerateContentConfig(
        # Turn on grounding with Google Maps
        tools=[types.Tool(google_maps=types.GoogleMaps())],
        # Optionally provide the relevant location context (this is in Los Angeles)
        tool_config=types.ToolConfig(retrieval_config=types.RetrievalConfig(
            lat_lng=types.LatLng(
                latitude=34.050481, longitude=-118.248526))),
    ),
)

print("Generated Response:")
print(response.text)

if grounding := response.candidates[0].grounding_metadata:
  if grounding.grounding_chunks:
    print('-' * 40)
    print("Sources:")
    for chunk in grounding.grounding_chunks:
      print(f'- [{chunk.maps.title}]({chunk.maps.uri})')

JavaScript

import { GoogleGenAI } from "@google/gnai";

const ai = new GoogleGenAI({});

async function generateContentWithMapsGrounding() {
  const response = await ai.models.generateContent({
    model: "gemini-2.5-flash",
    contents: "What are the best Italian restaurants within a 15-minute walk from here?",
    config: {
      // Turn on grounding with Google Maps
      tools: [{ googleMaps: {} }],
      toolConfig: {
        retrievalConfig: {
          // Optionally provide the relevant location context (this is in Los Angeles)
          latLng: {
            latitude: 34.050481,
            longitude: -118.248526,
          },
        },
      },
    },
  });

  console.log("Generated Response:");
  console.log(response.text);

  const grounding = response.candidates[0]?.groundingMetadata;
  if (grounding?.groundingChunks) {
    console.log("-".repeat(40));
    console.log("Sources:");
    for (const chunk of grounding.groundingChunks) {
      if (chunk.maps) {
        console.log(`- [${chunk.maps.title}](${chunk.maps.uri})`);
      }
    }
  }
}

generateContentWithMapsGrounding();

REST

curl -X POST 'https://generativelanguage.googleapis.com/v1beta/models/gemini-2.5-flash-lite:generateContent' \
  -H 'Content-Type: application/json' \
  -H "x-goog-api-key: ${GEMINI_API_KEY}" \
  -d '{
  "contents": [{
    "role": "user",
    "parts": [{
      "text": "What are the best Italian restaurants within a 15-minute walk from here?"
    }]
  }],
  "tools": [{"googleMaps": {}}],
  "toolConfig": {
    "retrievalConfig": {
      "latLng": {"latitude": 34.050481, "longitude": -118.248526}
    }
  }
}'

Google マップによるグラウンディングの仕組み

Google マップとのグラウンディングでは、Maps API をグラウンディングソースとして使用して、Gemini API を Google Geo エコシステムと統合します。ユーザーのクエリに地理的コンテキストが含まれている場合、Gemini モデルは Google マップによるグラウンディングツールを呼び出すことができます。モデルは、提供された場所に関連する Google マップのデータに基づいて回答を生成できます。

通常、このプロセスには次の手順が含まれます。

ユーザーのクエリ: ユーザーがアプリケーションにクエリを送信します。このクエリには、地理的コンテキストが含まれる可能性があります（例: 「近くのカフェ」、「サンフランシスコの美術館」など）。
ツールの呼び出し: Gemini モデルは、地理的な意図を認識して、Google マップのグラウンディングツールを呼び出します。このツールには、ユーザーの latitude と longitude をオプションで指定できます。このツールはテキスト検索ツールで、Google マップでの検索と同様の動作をします。つまり、ローカルクエリ（「近くの」）では座標が使用されますが、特定のクエリやローカル以外のクエリでは、明示的な位置情報の影響を受けにくいです。
データ取得: Grounding with Google Maps サービスは、関連情報（場所、レビュー、写真、住所、営業時間など）について Google マップにクエリを送信します。
グラウンディングされた生成: 取得されたマップデータは、Gemini モデルの回答に反映され、事実の正確性と関連性が確保されます。
回答とウィジェットトークン: モデルは、Google マップのソースへの引用を含むテキストレスポンスを返します。必要に応じて、API レスポンスに google_maps_widget_context_token を含めることもできます。これにより、デベロッパーはコンテキストに応じた Google マップウィジェットをアプリケーションにレンダリングして、視覚的な操作を実現できます。

Google マップによるグラウンディングを使用する理由とタイミング

Google マップによるグラウンディングは、正確で最新の場所固有の情報を必要とするアプリケーションに最適です。世界中の 2 億 5,000 万を超える場所に関する Google マップの広範なデータベースに裏付けられた関連性の高いパーソナライズされたコンテンツを提供することで、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。

アプリケーションで次のことが必要な場合は、Google マップによるグラウンディングを使用する必要があります。

地域固有の質問に対して、完全かつ正確な回答を提供します。
会話型の旅行プランナーやローカルガイドを構築する。
現在地と、レストランやショップなどのユーザー設定に基づいて、スポットをおすすめします。
ソーシャルサービス、小売サービス、フードデリバリーサービス向けに位置情報認識エクスペリエンスを作成します。

Google マップを使用したグラウンディングは、「近くの最高のコーヒーショップ」を探したり、道順を取得したりするなど、近接性と現在の事実データが重要なユースケースで優れています。

API メソッドとパラメータ

Google マップによるグラウンディングは、generateContent メソッド内のツールとして Gemini API を介して公開されます。Google マップでのグラウンディングを有効にして構成するには、リクエストの tools パラメータに googleMaps オブジェクトを含めます。

JSON

{
  "contents": [{
    "parts": [
      {"text": "Restaurants near Times Square."}
    ]
  }],
  "tools":  { "googleMaps": {} }
}

googleMaps ツールは、ブール値の enableWidget パラメータも受け取ることができます。このパラメータは、レスポンスで googleMapsWidgetContextToken フィールドを返すかどうかを制御するために使用されます。これは、コンテキストに応じたスポットウィジェットを表示するために使用できます。

JSON

{
"contents": [{
    "parts": [
      {"text": "Restaurants near Times Square."}
    ]
  }],
  "tools":  { "googleMaps": { "enableWidget": true } }
}

また、このツールはコンテキスト上の位置情報を toolConfig として渡すこともサポートしています。

JSON

{
  "contents": [{
    "parts": [
      {"text": "Restaurants near here."}
    ]
  }],
  "tools":  { "googleMaps": {} },
  "toolConfig":  {
    "retrievalConfig": {
      "latLng": {
        "latitude": 40.758896,
        "longitude": -73.985130
      }
    }
  }
}

グラウンディングレスポンスについて

Google マップのデータでレスポンスが正常にグラウンディングされると、レスポンスに groundingMetadata フィールドが含まれます。この構造化データは、請求を検証し、アプリケーションで豊富な引用エクスペリエンスを構築し、サービスの利用要件を満たすために不可欠です。

JSON

{
  "candidates": [
    {
      "content": {
        "parts": [
          {
            "text": "CanteenM is an American restaurant with..."
          }
        ],
        "role": "model"
      },
      "groundingMetadata": {
        "groundingChunks": [
          {
            "maps": {
              "uri": "https://maps.google.com/?cid=13100894621228039586",
              "title": "Heaven on 7th Marketplace",
              "placeId": "places/ChIJ0-zA1vBZwokRon0fGj-6z7U"
            },
            // repeated ...
          }
        ],
        "groundingSupports": [
          {
            "segment": {
              "startIndex": 0,
              "endIndex": 79,
              "text": "CanteenM is an American restaurant with a 4.6-star rating and is open 24 hours."
            },
            "groundingChunkIndices": [0]
          },
          // repeated ...
        ],
        "webSearchQueries": [
          "restaurants near me"
        ],
        "googleMapsWidgetContextToken": "widgetcontent/..."
      }
    }
  ]
}

Gemini API は、groundingMetadata で次の情報を返します。

groundingChunks: maps ソース（uri、placeId、title）を含むオブジェクトの配列。
groundingSupports: モデルのレスポンステキストを groundingChunks のソースに接続するチャンクの配列。各チャンクは、テキスト範囲（startIndex と endIndex で定義）を 1 つ以上の groundingChunkIndices にリンクします。これがインライン引用を作成する鍵となります。
googleMapsWidgetContextToken: コンテキストに応じた Places ウィジェットのレンダリングに使用できるテキストトークン。

テキストでインライン引用をレンダリングする方法を示すコードスニペットについては、Google 検索によるグラウンディングのドキュメントの例をご覧ください。

Google マップコンテキストウィジェットを表示する

返された googleMapsWidgetContextToken を使用するには、Google Maps JavaScript API を読み込む必要があります。

ユースケース

Google マップでのグラウンディングは、さまざまな位置認識ユースケースをサポートしています。次の例は、さまざまなプロンプトとパラメータで Google マップのグラウンディングを活用する方法を示しています。Google マップのグラウンディングされた結果の情報は、実際の状況と異なる場合があります。

場所に関する質問への対応

特定の場所について詳細な質問をすると、Google ユーザーのクチコミやその他のマップデータに基づいて回答が得られます。

Python

from google import genai
from google.genai import types

client = genai.Client()

prompt = "Is there a cafe near the corner of 1st and Main that has outdoor seating?"

response = client.models.generate_content(
    model='gemini-2.5-flash-lite',
    contents=prompt,
    config=types.GenerateContentConfig(
        # Turn on the Maps tool
        tools=[types.Tool(google_maps=types.GoogleMaps())],

        # Provide the relevant location context (this is in Los Angeles)
        tool_config=types.ToolConfig(retrieval_config=types.RetrievalConfig(
            lat_lng=types.LatLng(
                latitude=34.050481, longitude=-118.248526))),
    ),
)

print("Generated Response:")
print(response.text)

if grounding := response.candidates[0].grounding_metadata:
  if chunks := grounding.grounding_chunks:
    print('-' * 40)
    print("Sources:")
    for chunk in chunks:
      print(f'- [{chunk.maps.title}]({chunk.maps.uri})')
  ```

JavaScript

import { GoogleGenAI } from '@google/genai';

const ai = new GoogleGenAI({});

async function run() {
  const prompt = "Is there a cafe near the corner of 1st and Main that has outdoor seating?";

  const response = await ai.models.generateContent({
    model: 'gemini-2.5-flash',
    contents: prompt,
    config: {
      // Turn on the Maps tool
      tools: [{googleMaps: {}}],
      // Provide the relevant location context (this is in Los Angeles)
      toolConfig: {
        retrievalConfig: {
          latLng: {
            latitude: 34.050481,
            longitude: -118.248526
          }
        }
      }
    },
  });

  console.log("Generated Response:");
  console.log(response.text);

  const chunks = response.candidates[0].groundingMetadata?.groundingChunks;
  if (chunks) {
    console.log('-'.repeat(40));
    console.log("Sources:");
    for (const chunk of chunks) {
      if (chunk.maps) {
        console.log(`- [${chunk.maps.title}](${chunk.maps.uri})`);
      }
    }
  }
}

run();

REST

curl -X POST 'https://generativelanguage.googleapis.com/v1beta/models/gemini-2.5-flash-lite:generateContent' \
  -H 'Content-Type: application/json' \
  -H "x-goog-api-key: ${GEMINI_API_KEY}" \
  -d '{
  "contents": [{
    "role": "user",
    "parts": [{
      "text": "Is there a cafe near the corner of 1st and Main that has outdoor seating?"
    }]
  }],
  "tools": [{"googleMaps": {}}],
  "toolConfig": {
    "retrievalConfig": {
      "latLng": {"latitude": 34.050481, "longitude": -118.248526}
    }
  }
}'

位置情報に基づくカスタマイズの提供

ユーザーの好みや特定の地域に合わせたおすすめ情報を取得します。

Python

from google import genai
from google.genai import types

client = genai.Client()

prompt = "Which family-friendly restaurants near here have the best playground reviews?"

response = client.models.generate_content(
    model='gemini-2.5-flash',
    contents=prompt,
    config=types.GenerateContentConfig(
      tools=[types.Tool(google_maps=types.GoogleMaps())],
      tool_config=types.ToolConfig(retrieval_config=types.RetrievalConfig(
          # Provide the location as context; this is Austin, TX.
          lat_lng=types.LatLng(
              latitude=30.2672, longitude=-97.7431))),
    ),
)

print("Generated Response:")
print(response.text)

if grounding := response.candidates[0].grounding_metadata:
  if chunks := grounding.grounding_chunks:
    print('-' * 40)
    print("Sources:")
    for chunk in chunks:
      print(f'- [{chunk.maps.title}]({chunk.maps.uri})')

JavaScript

import { GoogleGenAI } from '@google/genai';

const ai = new GoogleGenAI({});

async function run() {
  const prompt = "Which family-friendly restaurants near here have the best playground reviews?";

  const response = await ai.models.generateContent({
    model: 'gemini-2.5-flash',
    contents: prompt,
    config: {
      tools: [{googleMaps: {}}],
      toolConfig: {
        retrievalConfig: {
          // Provide the location as context; this is Austin, TX.
          latLng: {
            latitude: 30.2672,
            longitude: -97.7431
          }
        }
      }
    },
  });

  console.log("Generated Response:");
  console.log(response.text);

  const chunks = response.candidates[0].groundingMetadata?.groundingChunks;
  if (chunks) {
    console.log('-'.repeat(40));
    console.log("Sources:");
    for (const chunk of chunks) {
      if (chunk.maps) {
        console.log(`- [${chunk.maps.title}](${chunk.maps.uri})`);
      }
    }
  }
}

run();

REST

curl -X POST 'https://generativelanguage.googleapis.com/v1beta/models/gemini-2.5-flash-lite:generateContent' \
  -H 'Content-Type: application/json' \
  -H "x-goog-api-key: ${GEMINI_API_KEY}" \
  -d '{
  "contents": [{
    "role": "user",
    "parts": [{
      "text": "Which family-friendly restaurants near here have the best playground reviews?"
    }],
  }],
  "tools": [{"googleMaps": {}}],
  "toolConfig": {
    "retrievalConfig": {
      "latLng": {"latitude": 30.2672, "longitude": -97.7431}
    }
  }
}'

旅程の計画を支援する

旅行アプリに最適な、さまざまな場所の経路と情報を含む複数日間のプランを生成します。

この例では、Google マップツールでウィジェットを有効にすることで googleMapsWidgetContextToken がリクエストされています。有効にすると、返されたトークンを使用して、Google Maps JavaScript API の <gmp-places-contextual> component を使用してコンテキストプレイスウィジェットをレンダリングできます。

Python

from google import genai
from google.genai import types

client = genai.Client()

prompt = "Plan a day in San Francisco for me. I want to see the Golden Gate Bridge, visit a museum, and have a nice dinner."

response = client.models.generate_content(
    model='gemini-2.5-flash',
    contents=prompt,
    config=types.GenerateContentConfig(
      tools=[types.Tool(google_maps=types.GoogleMaps(enable_widget=True))],
      tool_config=types.ToolConfig(retrieval_config=types.RetrievalConfig(
          # Provide the location as context, this is in San Francisco.
          lat_lng=types.LatLng(
              latitude=37.78193, longitude=-122.40476))),
    ),
)

print("Generated Response:")
print(response.text)

if grounding := response.candidates[0].grounding_metadata:
  if grounding.grounding_chunks:
    print('-' * 40)
    print("Sources:")
    for chunk in grounding.grounding_chunks:
      print(f'- [{chunk.maps.title}]({chunk.maps.uri})')

  if widget_token := grounding.google_maps_widget_context_token:
    print('-' * 40)
    print(f'<gmp-place-contextual context-token="{widget_token}"></gmp-place-contextual>')

JavaScript

import { GoogleGenAI } from '@google/genai';

const ai = new GoogleGenAI({});

async function run() {
  const prompt = "Plan a day in San Francisco for me. I want to see the Golden Gate Bridge, visit a museum, and have a nice dinner.";

  const response = await ai.models.generateContent({
    model: 'gemini-2.5-flash',
    contents: prompt,
    config: {
      tools: [{googleMaps: {enableWidget: true}}],
      toolConfig: {
        retrievalConfig: {
          // Provide the location as context, this is in San Francisco.
          latLng: {
            latitude: 37.78193,
            longitude: -122.40476
          }
        }
      }
    },
  });

  console.log("Generated Response:");
  console.log(response.text);

  const groundingMetadata = response.candidates[0]?.groundingMetadata;
  if (groundingMetadata) {
    if (groundingMetadata.groundingChunks) {
      console.log('-'.repeat(40));
      console.log("Sources:");
      for (const chunk of groundingMetadata.groundingChunks) {
        if (chunk.maps) {
          console.log(`- [${chunk.maps.title}](${chunk.maps.uri})`);
        }
      }
    }

    if (groundingMetadata.googleMapsWidgetContextToken) {
      console.log('-'.repeat(40));
      document.body.insertAdjacentHTML('beforeend', `<gmp-place-contextual context-token="${groundingMetadata.googleMapsWidgetContextToken}`"></gmp-place-contextual>`);
    }
  }
}

run();

REST

curl -X POST 'https://generativelanguage.googleapis.com/v1beta/models/gemini-2.5-flash-lite:generateContent' \
  -H 'Content-Type: application/json' \
  -H "x-goog-api-key: ${GEMINI_API_KEY}" \
  -d '{
  "contents": [{
    "role": "user",
    "parts": [{
      "text": "Plan a day in San Francisco for me. I want to see the Golden Gate Bridge, visit a museum, and have a nice dinner."
    }]
  }],
  "tools": [{"googleMaps": {"enableWidget":"true"}}],
  "toolConfig": {
    "retrievalConfig": {
    "latLng": {"latitude": 37.78193, "longitude": -122.40476}
  }
  }
}'

ウィジェットがレンダリングされると、次のようになります。

地図ウィジェットのレンダリング例

サービスの使用要件

このセクションでは、Grounding with Google Maps のサービス使用要件について説明します。

Google マップのソースの使用についてユーザーに通知する

Google マップのグラウンディングされた結果ごとに、各回答をサポートするソースが groundingChunks で提供されます。次のメタデータも返されます。

ソース URI
title
ID

Google マップによるグラウンディングの結果を表示する場合は、関連する Google マップのソースを指定し、ユーザーに次の情報を通知する必要があります。

Google マップのソースは、そのソースがサポートする生成コンテンツの直後に配置する必要があります。この生成されたコンテンツは、Google マップのグラウンディングされた結果とも呼ばれます。
Google マップのソースは、1 回のユーザー操作で表示できる必要があります。

Google マップへのリンクを含む Google マップのソースを表示する

groundingChunks と grounding_chunks.maps.placeAnswerSources.reviewSnippets の各ソースについて、次の要件に沿ってリンクのプレビューを生成する必要があります。

Google マップのテキストの帰属表示に関するガイドラインに沿って、各ソースを Google マップに帰属表示します。
レスポンスで提供されたソースのタイトルを表示します。
レスポンスの uri または googleMapsUri を使用してソースにリンクします。

これらの画像は、ソースと Google マップのリンクを表示するための最小要件を示しています。

ソースが表示された回答を含むプロンプト

ソースのビューは折りたたむことができます。

プロンプトと回答、情報源が折りたたまれた状態

省略可: 次のような追加コンテンツを使用して、リンクのプレビューを強化します。

Google マップのテキスト帰属表示の前に Google マップのファビコンが挿入されます。
ソース URL（og:image）の写真。

Google マップのデータプロバイダとそのライセンス条項について詳しくは、Google マップと Google Earth の法的通知をご覧ください。

Google マップのテキストによる帰属表示に関するガイドライン

文章で Google マップにソースを帰属させる場合は、次のガイドラインに従ってください。

Google マップのテキストは一切変更しないでください。
- Google マップの表記を変更しないでください。
- Google マップを複数行に折り返さないでください。
- Google マップを他の言語にローカライズしないでください。
- HTML 属性 translate="no" を使用して、ブラウザが Google マップを翻訳しないようにします。
次の表の説明に沿って、Google マップのテキストのスタイルを設定します。

プロパティ	スタイル
`Font family`	Roboto。フォントの読み込みは任意です。
`Fallback font family`	プロダクトですでに使用されている Sans Serif の本文フォント、またはデフォルトのシステムフォントを呼び出すための「Sans-Serif」
`Font style`	標準
`Font weight`	400
`Font color`	白、黒（#1F1F1F）、グレー（#5E5E5E）。背景に対してアクセシビリティの高い（4.5:1）コントラストを維持します。
`Font size`	最小フォントサイズ: 12sp 最大フォントサイズ: 16sp sp について詳しくは、マテリアルデザインのウェブサイトのフォントサイズの単位をご覧ください。
`Spacing`	標準

CSS の例

次の CSS は、白または明るい背景に適切なタイポグラフィスタイルと色で Google マップをレンダリングします。

CSS

@import url('https://fonts.googleapis.com/css2?family=Roboto&display=swap');

.GMP-attribution {

font-family: Roboto, Sans-Serif;
font-style: normal;
font-weight: 400;
font-size: 1rem;
letter-spacing: normal;
white-space: nowrap;
color: #5e5e5e;
}

コンテキストトークン、場所 ID、レビュー ID

Google マップのデータには、コンテキストトークン、プレイス ID、レビュー ID が含まれます。次のレスポンスデータをキャッシュに保存してエクスポートできます。

googleMapsWidgetContextToken
placeId
reviewId

Google マップによるグラウンディングの利用規約に定められているキャッシュ保存の制限は適用されません。

禁止されている行為と地域

Google マップでのグラウンディングには、安全で信頼性の高いプラットフォームを維持するために、特定のコンテンツとアクティビティに対する追加の制限があります。利用規約に記載されている使用制限に加えて、緊急対応サービスなどのリスクの高い活動に Google マップによるグラウンディングを使用することはできません。禁止地域で、Google マップによるグラウンディングを提供するアプリケーションを配布または販売しないこと。現在、禁止地域は次のとおりです。

中国
クリミア
キューバ
ドネツク人民共和国
イラン
ルハンスク人民共和国
北朝鮮
シリア
ベトナム

このリストは随時更新される可能性があります。

ベストプラクティス

ユーザーの位置情報を指定する: ユーザーの位置情報がわかっている場合は、最も関連性の高いパーソナライズされたレスポンスを提供するために、googleMapsGrounding 構成に常に user_location（緯度と経度）を含めます。
Google マップのコンテキストウィジェットをレンダリングする: コンテキストウィジェットは、Gemini API レスポンスで返されるコンテキストトークン googleMapsWidgetContextToken を使用してレンダリングされます。このトークンは、Google マップのビジュアルコンテンツをレンダリングするために使用できます。コンテキストウィジェットについて詳しくは、Google デベロッパーガイドの Google マップウィジェットによるグラウンディングをご覧ください。
エンドユーザーに通知する: Google マップのデータがクエリの回答に使用されていることを、特にツールが有効になっている場合は、エンドユーザーに明確に通知します。
レイテンシをモニタリングする: 会話型アプリケーションでは、グラウンディングされたレスポンスの P95 レイテンシが許容範囲内のしきい値に収まるようにして、スムーズなユーザーエクスペリエンスを維持します。
不要な場合はオフに切り替え: Google マップによるグラウンディングはデフォルトでオフになっています。パフォーマンスと費用を最適化するため、クエリに明確な地理的コンテキストがある場合にのみ有効（"tools": [{"googleMaps": {}}]）にします。

制限事項

地理的範囲: 現在、Google マップによるグラウンディングはグローバルで利用可能です。
モデルのサポート: Google マップによるグラウンディングをサポートしているのは、Gemini 2.5 Flash-Lite、Gemini 2.5 Pro、Gemini 2.5 Flash、Gemini 2.0 Flash（2.0 Flash Lite は除く）の特定の Gemini モデルのみです。
マルチモーダル入力/出力: Google マップを使用したグラウンディングは、現在、テキストとコンテキストマップウィジェット以外のマルチモーダル入力または出力をサポートしていません。
デフォルトの状態: Google マップによるグラウンディングツールはデフォルトでオフになっています。API リクエストで明示的に有効にする必要があります。

料金とレート制限

Google マップによるグラウンディングの料金は、クエリに基づいています。現在のレートは $25 / 1,000 件のグラウンディングされたプロンプトです。無料枠では、1 日あたり最大 500 件のリクエストも利用できます。リクエストが割り当てにカウントされるのは、プロンプトが少なくとも 1 つの Google マップのグラウンディングされた結果（少なくとも 1 つの Google マップのソースを含む結果）を正常に返した場合のみです。1 つのリクエストから Google マップに複数のクエリが送信された場合、レート制限に対して 1 つのリクエストとしてカウントされます。

料金の詳細については、Gemini API の料金ページをご覧ください。

サポートされているモデル

機能については、モデルの概要ページをご覧ください。

モデル	Google マップによるグラウンディング
Gemini 2.5 Pro	✔️
Gemini 2.5 Flash	✔️
Gemini 2.5 Flash-Lite	✔️
Gemini 2.0 Flash	✔️

次のステップ

Gemini API クックブックの Google 検索とグラウンディングを試す。
関数呼び出しなど、他の利用可能なツールについて学習する。
責任ある AI のベストプラクティスと Gemini API の安全フィルタの詳細については、安全設定ガイドをご覧ください。

Google マップによるグラウンディング

始める

Python

JavaScript

REST

Google マップによるグラウンディングの仕組み

Google マップによるグラウンディングを使用する理由とタイミング

API メソッドとパラメータ

JSON

JSON

JSON

グラウンディング レスポンスについて

JSON

Google マップ コンテキスト ウィジェットを表示する

ユースケース

場所に関する質問への対応

Python

JavaScript

REST

位置情報に基づくカスタマイズの提供

Python

JavaScript

REST

旅程の計画を支援する

Python

JavaScript

REST

サービスの使用要件

Google マップのソースの使用についてユーザーに通知する

Google マップへのリンクを含む Google マップのソースを表示する

Google マップのテキストによる帰属表示に関するガイドライン

CSS の例

CSS

コンテキスト トークン、場所 ID、レビュー ID

禁止されている行為と地域

ベスト プラクティス

制限事項

料金とレート制限

サポートされているモデル

次のステップ

グラウンディングレスポンスについて

Google マップコンテキストウィジェットを表示する

コンテキストトークン、場所 ID、レビュー ID

ベストプラクティス